このページは旅行記『ヨーロッパ北東部』 2004 jul -aug です

私の日記

2004年7月23日(金)       
              快晴、35度C(大阪)→ 
              小雨、24度C(ヘルシンキ)→
              くもり、不明(サボンリンナ)
                      
◎ 名古屋からフィンランド(サボンリンナ)へ========
OSAKA(Japan) 11.00(Finnair AY078)→ 15.20 HELSINKI(Finland)
17.30 HELSINKI(列車、PARIKKALAで乗り換え21:31着、21:39発)
   → 22.33 SAVONLINNA

・ 
HOTELLI RAVINTOLA
                       SAVONLINNA泊
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4:45 起床
5:10 風呂
5:25 朝食

5:51 地下鉄『御器所』発
6:04 名古屋着
6:22 名古屋発(新幹線こだま。始発なので、自由席でもがらがら)

(上:名古屋駅の新幹線プラットホーム)


7:10 京都着

(大阪空港に行くなら「新幹線には大阪まで乗っていくのが当然」、と思うけれど、京都で乗り換えた方が良い。到着時間は同じだけれど、料金が安くて確実に座れる。
以下に、とある鉄道マニアに調べてもらった詳細を記すと、この新幹線に乗り続けると、大阪には7:27に到着し、乗り継ぐ『はるか』は8:48発になるけれど、満席になっているので座れない。京都で乗り換えると、乗り継ぎ時間が6分しかないので少々焦るが、始発なので確実に座れる。私は立った行くのが嫌なので、指定料710円を払ったけれど、自由席は半分ぐらい残っていた。名古屋から関西空港までの合計料金は7860円。次回、名古屋から大阪空港まで行く場合、すべて自由席にすれば、もっと安くなる。さらに蛇足として、特急から特急に乗り換える場合、乗り換え後の特急料金は半額になるらしい。さすが鉄道マニアである。)
7:16 京都発(関西空港行き特急『はるか』)

8:52 関西空港着

(上:これからフィンランド航空に乗ります)

11:00 関西空港発
 機内のTVに映し出された案内を見ると、フィンランドの首都ヘルシンキとの時差は6時間、大阪からの飛行時間は9時間半になっている。私は10時間半だと思っていたので1時間得した気分だ。現地の温度は25度Cと伝えられたので暑くはないが寒くもないので快適な北欧の旅を楽しめそうだ。


(上:真昼から赤ワインを頂いた。下のおつまみについている白いものは塩である。)

(上:昼食はティキン・オンリイー。魚はない。日本そばも生野菜のドレッシングも美味しかった。フィンランド航空の大阪に入っている料理屋は旨い。)

 昼食後は寝た。

 5時間ほど経ってから外を見た。

(上:ロシアの北の方を飛んでいるから、もしかして河が凍っているのかしら、北極圏かしら、と眺めていたけれど違う。樹木もたくさんありそうな気もするけれど、肉眼で識別できるほど低い空を飛んでいるとは思えないし・・・後から機内にあった冊子で確認すると、ロシア北端を飛行していたようで、北極圏ではなかった。)

(上:同上)

機内にて
 ヘルシンキ到着2時間前。トイレに席を立つと、日本人旅行客が『あさげ』と飲んでいた。トイレの脇にある厨房で、添乗員がアルミパックからインスタント味噌汁を絞り出し、熱湯で溶かす。それを立ったまま飲んでいる乗客が5人。旨そう。自分の席に戻って飲めば良さそうだが、もしかしたら持ち込んだ味噌汁を飲んでいるのかも知れないし、懐かしい香りに誘われて他の乗客も注文しはじめたら大騒ぎになるかも知れない。とにかく、腹が減りました。何もしていないけれど・・・


(上:2回めの機内食は、シーフードのあんかけ。極めて美味。)

 ヘルシンキに近づくと乗客から歓声が聞こえ始めた。窓の外には緑豊かな小さな島々が浮かんでいた。僕はこれから、どこまでも広がる水平な大地を北上し、森と湖のフィンランドの空気をちょっとだけ吸ってみようと思う。 
(上:ヘルシンキ中心から数10キロメートル離れたところ)

15.10 ヘルシンキ着
 予定時間より20分早く到着したものの、入国審査の列が長い。「こんちには」から始まって、「どこに行きますか?」「何日滞在しますか?」「それから何処に行きますか?」「観光目的ですか?」など入国審査官とのやり取りが長い。行列が短ければ悪くはないが、今日はだめ。長過ぎる。私は、自分の直前で返答に困っている人(たぶん日本人)の質問内容を覚えておいて、それを自分から話したので20秒ほどで終わった。入国スタンプはパスポートの21ページの隅に押してもらった。良い感じ。そうそう、機内で得た情報を記しておくと、同じEU加盟国でも入国時にスタンプを押さない国がある。フィンランドは入念に審査してスタンプまで押すが、フランスやスペインなどは国際線の場合、そのままゲートを出て入国してしまうので、入国スタンプはおろか、いつ入国したのか分からないかも知れない。私はパスポートのページを使いたくないので、スタンプは欲しくないが、後から問題が発生するのは嫌なので確実に確かめておきたい。

 さて、次に機内に預けた荷物を探すことになるが、私の水色のカバンはターンテーブルで回っていた。新品のカバンだったけれど、ちょっと汚れてはくがついた。/ 税関は赤じゃなくて、緑のランプをスルー。/ それからシティーバンクのキャッシュカードで、現金240ユーロを引き出した。良い感じ。引き出すのに手間取った覚えはないけれど、私の後ろには4人並んでいた。すみません。

