このページは旅行記『バルカン半島9ヵ国 2009夏』 2009 AUG.11 - AUG. 31 です |
12日目 2009年 8月 22日(土)
==ポゴドリツァ(モンテネグロの首都)とティラナ(アルバニアの首都)の散策======
午前:ポゴドリツァ市内散策
9:35 ポドゴリツァ(首都、鉄道)→ バール(バス)→ ウルツィニ(国際バス)→
→ ショコダル(バス)→ ティラナ 16:30
夕方:ティラナ市内散策
============================ティラナ(アルバニア)泊(1/1)==6:40 起床
ホテル代をケチったので、朝食が付いていない。さっさと起きて、顔を洗い、街を歩いて食べ物を探そう。その前に、バール行きの列車の時間をチェックしておかないと無駄な時間ができるから、パソコンを開いてチェックする。
上:自室の窓から見たポゴドリツァの鉄道駅。ところで、ポゴドリツァはマケドニア国の首都
上:同じく窓から見たポゴドリツァの集合住宅
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上の2枚:スーパーマーケットでバナナ2本(0.51ユーロ)と果物のミックスジュース(0.44ユーロ)を買った7:28 パン屋でソーセージ入りのクロワッサン購入(0.8ユーロ)
ここで便利だったのは、ユーロがそのまま使えることだった。結局、現地通貨は一度も手にしなかったのではないかと思う。それから、美術館まで散歩したけれど、外観が小さく期待できそうにないし、街全体もパッとしないので、この街の観光はさくっと終えよう。できるだけ早い列車の切符を買い、海岸の街『バール』へ移動しよう。
上:ポゴドリツァの博物館7:35 鉄道駅で切符を購入
9:35発『バール』行きのチケットを買った(3ユーロ)。窓口の女性はパソコンで処理し、プリンターで切符を印刷した。ちょっとビックリ!さあ、これからの2時間半で、しっかりマケドニアの首都『ポゴドリツァ』を散策しよう。
7:45 街の中心『共和国広場』
上:共和国広場。土曜日の朝だから誰もいないのかな?
上:角度を変えて写した共和国広場。中央に噴水がある。右:広場に面した通りにある看板(連続した写真、組写真のよう)はとても美しかった。左から右へ見ていくと、赤い花びらがピンクの花園へ変わっていき、花園に1人の女性が現れ、この女性が空へ投げた花びらが1番始めの写真へつながっていく。たったこれだけの看板だけれど、セルビア国の希望や明るさを求める気持ちを感じることができた。
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上:ケルベルホテル。このホテルのガラス越しに、何人かの外国人観光客を見て、ようやく人に出会った気がした。.
上:看板から判断する限り、健全な国だと思う。私は、看板に興味を持ちはじめている。共和国広場から、街の中心を流れる『モラチャ川』へ向った。
上:その道は歩行者天国になっているから、時間があえばたくさんの人通りがあるのだろう。この写真には、オレンジ色の作業服を着た清掃員が写っている。
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左上:モラチャ川
右上:川沿いに巨大な電波塔をもつ建物を見つけた。放送局だと思う
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左上:公園内で見つけた銅像。刀が印象的だった。恐ろしいことだけれど、同じように恐ろしい人がたくさんいたということだ。
右上:集合住宅のテラスは美しく彩られ、センスある住民が多いように感じた
上:一戸建てが多い場所(鉄道駅付近)
上:同上.
