このページは旅行記『メキシコとキューバの旅行記2008夏』 2008 jul. 19 - 2008 aug. 19  です。

私の日記 2日目
2008年7月20日 日曜日           
                      
◎ メキシコ国立人類学博物館 ===================
・終日:メキシコシティー観光
サン・アンヘル地区の祭り見学
                          メキシコシティー泊2
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 午前3時半、寒くて目が覚めた。トイレに行き、水を飲み、長ズボンと長袖のシャツを着た。それからデジカメの画像を取り込んだり、日記を書いたりした。今は午前4時50分。パソコン本体の熱が心地よい。日本は連日35℃を超え、夜はクーラーのお世話にならなければいけないから、とても嬉しい。/ そろそろパソコンを閉じ、ガイドブックで今日のスケジュールを確認してから、朝寝をしようと思う。1日はまだ始まっていない。

10:30 起床
 午前8時のつもりが10時半になっていた。寝坊は仕方ないので、さっさと身支度を整え、部屋を出る。1階の食堂にコーヒーがあるかも知れないと顔を出すと、案の定、コーヒーがあるのでミルクを一杯にいれて頂く。それから水も飲む。

11:00 地下鉄に乗る前の、軽い食事
 朝食は、露天で鶏ガラスープを飲みたかったけれど、焼きたてのクロワッサンを見つけので、それにした。歩きながら食べると、かなり美味しい。

 地下鉄の切符は5枚買った。1枚2ペソなので、10ペソ払って。地下鉄にも慣れてきて、初めはどこに書いてあるのか判らなかった『行き先の表示(終点が表示されている)』や、プラットホームの『駅名表示』も見えるようになってきた。アナウンスは全くないけれど、慣れれば煩わしくなくて良いかも知れない。

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上左:地下鉄は5分間隔で走っているようだ。時刻表はどこにもないけれど、それ以上待たされた記憶はない。
上右:停車時間はとても短いけれど、大量の人が乗り降りする。ぼやっとしていると乗り損ねたり、降り損ねたりする。また、通勤ラッシュの時は、数本待たされることもある。とにかく、大量の人が利用している。スリや痴漢もある。

 地下鉄を降り、国立博物館の方向へ歩いた。博物館の入り口では、高い棒の上から降りてくる人を見たり、変わった匂いを出すものをも燃やして踊る人々を見た。


上:逆さになった4人が、ゆっくり周りながら降りてきた。


上:国立博物館前の広場で、シャボン玉を売る人。


上:白い煙りは、良い臭いがする。

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上:スタンバイする人

 博物館に入館したのは午後0時近くになっていたと思う。入館料48ペソ。入ってからすぐにレストランに直行した。喉も乾いているし、腹が減っているからだ。考えてみると、ろくなものを食べていない。日本では良いものではないけれど、規則正しく食べているから、この不規則さにまだ慣れていない。


上:博物館レストランでのブランチ(サラダ71ペソ、コーラ19ペソ)

 博物館は、館内構成をゆっくり確認できたことがよかった。私はゆっくり順番通りに見て、目玉となる太陽カレンダーを見てから昼寝した。中庭の池の周りで横になって寝た。他にもたくさんの観光客が寝ているので気楽だった。それに、この博物館は写真が撮り放題なのでとても嬉しい。

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 それよりも大きな収穫は、絵画の自由さだ。展示物の99%は立体だけれど、平面を見たときの新鮮な感動は忘れられない。平面に広がる空想、イマジネーションはとても大きい。それから、たった1冊だけ展示してあった『書物』にも魅かれた。侵略者のスペイン人が書物のほとんどを燃やしてしまったというから、とても残念な話だけれど、1冊でも見ることができて良かった。本来はその内容の方が大切だと思うが、、、

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上:詳細は判らないが、この書物がもっている力は凄かった。
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 もっと見たけれど、省略。


上:メキシコ国立人類博物館にて記念撮影。2008年7月20日

 博物館の見学時間は午後7時までで、実質5時間半ぐらいだったと思う。ちょっと足らない感じだったけれど、十分に満足した。それから、日本の縄文時代の土器を思い出した。何だかわからない造形物、という意味で共通している。それから、両目を閉じた宇宙人みたいな、あるいは、まだ目が開かない赤子のような像も共通していた。宇宙人みたいなものは、死産した人間の形を半分しか整えていない動物なのかも知れない。それから、彼らの頭部が異様に変形していたり、得体の知れない動物を模しているものがたくさんあったが、それらは被り物であり、その被り物の下に、普通の男性の顔が作られているものが幾つかあった。それを見て、私の不安な気持ちは随分吹き飛んだ。異様なものの頭部をつけ、それで何らかの祭りを行ったのだろう。それは特別な時間だったのだ。

次に、サン・アンヘル地区の祭り見学に出かけた。

 初めて市バスに乗った。直感だけで飛び乗ったものの、東西南北を過っていたので、隣の乗客に教えてもらい、適当な交差点で降りた。幸運なことに、そこは私の安宿がある地下鉄『イダルゴ駅』だった。それから、地下鉄に20分乗り、10分歩いて『ラホンビージャ公園』にたどりついた。

 公園に近づくと露店が始まり、特設ステージからの音楽が流れてきた。そのラテンな音楽には思わず身体が動き始めたので、知り合いがいれば一緒に踊っていたことだろう。そうそう、濃厚なキスを交わしているカップル(地下鉄の中でも同じだが)は、気分に合わせてがんがん楽しめば良いし、私は写真をばしばし撮れば良いと思う。怒られるのではないとちょっと不安だけれど、そんな風に思っているのは自分だけだろう。それよりも、『ノリで写真を撮りたくない自分』を発見したことが収穫だ。これは薄々気づいていたが、メキシコに来て確定した。


上:特設ステージの演奏

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 踊っているといっても、ものすごく盛り上がっているわけではなくて、一部の人が微妙に盛り上がっている。左の写真は年輩の人を狙ったわけではなく、一番盛り上がっているところを撮影したに過ぎない。

 上の特設ステージの写真に見られる人々の視線を見ても、集中力がほどが推測されるだろう。演奏は悪くない。

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上:地下鉄構内のプチ・ギャラリーの写真
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上:ボディーペインティングしている
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 夕食は、鳥の喉を食べた。太ももだと思って注文したのが、いきなり頭部が出てきたからビックリした(写真右)。

 味はそこそこで、決してうまいものではないけれど、これは店の腕による。ただ、薬味の1つにパクチが入っていたのは嬉しかった。

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 宿ではビールを御馳走になった。飲みやすく良い味だった。

それからシャワーを浴び、消灯したときの時計は0時を回っていた。

続きをどうぞ!

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7月21日

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