 これで空港でしなければいけないことは完了した。となると、ヘルシンキもたもたせずに、今日のうちに湖水地方の観光地『サボンリンナ』へ移動したいが、そこまでの飛行機は、日本で調べた時点で満席だったし2万5千円以上する。だから、寝台夜行列車があれば、時間と宿泊費が浮くので最高のパターンとなる。さっそく空港内にあるツーリスト・インフォメーションを尋ねてみたが、随分たくさんの人が待っているのでパス。よくよく考えてみれば、僕がこれからしようとしていることはヘルシンキの中央に鎮座する鉄道駅に行かなければ話が進まないことだから、ここで確認するのは時間の無駄だ。何の情報も持たずに、市内行きバス(市内循環バスだと思うけれど)に乗り込んだ。すぐに出発するタイミングだった。4.9ユーロ。午後4時発。

 バスの隣に座ったのはイタリアから仕事に来た男性。8日間の出張のうち、会社の会議は1日だけで、残りは自由に遊んで良いそうだ。そんな会社ってあるのかな?と思うけれど、あるんでしょうね。イタリア、万歳!?

16:30 ヘルシンキ中央駅着
 寒い雨が降っている。小走りで駅構内に入り、チケット売り場を横目に見ながらツーリスト・インフォメーションを探した。鉄道の他、宿の手配もしたいからだ。調べてもらった結果、サボンリンナまで5時間。中途半端な距離なので夜行がない。今日中に移動できることは分かったけれど、・・・うーん・・・かくなる上は移動だ!/ 17時34分発(22時33分着)に乗ろう。それから、サボンリンナの宿も手配してもらったが、どこも満室で、結局79ユーロもする超高級ホテル(普通の人には中流でしょうが、アジアなら1ヶ月の宿泊料金ですよ。しかも手数料10ユーロ。とほほ・・・)。とにかく、僕は北欧に来たんだ。清涼な空気を吸おうとしているんだ。気持ちを切り換えなくっちゃね。

 はい、それから、鉄道の切符を買う。異常に混み合った日本各地の銀行のように、機械から出てきた受け付け番号(国内線の当日用)を握りしめ、自分の番号が呼ばれるのを待つ。5分後、自分の番号が呼ばれた。早い。嬉しい。担当の女性は年輩の方だったが、切符を購入した後、いろいろなことを親切に教えてくれた。8番乗り場で、9号車の5つめのコンパートメント、座席番号は16。それに乗ったら、午後21時31分にパリッカラに到着するから、そこでサボンリンナ行きに乗り換える。今度は自由席。料金46.8ユーロは、カードで支払った。


(上:出発まで20分あるので、分厚いハムを焼いたサンドとペプシを頂いた。3.5ユーロ。味は日本のマックと大差無し。うーん、前途多難。)

(上:ヘルシンキ中央駅構内。何げに撮影してみました。)

17.33 ヘルシンキ発
 8番ホームから、何事もなく列車に乗り込んだ。座席はたぶんあっていると思うけれど、間違っていたら代われば良い。それにしても5500円も払ったチケットだから、もう少し快適かと思ったけれど、ちょっと期待外れで窮屈。まあ、期待する方が間違っているんだけれど、移動の疲れがたまってきているのかも知れない。私の隣に座った初老の女性は、足元に置いたかばんの上に足を投げ出している。僕は目を閉じて寝ようとしたが失敗。何回か挑戦するうちに空気枕を持っていることを思い出し、膨らませる。テーブルを引き出してその上に枕と自分の頭を乗せたら睡魔に襲われた。

 乗り換え30分前になって目を醒まし、車内の散歩に出かけた。食堂車両の雰囲気は悪くはないが食べ物が・・・。2階立ての車両もあった。/ 出入り口の扉から外の景色を眺める。どこまでも湖と森の静寂に満ちた大地が広がっていると思うけれど、逆に平坦過ぎるので、目前の低木で見通しが効かない。

21:31 パリッカラ着
21:39 列車を乗り換え、パリッカラ発
 今度は自由席。列車はがらがら。そうそう、午後10時になろとしているのに、辺りがとても明るいのは、さすが北欧です。

(上:太陽が湖面に沈みそうなんだけれど、いつまでもそこにいる。こんな見晴しのよいポイントがたくさんあれば良いけれど、さっきも書いたように、手前の小さな低木に遮られて何も見えないことが多い。)

(左:がらがらの席に足を投げ出し、列車で北欧の夜を走る。午後10時10分頃。)


22:33 サボンリンナ着
 到着しました。正確にはサボンリンナの1つ手前の駅『カウッパトリ』に到着です。こちらの方が、本日の宿泊地に近いからです。とにかくもう、へとへとなので一刻も早くホテルにチェックインして、バタンキューしたいです。

 地図を見ながら、ちょっとだけ暗くなり始めた街を歩く。ホテルがない。地図にある位置に来たのにない。ちょっとうろうろしていると、1人の綺麗な女性が駆け寄ってきて声を掛けた。「私達のホテルを探していますか?今、看板が外れているのですみません。」はー、そうですか。と、私が今立っている目の前の白い建物に入った。

 フロントで必要事項を記入すると『磁気カード』をもらった。部屋は4階。最上階だった。エレベーターで昇って、カードキーを差し込んで、シャワーを浴びて、TVをつけてフィンランドの映画をちょっとだけ見て、機材を充電器にセットして、布団に潜り込んだけれど、なかなか眠ることができなかった。不思議。


(上:バスタブはないけれど、お湯がジャージャー出る。)

 水道水をグビグビ飲んだ。ミネラルが豊富なので、名古屋の水道水が霞んでしまった。相当に悔しいけれど、美味しい水が飲めるので幸せ気分。ビールより旨い。

         
(上:私の部屋)
・ HOTELLI RAVINTOLA
・ 414号室

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私の日記 7月24日

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