このページは旅行記『イスラエル旅行記2008春』 2008 mar. 22 - apr. 1 です。 |
私の日記 9日目
2008年3月30日(日) 晴れ◎ 遺跡カイザリア、そして、大都市テルアビブ =================
ティベリア(エゲットバス)→ ハデラ(市バス、徒歩)→ カイザリア国立公園
午前:カイザリア国立公園散策
カイザリア国立公園(徒歩、市バス)→ ハデラ(エゲットバス)→ テルアビブ
夕方:テルアビブ市内散策
(1)フリッシュマン・ビーチ
(2)カルメル市場
テルアビブ泊
=====================================6:30 起床
7:00 チェックアウト
ティベリアに未練はないので、朝食もとらずにバスターミナルへ急いだ。ターミナルの電光掲示板で『ハデラ』行きのバスの出発時間、番号、乗り場番号を確認してから、簡単な食事をとった。今日の予定は、ハデラでバスに乗り換えて『カイザリア』へ行き、そこで半日観光してから旅の最終目的地『テルアビブ』まで移動することである。7:40頃 ティベリア発
上:バスの車窓から見た国道77号。日本の風景と良く似ている。9:00 ハデラ着
ここでバスを乗り換える。バス会社も変える。次のカイザリア行きのバス(76番)が出発するまで2時間半待たなければならない。それは時間が無駄なので、チョコパンとピザパンを食べエネルギーを充電し、74番のバスに乗った。案内所の説明によると、このバスで『アキーバ』と言うところまで行き、そこから歩けば良いということだった。このバスは10分間隔で運行してる。
上:『アキーバ』行きのバスの車窓から見たハデラ市街。アキーバは、市バスが10分間隔で運行するよど広範囲にわたる住宅地だった。私は、とあるバス停で降ろされ、「その道を真直ぐ進めば良い」と言われた。
そこからカイザリア国立公園のまでの道のりは長かった。たくさん歩いた。片道40分歩いた。2kmほどだと思うけれど、たまたま道路工事中で一般車両が走っていなし、道を間違えていたら戻らなければならないし、、、1時間半までの待ち時間なら、カイザリア行きのバスをお勧めしたい。否、それよりレンタカーをお勧めしたい。
右:大きなキク科の植物を発見した。巨大なタンポポのようなものである。私の手のひらと比較して欲しい。
なお、右端に見える土の道は、カイザリアの散策コースになっているようで、ジョギングしている人と何回かすれ違った。ここ辺りだけは、歩いていて楽しかった。. .
11:00 カイザリア国立公園
入り口の女性は、荷物を預かってくれなかった。しかも、バスの時刻表も知らない。彼女だけの問題ではないと思うが、カイザリア国立公園の第1印象は、かなり低いものになった。つまるところ、カイザリアは公共交通機関で訪問するような場所ではなく、自家用車(レンタカー)や大型観光バスで観光する場所なのだ。結局、帰りのバスの時間も分からないまま、遺跡内に生い茂るブッシュの中に自分の荷物を放り込んだ。重いリュックを背負ったまま歩のは嫌なので、誰も気づかないであろう草むらに隠した。中にはパソコンガも入っているので、誰かに持っていかれたら一巻の終わりであるが、それもまた旅の1ページである。データのバックアップは、i-podにとってある。
上:正面入り口を入ると、地中海が見えた。ここカイザリアは、紀元前200年にフェニキア人の港町として築くかれたが、その後、ローマ帝国や十字軍などによって征服されながら歴史を刻んできた。現在は遺跡として存在している。
真直ぐ地中海に向かって歩いた。風はたくさん吹いているが、不思議なことに潮のにおいを感じなかった。
右:カイザリア中央にある要塞から南を望む。その先は、3本の煙突が見えるが、その手前の海岸沿いに『円形劇場』や『プール付き宮殿』がある。これから、そこまで歩いていく。
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上:天然の岩石を利用して造られた堤防。
上:ヘロディアンの遺跡。
上:モザイク。
私のイメージは、上や右の写真のようなものだ。
青い地中海に白い大理石の列柱、明るいモザイク。それらは、カイザリアの街から見ても、海に浮かぶ船から見ても神々しく光り輝いている。
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上:海岸沿いに数100mも続くヘロディアン劇場。
上:地元の小学生達が遠足に来ていた。中央にいる先生の合図で、2組の分かれたチームの代表者がまん中に置かれた白い布を奪い合うゲーム。
上:コンパクトカメラのパノラマ写真(自動合成)。広大なヘロディアン劇場の先に、有名な円形劇場がある。
上:ほら、見えてきた。手前のブッシュで分かるように、周辺は未発掘の部分が多い。
上と右と下の写真:
円形劇場の最上階から地中海を望む。この劇場の音響効果は高く、マイクなしでも十分に声が聞こえるそうだ。この劇場の正面に『プール付き宮殿』がある。個人的には、円形劇場よりも、天然の岩石を利用したプールの方が面白かった。