上:路上駐車の車が目だつが、社会問題にならないのは、車を持っている人の割合が少ないからだろう。
8:45 鉄道駅前(私のホテルまで徒歩2分)にあるバスターミナルでエスプレッソ(0.8ユーロ)を飲む
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左上:エスプレッソも旨いが、氷が入った水(無料)も美味しい
右上:バスターミナル。鉄道駅には何もないけれど、バスターミナルにはいくつかの店が開いている時間を見計らって宿へ戻った。髪を洗い、ゆっくりを支度をするつもりだった。しかし、部屋の鍵が開かないのでフロントへ行くと、フロントの女性が電話でオーナーを呼び、オーナーが来るのを待って開けることになった。おかげで急な身支度になった。チェックアウトでは、自室で飲んだ水代(1ユーロ)を追加して、41ユーロ支払った。ろくなことがない。
9:35 ポゴドリツァからバールへ出発
列車は定刻通りに出発した。この路線は、ヨーロッパで有名な景勝路線だが、これなら日本のいくつかの鉄道の方が楽しいと感じた。ただ、1箇所だけはとても美しく特筆に値する。
上:良い感じになってきた。そろそろ湖が見えると思う。地図を見る限り、この列車は巨大な湖を真っ二つに縦断するように走っている。
上:来たー!!
上:水草の緑と湖の青と白い石灰岩の山肌が美しくマッチしている
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左上:あー、終っちゃった。最後は鉄橋の一部が写りました。
右上:僕は大騒ぎだったけれど、地元の人はこんな感じで冷静に見ています。ちょこっと情報としては、逆光では美しく見えないので左右の座席を間違えないようにして下さい。午前なら西側、午後なら東側の席を選びましょう。それから、本当に美しい場所は1箇所、楽しめる時間は1分間ほどです。
上:良く見かける美しい風景
上:海岸に出ると、たくさんの乗客が降りた。おそらくストモレ海岸だと思う。半数以上の乗客がここで降りた。
上:みなさん思い思いの荷物を持っている。日帰りの海水浴だと思う。僕も時間があれば、数時間滞在したかったけれど、アドリア海での水浴はドブロクニク(クロアチア)で達成したから、ここは我慢した。
上:元気な地元の学生達と記念撮影。若い彼らは盛んに冗談を言い合っていた。僕にもたくさんのジョークを仕掛けてきた。この写真のためにシャッターを押してくれたのは、いじられキャラの友達。どこの国でも同じなんだなあ。10:35 バール着
上:バールの鉄道駅。プラットホームらしき場所に降りた乗客は、線路の上をあるいてプラットホームへ向う。驚くことでも珍しいことでもない。バールは終着駅なので、全ての乗客が降りた。私は、ここからバスで海岸の街『ウルツィニ』へ向う。
上:バールの鉄道駅からバス乗り場へ5分ぐらい歩く
10:45 ウルツィニまでの切符購入
片道2.5ユーロバスの切符売り場には、何種類かの観光案内ポスターがあった。時間があれば、そうしたツアーい参加しても面白いと思う。
右:観光案内ポスター
※:バールの地図
. 11:15 バール発
11:45頃 ウルツィニ着
上:ウルツィニのバス乗り場。ちょっと寂しい感じ。ここでアルバニア行きの国際バスの切符を買う。ところで、モンテネグロとアルバニアは国交があるものの、関係は良くない。だから、両国の首都を結ぶ直行便(バスも電車)はなく、僕は、ポドゴリツァ(首都、鉄道)→バール(バス)→ウルツィニ(現在地、国際バス)→ショコダル(バス)→ティラナと乗り継ごうとしている。
上:バスを待つ間に食事をとりたい。しかし、適当なレストランがないので切符売り場に併設するコンビニでポテチとオレンジジュースを買い、カフェでコーヒーを頼み、それらを昼食とする。パソコンで日記も書く。12:30? ウルツィニからショコダルへ
切符には5ユーロと書いてあるけれど、6ユーロ払ったような気がする。詳細は分からない。とにかく字が汚い。乗り込むまで随分待ったけれど、私を抜かして地元民がずけずけと乗り込んだ。マナーが低いと思ったけれど、間抜けな私がいけなのだろう。
上:乗客は10人程度で、運転手1人と添乗員2人がいる
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左上:前にも紹介したが、マケドニアとアルバニアの仲が良くないので、首都どうしは結ばれていない。2つの国を結ぶ陸路はたった1つで、小さな地方都市どうしを結ぶ路線しかなく、バスはこんなに細い山道を走る(翌日写した周辺地図)
