このページは旅行記『メキシコとキューバの旅行記2008夏』 2008 jul. 19 - 2008 aug. 19  です。

私の日記 15日目
2008年8月2日 土曜日           
                      
◎ カンクンのビーチ見学 =======================
(1) カンクンのビーチ見学
 12.55( メキシカーナ航空)でハバナ(キューバの首都)へ
 15:00  ハバナ着
                             ハバナ泊
======================
===========

 旅も後半に入ったが、まだたくさんあるな、というのが正直な感想である。

 昨夜クーラーがいない部屋に寝たのはきつかった。

 目覚まし時計がセットされたままになっていたので、午前6時半にアラームが鳴った。それで助かった。

7.00-9.00 カンクンのビーチ散策
 寝ぼけ顔のままカンクンの砂州(ビーチ・エリア)を見学。話によると、一般市民が利用する市内バスでぐるりと一周できるらしい。

 小旅行気分の私は、コンビニでヨーグルト・ジュースとサンドウィッチを買った。そして、幹線道路を南へ走る市バスの運転手に声をかけた。通勤ラッシュの時間帯なので無愛想は仕方ない。数台の運転手に声をかけ、ことごとく失敗していいる私を可哀想に思った待ち人の1人が、岬行きのバスは『ルート1』であることを教えてくれた。一度判れば簡単なもので、3分も待たないうちに満員のバスが来た。私は食べかけのサンドウィッチをビニール袋にしまった。

 5.5ペソ(60円)で乗車。

 しばらく走れば席が空くだろうと思っいてが、ほとんど乗客はホテル街まで乗っていったので、私は片道20kmを立ちっぱなしだった。

 左右の景色を良く見えたけれど、写真や観光ポスターで見るようなカンクンの景色はどこにもなかった。よく考えれば、高級リゾートホテルの写真は皆、特別ヘリコプターから撮影された最高の1枚なのだ。

 岬の先端に着くまでに、乗客は誰もいなくなった。U・ターンするところで、運転手は「セントロ(街の中心)へ戻るならもう1回金を払え」と言うので、私はしたがった。一般の市内バスに乗車しているのだから当然だ。

 貸し切り状態になったバスの先頭に座り、私は先にチェックしておいた場所で降りた。林立する巨大ホテルが柵をつくり、容易に海岸に近付けないのだ。そもそも巨大なホテルという建造物によって、海を見ることすら容易ではない。

 私は2つのホテルの間の狭い隙間を通り、海岸を目ざした。細い通路を100mほど歩き、ようやく砂浜が見えたところで、2人の係員を見つけた。制止されるかと思ったけれど、近づくと裸足の浮浪者のようだった。オラ!、 と気楽に声をかけて通過した。

.

 砂は白く、とても細かく、これまで見たことのないタイプだった。砂そのものはとても綺麗だったけれど、今は千切れた海藻が浜に打ち上げられる季節のようで、何人かの従業員がビニール袋に海藻を集めていた。結論としては、美しい浜とは言い難い。

 水に近づくと透明度は10mもなく、足を入れる気分になれなかった。濡れてもよいサンダルを履いているのに・・・

.

上右:砂州の内側の海。波がなく、大変穏やか。水は淀んでいる感じ。

8.30 カンクンの宿へ帰る
 帰りの市バスも貸し切りに近い状態だった。ビーチからカンクン市街へ向かう地元人はいない。

上:岬の先端でUターンする市バスの番号は『R-1』。料金5.5ペソ(60円)。

9.00 朝食
 宿に戻ると、自分で卵を焼いて朝食を作った。
 このペンションの宿泊料には、卵1個とパン2枚の料金が含まれている。


上:ペンション『ロサ・セブン』の前で記念撮影。何故かみんな照れている。

10.40 タクシーで空港へ向かう
 1等バス『ADO』を使うつもりが、宿のご主人と話し込んで乗り遅れる。仕方ないのでタクシーで空港へ向かう。

11.25 カンクンの国際空港
 かなり焦ったけれどチェック・イン、及び、搭乗に成功した。

 焦った原因は、私がキューバの入国ビザを持っていないことによる。私はチェックインカウンターで購入できると思っていたけれど、窓口は別だった。せっかく並んだのに、自分の順番になってから「後ろのカウンターでビザを購入から、もう一度来い」と言われてしまった。しかし、私と同じ境遇の人はたくさんいて、キューバ・ビザの窓口でも待ったけれど、私と同じ飛行機に乗る人達ばかりだったので安心した。

