このページは旅行記『モンゴル旅行記2007夏』 2007 aug. 14 - aug. 28  です。

私の日記 10日目

2007年8月23日(木)  小雨、強風、標高1490m

◎ 雨のハラホリンで仕事 =====================
・特記事項なし

                           ハラホリン泊2
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5:15 起床  
 時間については正確なことがわからない。この日記の時間はウランバートルを基準にしているが、この地ではさらに1時間の時差(遅れている)があるかも知れない。不正確になる理由は2つあって、1つは自分の時計のバッテリー残量が少なく、すでに2回も停止したこと、その時、現地時間を訪ねる地元民の時計は尋ねる人のよって1時間違うことである。まあ、この地においては、1時間の違いはあってもなくても同じようなものだが、時間の約束をするときは、その人が持っている時計の時間を確かめておく必要がある。さもないと、1時間待ったり待たせてしまうことになる。

 強い風が吹いている。ざっと風速7,8メートルだから散策する気にならない。ここで、もう1日過ごすことになるかも知れないが、レストランが1軒も見当らないことが難点だ。「この風、収まってくれないかなあ」 小雨降る強風の天気に何もないのは辛いが、もし離れのゲルに宿泊していたらトイレに行くのにも不自由するので、もっと辛かっただろう。私はホテルに宿泊していて本当に良かったと思う。目の前に売店もあるしね、、、。

9:30
 部屋の外がようやく騒がしくなってきた。天気が回復していることを期待して窓の外を見ると、大きな水たまりが美しい。傘を持たない人々は小走りに移動し、走る車にも元気がない。今日は完全に休業日になってしまった。これまでの写真を整理したり、日記を書くとしよう。

10:00 朝食 室温24℃(肌寒く感じるけど、快適)
 おおきなクシャミが4回出た。そしたら、そのタイミングでドアがノックされ、ドアを開くとホテルの夫妻が朝食を持って立っていた。

 素晴らしい!


上:パン、バター、ジャム、熱湯、紅茶のティーバッグ1個(翌日の朝に撮影)。
 NESCAFEのインスタントコーヒーは、私が夕方に購入した。

 これが宿泊料金5000トゥグリクに含まれているというから、本当に素晴らしいサービスだ。この建物は大変古いけれど、この夏にホテルを開業したばかりで意欲的なので、これから益々サービスが良くなるかも知れない。若い2人にも期待できる。とにかく羊肉や羊脂を食べ飽きた身体に、バターとパンは沁み入るように旨い。これでコーヒーがあれば言うことは何もない。

13:10 昼食にでかける
 もう腹ぺこだ。昨日購入した馬乳酒を1口飲んでみたら保存状態が悪く、腐っていたかもしれない。朝食は食べたけれど、昼食と夕食は自分で何とかしなければならないから、カッパを着て雨模様の中を出発しよう。ザハ(市場)の中にローカルな食堂があるかも知れない。期待しよう。

13:30 ザハでの昼食
 ザハはその9割が閉まっていた。当然開いているはずの食堂もない。初めの1軒は断られたが、看板はないが煙突から煙を出している店を見つけた。扉を開けると、小さな少年が1人、皿をつついていた。キッチンを覗き、何だか分からない鍋を指して「イン(これ)」と言った。鍋は1つしかない。また、食後にチャイを注文したら、いつもと同じ「ミルク茶」が出てきた(合計1300トゥグリク)。

14:20 銀行で両替
 トラベラーズチェックを両替えできるか試した。
 100ドルの小切手を出した。

 中央部が痛んでいるものは断られたが、新品は現金と交換できた。レートも良く、手数料0で、しかも1ドルなど小額紙幣よりも両替率が良かった。ただし、行員は慣れていないので、私の後ろにはたくさんの人が並んでしまった。人々はカウンターに肘を掛けている私を押しようとしたが、行員は私の処理をしているのだから意味がない。ここで分かったことは、モンゴル人に行列を作る意識はないことだ。

 それから銀行の時計は15:30で、私のものより1時間進んでいる。
 日本時間と同じになるのかなあ(日本時間も分からなくなった)。

 帰り道、売店でインスタントコーヒー(1800トゥグリク)を買う。
 その他に、水、紙、チョコ、ガムも購入した。

 外は大変寒く、夏なのに寒く何もない冬の気配を強く感じた。
 ここには本当に何もないのであろう。
 デールという民族衣装を着ている人々を当然のように眺めた。

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 ホテルに戻ってから、遅い昼寝。

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17:00 散策と夕食
 太陽が顔を出したので散策へ出る。

 まずは小腹を満たすために食事をしたい。食堂を探したが、結局は昼食と同じ食堂しかなかった。キッチンにはスープしか残っていなかった。


上:味はかなり良い。灰汁を感じなかったのが嬉しい。

 ザハでは、プラスチック製のコーヒーカップ(500トゥグリク)とパン(1000トゥグリク)を購入した。パンは柔らかそうに見えたが、実際はカチコチだった。夜食に丁度良いと思う。

 ホテルに帰ると、ご主人がいたので「湯」を注文してみた。できる、というので驚いた。

 それより気がかりなことがあって、朝食後に部屋の外に出しておいた食器のうち、コーヒーカップだけがない。全部片付けてあるならよいが、誰かが盗んだ可能性がある。私は、自分の判断で部屋の外に出しておいたで、それが間違いだったと反省している。「罰金ならいつでも払うよ」 ザハでチェックしたところによると、陶器製のカップは700-1000トゥグリクだった。

 また、悲しい出来事もあった。カメラが『フォーマットされていません』と表示し、今朝から撮影した画像が失われた。いくつかの貴重な画像が失われたが、今日より良いもの明日撮影するしかない。


上:私の部屋の窓から写したハラホリン風景。左手には町の中心となるザハ(市場)がある。(撮影時間:18:30頃)


上:同上

19:45 自室にて
 ハラホリンに到着してから丸1日経過した。画像データが失われたことは痛いけれど、ホテルで明日からの計画をしながら過去の日記を同時に書くことは非常に楽しく充実している。現在を楽しむためには、過去を振り返ることと、未来の計画を同時進行させれば良いのだ。


上:私のホテルの入り口。

上:自室から写した夕焼け。明日は晴れそうだ。

21:45
 いまだ元気に仕事をしている。少し古くなって硬いパンにも、水で作ったコーヒーにも、噛み始めて1分ももたないガムにも満足している。


上:パン、コーヒー、ガム、冷めてしまった湯、ミネラルウォーター、中央に空洞がないトイレットペーパー、腕時計、Mac。

 残念なのは馬乳酒だ。古いものを飲んだことが原因で、身体が拒否反応を起こしているようだ。もともと牛乳も200mlしか飲めない身体なので、無理が利かないのだ。地元の人と一緒に新鮮で美味しいものだけを飲むようにしなければいけない。私は初心者だから、古いものは飲んではいけない。

22:30
 ちょっと気晴らしに星の撮影に出かけてみた。残念ながら雲が多く、月さえ撮影できなかったが、気分転換には十分だった。待ち灯りは意外に大きい。

 また、明日の朝食を8時に予約できた。英語で一発で通じたのは意外であると同時に大変嬉しい。
 エクセレント!

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