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上:プール付き宮殿。白い大理石の列柱をイメージしたい。
上:近くの海岸でパラグライダーを楽しむ人々。
上:鉄製の馬車のオブジェがあった。
上:公園内にあった地図。赤い破線や矢印は私が歩いた道で、番号はその順序を示す。カイザリアは、海と歴史のロマンを感じるにはうってつけの場所だと思う。私は精神的な余裕がなかったけれど、お勧めの1品かもしれない。/ 円形劇場はまあまあかな。シリアで見た劇場の印象のほうが遥かに大きい。観光客が多すぎるのも興醒めさせる原因だろう。/ 切符きりのおばちゃんで印象が悪くなったのは残念だが、旅はそんな出合いの連続で成り立っている。/ 一番嬉しかったのは、ブッシュの中に隠しておいた荷物があったこと。/ 心残りはローマ時代の水道橋を見逃したこと。これは私が歩いた方向とは逆の海岸線に数100メートルあったらしい。今となってはイメージを膨らませるしかない。
さて、カイザリア公園からハデラの街までは歩かなければならない。私はヒッチハイクを試みたが、全く無駄だった。まるで日本でヒッチハイクをしているように感じた。もしかしたら、無謀な身の程知らずのアジア人として見られていたかも知れない。
上:住宅街アキーバにあった赤い花をつけた樹木。もう少し歩いたところから、ハデラ行きの市バスを拾った。タッチの差で前を走るバスを逃してたが、10分もしないうちに次のバスがきた。14:30 ハデラ発
大型の長距離バス『エゲットバス』に乗った。ほぼ満席だった。
15:30 テルアビブ着
市内に入ってきた時、途中下車すればテルアビブ美術館を見学できたと思うけれど、芸術に対する情熱が足りなかった。あー、人生の季節の変わり目?
上:テルアビブの中央バスターミナル。厳重なる検問やライフルを持った人が待ち構えているので、取りあえず1枚撮影してみた。撮影禁止ではないと思うが、いきなり重い雰囲気に包まれた。右:バスターミナル内にある電光掲示板。右上に『egged-tel aviv(エゲッド テルアビブ)』と書いてある。『X』はエゲット・バス社のロゴ。
テルアビブのバスターミナルは巨大で、うろうろしていたら、すぐに何時間も消費してしまいそうなショッピングモールのようだった。
. ターミナルから出ると、4番の札をつけた乗り合いタクシーに乗った。定員が8人程度なので、非常にリラックスして乗ることができる。料金は5均一だった。降りる場所は決まっていたけれど、きょろきょろしているうちにおりるのを忘れてしまった。
16:20 チェックイン
乗り合いタクシーの運転手は私の予定していたホテルを知らなかったので、地図をみて下車した。
上:私が宿泊したホテル『GORDEN INN』
右:私の部屋。とても清潔なツインルーム(シングル料金)。今回の旅で2番目に良かった。
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上:テルアビブの海岸通。
上:テルアビブのフリッシュマン・ビーチ。アメリカのロサンゼルスを思い出した。17:00 夕食
ホテル料金には朝食が含まれていたが、私は早朝に5時前にチェックアウトしなければならないので、夕食に変えてもらった。それは指定されたレストランでの50シェケルの食事券だった。
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左上:チキンカツとビールを注文した。
右上:指定されたレストランは浜辺にあり、屋外で食事をすることもできたけれど、私は室内のソファーを選んだ。早い食事を終えてから、海岸沿い建物や人々の様子を撮影した。
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. 太陽が失われる前に、カルメル市場へ向かった。市場は午前中が勝負であるが、完全にしまってしまう前に一目見ておきたい。
上:ストリップ・ショーの看板を見つけた。テルアビブは、この手の商売も盛んらしい。ロシア系の方が働いているとの話もあるが、詳細は一切分からない。
右:宇宙人みたいな絵が描かれている民家を見つけた。
. 18:00頃 カルメル市場
ここはテルアビブで一番大きな市場らしい。
上:カルメル市場の入り口。
店は開いているものの、客が少ない。
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上:放水しながら掃除をする人。
21:00 消灯
明日は日本へ飛び立つ。これを逃すと大変なので、さくっと寝た。ホテルのロビーでは、良心的な価格(120シェケル)でタクシーの予約を勧められたが、私は断った。早朝5時といえども、ここは幹線道路であり、100シェケルも払えば十分につかまえられるだろう。
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3月31日