このページは旅行記『メキシコとキューバの旅行記2008夏』 2008 jul. 19 - 2008 aug. 19  です。

私の日記 18日目
2008年8月5日 火曜日           
                      
◎ ビニャーレスの誰もいない畑を3時間歩く =========
9時半、ハバナからビニャーレスへ 14.00着
ビニャーレス散策
                         ビニャーレス泊
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7.15 朝食
 予定より15分遅れたので、オアキーナが心配してくれた。私は今日から数日間、小旅行に出かける予定になっているのだ。第1目的地『ビニャーレス』へのバスは午前9時発になっているが、満席なら他の場所に変更しようと考えている。私の旅はいい加減旅なのである。ハバナから動きたくない自分がいることも確かだ。


上:本日の朝食

 8月14日に戻ってくる約束をしてチェックアウト。そして、外国人専用バス『ビアスル』の発着場所へ向かった。市バスを使おうとしたけれど、地元民はビアスルのバス停を知らなかった。外国人用のバスは知っていても、そのバス停を知っている人は皆無なのだ。私は地図を見ながら、たくさんの人の助けを借りながら市バスに乗ったけれど、最後までは行着けず、結局タクシーを使った。

 タクシーのメーターは異常なスピード(200m毎に加算)で上がったが、3ペソ以内だったので不正を見逃すことにした。ちなみに、バスの料金はタクシーの1/72である。

9.20 ビアスルのターミナル
 バスのサービスはとても悪い。高額な料金を払っているのに、時刻表はくれないし、30分遅れの出発、2時間遅れの到着だ。

 バスのチケット売り場で勉強したことは、母音の大切さだ。子音も大切だけれど、母音は完全に発音しなければ、絶対に通じない。

右:ハバナから地方へ向かうバスの時刻表

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9.30 ビニャーレスへ

上:途中の小さな街


上:バスの車窓から見たビニャーレスの渓谷。確かに美しいけれど、日本人にとっては物足りない。

14.00 ビニャーレス着
 ビニャーレスのバス停にはたくさんの客引きが待っていた。私は一番最後に降りたので、誰からも声をかけられなかった。バス会社のオフィスに直行し、帰りのバスの時間をチェックした(第1候補は明日の午後2時発)。


上:バスの降り口には、民宿の客引きが10〜15人いた。

 小さなオフィスから出ると、1人の気の弱そうな男が声をかけて来た。客引きだ。部屋の写真を見せながら、3食込みで15ペソ、場所はここから5分ということなので、付いていった。しかし、それは貧相な場所で、しかも政府非公認のようだから辞退した。

 彼は執拗ではないけれど、上手に私と歩き、最終的に友人に紹介し、手数料をもらったようだ。

 私はロケーションが良い民宿を15ペソで手に入れた。ただし、食事代は別で、1食につき1ペソ必要だ。私はシャワーを浴び、用意してもらった昼食を食べ、散歩へ出かけた。

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上左:こんな感じのロケーション
上右:本日の昼食。インゲン豆とアボガドに、オリーブオイルと酢。シンプルだけれど、かなり美味。


上:ロバさんがいたので撮影。村の散策に期待が膨らむ。

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上:全長100mほどの洞窟を抜けた。その先に広がる風景に、人の気配が感じられなかった。
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上:山羊さん

右:放置された農耕器具

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上右:道路のたまったわずかな水に集る蝶。


上:ひと休みしている牛さん。

 この辺りは、全く人陰がない。5時間近く歩いて、出会った人は2人だけだった。私は遠くにいる人を見つけたとき、「オラー(こんにちはー)」と叫んで近寄り、帰り道を確認した。

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上左:おじさんにとっても人間は珍しいので、お互いに全く言葉通じなくても幸せな気分になる。彼はスペイン語が話せない。
上右:畑仕事に使った水牛を連れて帰るおじさん。さようなら。


上:サトウキビの畑だと思う

右:トウモロコシの花

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上:種名不明なトカゲ

右:とても古そうなチャート

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上:巨大な陸貝を発見。

 15.00頃から断続的に小雨が降り、やや寒い。雨はたいしたことはないけれど、落雷の直撃は避けたい。平たんな畑が広がる中で、私の傘はとても危険だ。私は渓谷を作る山を登り、ぐるりと1周して帰りたかったけれど、周遊できる道があるか否かも不明なので、同じ道を戻った。陽が沈んだらお終いだ。

17.00頃 ビニャーレス村に戻る
 一時は遭難するかと思ったので、嬉しかった。


上:良い感じのおじさんの水牛車

 結局、洞穴などを散策5時間半した。悪くない雰囲気だけれど、私はもっと楽しい場所をたくさん経験しているから・・・すぐに退散したかったけれど、頑張って歩いた。途中で偶然見つけた洞窟は、途中で真っ暗になったけれど、かろうじて向こう側とつながり、寒中電灯なしでぎりぎり通過できた。洞窟は他にもあるらしいが、興味はない。

 また、ビニャーレス村で1番の高級ホテルへの散歩はやめた。それらしい建物が遠くに見えたので、絵はがきから推測すれば十分だ。


上:野球&サッカー・グランド。
 夕方から20〜30才のサッカーチームが練習試合をしていた。
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写真2枚:小さなギャラリーで見つけた絵画2枚
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上:ビニャーレス村の教会

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上:夕日を見ながら飯を食べる。

上:本日の夕食。焼き肉がついた。


上:私の部屋

寝る前の独り言
 翌朝のバスは満席で、予約できなかった。しかも、3日後の夜まで全て満席だというから驚きだ。これでは帰れない。でも、私は明日中に絶対に帰る。ここには興味がない。それに、今も蛍光灯にたくさんの虫が集まり、それがベッドの上にたくさん落ちてシーツの上を歩き回っている。体長5mmほどのゴキブリの子どもようなもので、すでに50匹はつぶした。気持ちが悪いから、部屋の電気を消して扉を開け、外の電灯だけ仕事をすれば、虫は部屋の外へ移動するだろう。この部屋そのものは悪くはないが、夜の虫には閉口する。

22.00
 昼中たくさん歩いたのに眠くならない。

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