このページは旅行記『モンゴル旅行記2007夏』 2007 aug. 14 - aug. 28 です。 |
ユネスコの世界遺産
オルホン渓谷の文化的景観モンゴルの首都ウランバートルの西350kmにあるオルホン渓谷の文化的景観※は、2004年に世界遺産として登録された。 ※文化的景観とは人類の文化と自然の共存がするもので、日本では「紀伊山地の霊場と参詣道」がある。 筆者が見学した率直な意見としては、歴史の関する十分な知識がなければ、オルホン渓谷に散在する遺跡から人類の歴史を感じることはできない。私のような不勉強のものは、ハラホリン(旧名カラコルム)の唯一ともいえる仏教施設『エルデニ・ゾー』だけで十分だった。なお、ハラホリンには『亀石』『オゴタイ・ハーン宮殿跡』などの遺跡がある。 エルデニ・ゾー(ハラホリン。旧名カラコルム) 2007年8月24日(金)
上:エルデニ・ゾー内の建築物の前で記念撮影。
上:エルデニゾーの出入り口は3箇所ある。この写真は南側の門で、駐車場に面していることから99%の観光客が入場する。北側の出入り口は『亀石』とそれに隣接する『オゴタイ・ハーン宮殿跡』に繋がっている。両遺跡は徒歩10分の距離なので、是非とも合わせて見学したい。なお、これらの出入り口から敷地内に入っても金を払う必要はない。エルデニ・ゾーで見学(参拝)料が必要なのは、後述するエルデニゾー3寺だけである(外国人観光客はモンゴル人参拝者より数倍高いチケットを購入する。写真撮影も金を払えば可能)。なお、上の写真の中央部分(人としては右端)の男性は『鷲』を持っている。ある欧米人観光客は、この鷲をビデオ撮影して10000トゥグリク(1000円)支払った。このような観光客と3人巡り会えば、鷲を持っている男性の1日の仕事は終わりであるが、ボーナスが期待できる期間は限られているので、興味あるなら支払っても良いだろう。 +++++
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+次に、無料でお参りができるところを紹介する。
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上:とある石碑。両手を尽き、頬ずりし、時計周りに何回も回って祈る2人の男性。
上:その石碑の裏面。
上:左端のゲルは『教典を包んだもの』を参拝者に貸し出している。それを持ってエルデニ・ゾーの外壁を3周すると願いが叶う、と信じられている。急いで歩いても1時間かかるし、特別な願いごとがない私は信者の行動をそっと見守った。また、写真中央にある背が高い建築物は『ゾボルガン塔』、その右の四角い建築物は『ラブラン寺』。ラブラン寺でたくさんの僧が修行しているの様子は、このページの下で写真入りで示す。
上:『教典を包んだもの』を持ち、外壁周りにでかける信者。
上:外壁を歩く一家総出の信者たち。『教典』はたくさん持った方が御利益が大きいらしい。気温は30度Cを越えていたので、倒れないように頑張ってくれたまえ。+++++
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+ラブラン寺 エルデニ・ゾー内にあるラブラン寺には、現在数10人の僧が修行している。修行の時間は毎朝11時からであるが、それ以上詳しいことは分からないし、あなたが訪問した時には変わっているかも知れない。修行している僧のほとんど(もしかしたら全員)は、エルデニゾーの敷地内に寝起きすることなく、ハラホリンの村から毎日通ってきてる。その多くは成人してない子どもで、日本で教員をしている私の目からすると、集中力に欠ける子どもが多いように思われる。このような印象を受ける原因は、家庭環境などの背景を調べなければならないので、これ以上の感想は述べられない。
上:ラブラン寺の前で記念撮影。
寺の前にある「緑や青の柱」に「黄の布を掛けたもの」は礼拝所である(写真下)。
上:礼拝場所で、五体倒地する修行僧。私もこの場所で20回、五体倒地の礼拝を行なった。体力が必要な礼拝方法だ。
上:寺の内部で修行する様子。
内部の写真を撮影するために3ドル支払ったが、寺に役立つなら幸いである。
上:上の写真は狙って撮影した。初めに狙ったのは、一生懸命に修行している姿であるが、最善を尽くしてもこれぐらいである。どれだけタイミングをはかっても、3人以上の子どもが同時に違う方向を見たり、あくびしたり、頭をかいている。/ 次に狙ったのは、画面左下の子どもである。この子はよく集中していると思ったら携帯電話をいじっていた。この場を象徴する行為だったので私は驚かなっかったが、大人の修行僧に分かったら怒られると思う。実際、私が背後から撮影していることに気づくと気まずい顔をしていた。
上:ラブラン寺の内部には、このような絵が数10枚ある。
上:この寺で一番偉いと思われる僧。
上:私が見た中で、一番熱心に勉強していた子ども。彼は朱色の衣を着ていなかったが、とてもよく集中してた。将来性を感じる子どもだった。がんばれよ。
上:教典を包んだもの。参拝者は、この教典に頭をつけて参拝する。仏教徒は『仏、法(教典)、僧』の順に大切にするらしい。
上:3つのカラフルな飾りもの?は「ろう」からできている。中央のものは骸骨がデザインされている。
上:太鼓のデザインが意味する正確な内容は、不勉強なので分からない。
上:寺の外にある『マニ車』。マニ車は手で回転させることができる。その表面には経文などのマントラが書かれ、内部には経文が納めれている。これを時計回りに1回転させると、教典を1巻読んだことと同じだけの御利益があると信じられている。
上:良く見ると、髑髏(どくろ)の上に3つ又の鉾先がある。
上:スギ科の植物の葉を燃やし、強い香りを焚き出していた。この容器の直径は60cm。+++++
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上:写真奥に「ラブラン寺」が写っている。
上:何だか分からない建築物の跡。写真右奥に「ラブラン寺」、写真左奥に「3寺(後述)」が見える。+++++
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+エルデニゾーの3寺 さて、ここから有料区域に入る。
上:西から見た寺。右奥にラブラン寺が小さく写っている。
入り口は反対側にある。
上:入り口。門の左のベンチに座っているおじさん達にお金を払い、チケットをもらう。写真を撮影したい場合は、別途5000トゥグリクを支払い、許可チケットをもらう。
上:南側に位置する寺の内部。
上:悪人なのだろうか、それとも人間一般なのだろうか。この像は、2枚上の写真にも写っている。
上:羊の脂からできた飾り物?。かなり精密にできている。
上:中央に位置する寺の内部。正面の仏様は、本当に美しかった。また逢ってみたい。
上:同上。
上:美しい仏様の左側にいらっしゃるお方。
上:これらの寺の壁は2重になっている。私は「ドラ」を叩いてから時計周りに1周した。+++++
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+次に、エルデニ・ゾーの建築物で気になったものを紹介する。
上:チンギスハーンが使用したといわれる大鍋。
上:同上。+++++
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上:エルデニゾーに参拝に来たモンゴルの人々。
上:修行を終え、ハラホリンの村にある家に帰る修行僧たち。僧侶達の集中力が少ないように感じたが、それは年齢が低すぎるからであろう。仏教が復活して10年なので仕方ないが、これから、いろいろな世代が育っていくことによって骨太な宗教になるであろう。しかし、遊牧民族に仏教が適しているかどうかは定かではない。各個人のゲルに仏像を安置すること容易にできるが、大きな仏教寺院は土地を固定してしまうので、それがなじむかどうかは問題だ。
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