右上:モンテネグロとアルバニアを隔てる川13:50 その川を渡る
つまり、国境を超えるわけだ(写真下)。また、この川を渡る前にモンテネグロを出国したのだが、その時の詳細は忘れてしまった。おそらく、このバスに乗車する時に、運転手にパスポートを預け、ここで添乗員が乗客のパスポートを一括処理したのではないかと思う。
上:その橋は片道一車線の鉄橋だけれど、路面は木製なので走るとがたがたする。下はそのビデオ映像。
上:アルバニアに入ると、太陽の向きが変わった。
上:また川を渡ったけれど、詳細は不明
上:アルバニア正教会の教会を発見!右:と思ったら民族衣装をきたおばさんが乗り込んできた。この時のバスは満席で、彼女は立ちっぱなしのまま10分後に降りた。僕は特徴ある髪型を撮りたかったけれど、カメラを取り出してこの写真を撮るのが精一杯だった。彼女にとっても、ヒゲを生やした東洋人は珍しかったようだ。
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上の2枚:陸路でアルバニアに入国するの難しいと思っていたので、こんな風景でもとっても嬉しい。
上:中心部に入ってきた!
上:集合住宅もでてきた
上:何だか分からない建物.
上:商店も立ち並ぶようになった
上:車の後部座席からバスを見上げる女性。車や車内の雰囲気から判断するとアルバニア人かこの周辺の国に住んでいる人だと思う。16:30 ティラナ着
アルバニアの首都に到着した。終点のバスターミナルまで乗っている乗客は数名だけで、ほとんどの人は都合の良い場所で降りていった。決まった乗車位置はない。私はガイドブックの地図を見ながら『鉄道駅』らしき場所で降ろしてもらった。そこは、片道1車線の道路と片道2車線の道路が交差するところだった。
上:私が降りた交差点。大型バスが止まっている。この後ろが鉄道駅になっているはずだが、僕はこの目で見ていない。それから、荷物のひもを締め直し、僕は元気良く歩き始めた。太陽が高いうちに到着できたので、ここから街の中心にある時計台に向って歩き、その途中で宿を決めたいと思う。
16:35 宿を決める
何件か尋ねようと思っていたけれど、自分の気持ちとは裏腹に身体が疲れていたので、2軒まわったところで決めてしまった。そこは鉄道駅から200メートルほど南に歩いた東側にある古いホテルだった。
上:本日の宿
上:私の部屋宿の主人は、ヨーロッパ通貨『ユーロ』を欲しがった。アルバニア通貨『レック』はいらないと言うのだ。私は通りを挟んだ前にある両替所で50ユーロ紙幣を出し、10ユーロだけ両替してもらった。1350レックぐらいになったと思うが、私は小銭40ユーロに興味があった。なお、ここではアメリカドルが若干強くなっている。政治的にもアメリカが肩入れしているのではないかと思う。アメリカが加担しているとすれば危険だ。自然破壊を象徴する道路工事の写真(下)が、街中に堂々と張り出されていたことも頷ける。
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左上:こんなに酷い環境破壊に対して、人々はどのように反応しているのか、僕は分からなかった。
右上:橋を建設は悪くないと思うが、必要最小限度のものでよいユーロを手にいれた僕は宿へ戻り、フロントで待つ主人に現金を渡した。彼はとても嬉しそうだった。
僕はその足で、カメラ片手に市内散策へ出かけた。
上:とりあえずアイスクリーム。これで元気回復。かなり美味しそうに見えるけれど、実際に美味しいよ。
上:アメリカの国旗を発見! これが隣国との関係を微妙にさせているのかも知れないが、詳細は不明。
上:街の中心となる広場に出た。正面に見える薄い茶色に見える建物は国立歴史博物館。すぐに見学したかったが、時間外だった。
上:別角度から写した広場
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上の2枚:この広場の一角にある子供用のバギーカー乗り場。左は17:30に撮影したものなので誰も乗っていないけれど、19:30(写真右)になると全車両稼動していた。
上:広場から望遠レンズで写した『ジャーミヤ・エトヘム・ベウト(詳細は下)』。上のゴーカートの写真にも小さく写っている。17:40 ジャーミヤ・エトヘム・ベウト
1821年に完成したこのモスクは、外壁と内部にフレスコ画がある。イスラム教は、具体的な植物や動物の絵を描くことを禁じているので、これはとても珍しいモスクなのだ。
上:ジャーミヤ・エトヘム・ベウトの外観。時計塔が印象的。
上:美しいフレスコ画。.