 結局、私のような準備不足の人々のお陰で、飛行機の出発は30分以上遅れた。


上:出国審査を終えたところ。

.

上:全身を金色に塗った人と少女。そして、麻薬犬と記念撮影する観光客。
 世界有数の観光地『カンクン』であることを認識した瞬間だった。

12.30 空港内で昼食

上:650円もするサンドウィッチと400円もするコーヒー

13.30 カンクン発

上:私が乗り込んだ飛行機

.
写真3枚:機内にて

15:30  ハバナ(キューバの首都)着
 入国はスムーズだったと思う。ただ、空港から市内に入るタクシーには少々苦労したが、安くあげるポイントは、到着ロビー(1階)ではなく出発ロビー(2階)でタクシーの運転手と交渉することである。到着ロビーは固定料金だが、市内から搭乗口(出発ロビー)へ来たタクシーは半額以下(適正価格、あるいはメーター)で市内に戻るだろう。

空港情報
両替
 私は問題なかったが、私の前に並んでいた外国人は100ドル(10000円)をだまし取られそうになっていた。
市内地図: 無料のものは一切ないが、とても良質な国内地図を5ペソ(500円)で案内所で購入できる。お勧め。
民宿: 案内所が斡旋する民宿はとても高い。おそらく個人的につながっているのだろう。
市内への交通手段: 上記のようにタクシーを使うのが無難。行き先の『住所』を示せば、どこへでもいってくれる。どんなに小さな『民宿』でも問題ない。

オアキーナの家:Galia y Joaquina (ガリアとオアキーナ)
住所:San Jose (San Martin) no. 116 (サンホセ116、あるいは、サンマーチン116)
電話:861-6372
e-mail:joaquina_cruz@@@yahoo.es(@は1つにして下さい。『_』は『-』かも知れません。)
地図:ここをクリック


上:私が乗ったタクシーのメーターは2.8ペソ(280円)を示している。それなのに、私は事前交渉で20ペソ(2000円)にしてしまった。運が悪いこともある。最高にラッキーな場合は10ペソ、最悪の場合は25ペソである。

16.00 予定していた宿にチェックンイン
 カンクンの日本人宿『ロサ・セブン』で教えてもらった民宿の前で降りた。この宿は、旧国会議事堂の真正面にある。世界遺産の『旧市街』に隣接している。

 宿の扉にあるブザーを押すと、2階の窓から『鍵』が落ちてきた。それを使って、自分で開けて入れ、という事である。何と素晴らしい歓迎であることか!


上:エスプレッソを入れて、私を歓迎してくれた宿の女主人


上:宿の窓からみた旧国会議事堂。雨の中、熱心に野球をしている少年は、この宿の息子さんだった。

 宿でほんの少し休息してから、散歩。


上:雨なんか関係なしに、がんがん遊ぶ子供達。


上:修理中のタクシーだと思う。


上:ドル・ショップ(外国人専用通貨だけで購入できる店)発見。
 実は、キューバには2種類の通貨があって、1つは現地人が使うペソ(クバーノ)。もう1つは外国人が使うペソ(ペソ、あるいは、コンバーチブル)。これらの名称が同じ『ペソ』なので初めは混乱するが、それらの格差は24倍もある。つまり、私が持っている1ペソは、現地通貨にすると24ペソになる。これらの両替は銀行でできるが、外国人の私ができるかは不明。とりあえず、地元の店で何かを購入すれば、現地通貨の釣り銭もらえる。例えば、1本1ペソ(クバーノ)の葉巻きを購入すれば、23ペソ(クバーノ)のお釣をもらえる。ただし、葉巻き1本が1ペソ(100円)だと勘違いしている外国人は、23ペソ(95円)のお釣をもらうことなく帰ってしまう。事実、私もそうだった。