上:外壁を掃除する人
上:私が訪れたとき、観光客は私1人で、ムスリムも数えるほどだった。内部に脚を踏み入れるのは怖かったが、駄目もとで裸足になり、ゆっくりと階段を上がった。何人かのムスリムと視線があったが、会釈して、入り口近くに腰を降ろした。内部の壁画の方が美しい。雨風に当らないから、当然のことだ。10分ほど佇んでから、歩き回っていると、1人のムスリムが「2階に上がると、もっとよく壁画が見えるから一緒に来い」と誘ってきたが、私は辞退した。それほど変わらないように思ったし、ここで仲良くなると後々面倒なことになりそうだからね。それから、市内をぶらぶら散歩。
上:何だかわからないけれど、建築中のビルをバックにした砂浜で素敵な男女が『ノンストップ』を訴えている。
上:何だかわからない建物。途中まで壊して放置してありました。
上:良い感じの市内バス。.
上:国立美術館正面。行きたかったなあ。
上:公園でまったりする老人達。
上:首都の中心にあるスカンデルベル広場へ向う市民。
上:スカンデルベル広場で行商する人
上:たったこれだけの本を並べて商売をする人もいる.
上:スカンデルベル広場でゆっくりする人々。今は、土曜日の夕方です。
広場を通り過ぎ、小さな運河を渡った。
上:運河にかかる橋でトウモロコシを買った。とても美味しいけれど、カチコチの実だった。
上:その大きな橋の上で記念撮影。橋の向こう側はちょっと雰囲気が違った。夕日が良い感じで照らしていたからだろうか。宿への帰り道、美術館や博物館の時間をチェックすると、ガイドブックと全く違っていた。ここアルバニアは今、大きく変わっている。交通機関のスケジュールも現地で毎日確認することが大切だ。
アルバニア人の特徴として、目(虹彩)の色と足の長さがある。目の色は、灰色かがった青で、瞳が真っ黒であることを確認しにくい。虹彩の周辺部もかなり濃い色をしていると思う。これは男女共通の特徴だ。次に、足の長さは、日本人より短く感じる。とくに若い女性に顕著だ。深い掘りの顔に濃い化粧、発達した胸と尻、ぴったりサイズのジーンズ、高いヒールで歩いていると、初めは顔ばかりに注意がいくが、やがて全身のプロポーションに着目しはじめると、異常(非常ではない)に短く感じる。このファッションは良くないと思うので、近いうちに改善されると思う。ここに車でのバスでであった1人の民族衣装の女性のようなスカートの方が似合う。
さて、身体的な特徴ばかり書いてしまったが、時計台や公園で何人かのアルバニア人に声を掛けられた。かれらは、私がアルバニア人のことをどのように思っているのか知りたがった。もちろん、私は良い返事をした。夜になると身の危険を感じた。これはどこの街でも感じることだけれど、よく注意して歩いたことは間違いない。
宿の直前になると、意識が朦朧とするくらい疲れている自分に気づいた。サッカーのテレビ観戦をしているバーを見つけて入ろうとしたけれど、全員タバコを吸っているので辞退した。
22:00頃 消灯
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