上:よーく見ると、価格が表示してある。例えば、左下のお菓子は0.50ペソ(外国人通貨)だから、1ペソで支払うと0.5ペソ(現地通貨なら12ペソ)のお釣がもらえる。


上:何だか分からない建物。


上:何だか分からない建物だけど、オシャレ。500年前のもの。
 遠くから見ると凄いけれど、近づくとぼろぼろ。この辺りは、全て世界遺産に指定されている。


上:走っている車もタクシーも、歩いている人もオシャレ。雨も降っている。


上:カリブ海に沈む太陽と、アスファルトに反射する太陽と、警察官とパトカー。


上:ちょっと怖いけれど、警察官を撮影。
 画面奥には、黒い煙りを吐く煙突。

.

20.00 夕食
 地元民が集るというレストランに入ったけれど、観光客の僕は『英語のメニュー』で観光客用料金を支払ってしまった。とても高額だったけれど、旅の初日だったから、仕方ない部分が多い。

.

上左:とりあえず、モヒート(ラム酒とミントのカクテル、3ペソ)で乾杯。
上右:肉とアボガド、芋入り赤飯(8ペソ)。
 いずれも悪くはない。

 それから、フェスティバルをやっているというので、海岸通を歩いて、会場を目ざした。


上:立派な建物なのに、部屋は真っ暗。消しているのではなく、初めから部屋に電気がないのだ。
 小雨降る路面に、街路灯が映える。


 傘を差す人はほとんどいないけれど、私は傘をさしている。私の写真はないけれど、、、
.

上右:公衆トイレ。
 道路脇に『ブリキの小屋』があって、じゃぁーってすると、出たものが道路脇の排水溝に落ちるようになっている。とても合理的。すばらしい!! 女性も同じ場所を利用するので、完全にしゃがむと小屋の下から『お尻』が見えてしまう。

.

上:ビール売りのお兄さん。かなり酔っているみたい。
 とりあえずカメラを向けたらなんか叫ぶので、びびってシャッターを押したけれど(左)、実は写真をとって欲しかった(右)。彼らの後ろに写っている丸い金属製のタンクの中にビールが入っていて、欲しい人は、持参したペットボトルの中に入れてもらう。つまり、ペットボトルがない人は購入できない。つまり、僕は購入できなかった。残念の極みである。これがキューバ2日目なら何とかしたと思うけれど、初日で押された。


上:廃虚のような建物だけど、ちゃんと生活している。


上:私の宿の玄関

 キューバ、すっごい楽しい。人が面白い。メキシコの比じゃない。建物が廃墟で、とても立派で、崩れたままどうにもならないけれど、丁寧に汚さないように使っている感じがする。人種もたくさん混じっていて、何が何だか分からないところが良い。

.

上:完全にリラックスしてしまった自分がいる。足はサンダルの紐のすきまが焼けてしまった。

 夜は海岸沿いを3km歩いたけれど、結局、カーニバル会場へ入れなかった。悔やまれるのは、会場前で1人の少年が「2ドルで売ってやる」と話しかけてきたとき、「私はドルを持っていない」と勘違いしたことだ。実は、私が持っていた外国人専用のペソは「ドル」と言うのであり、私はドルしか持っていないのである。あー残念。200円なら絶対に入ったのに・・・でも、散歩がとても楽しかったから、十分に満足している。

 それから、宿の前の旧国会議事堂に特設ステージが作られていた。まだ準備中だったのでCDに合わせて何人かが踊っていただけだけど、ステージが始まれば、集った人々全員が踊りだすのではないか、という異常な期待をした。ただ、0時半を回っても変化がないので、私は宿に戻って休息することにした。

続きをどうぞ!

私の日記 16日目
8月 3日

このページのTOPへ


 (c) 2008 fukuchi takahiro [
→home]