このページは旅行記『バルカン半島9ヵ国 2009夏 2009 AUG.11 - AUG. 31  です

14日目 2009年 8月 24日(月)
===終日:オフリド(マケドニア)散策=====================
 深夜、アルバニアからマケドニアに入国
(1) オフリド旧市街を中心に散策
===============================オフリド(2/2)===

0:14 マケドニアに入国する


上:アルバニアかマケドニアの出入国審査所

1:10 ストゥルガとの分岐点で降りる
 マケドニアに入ってから1時間ぐらい走ったとこで、僕は起こされた。頭だけは起きていたつもりだったが、空気枕にアイマスクをして、2人分の席を使って横になっているだから、仕方ないことだったろう。ここは幹線道路から『ストゥルガ』へ向うジャンクションだ。少し走れば湖に面した市街地になると思うが、辺りは真っ暗でどこに何があるのかさっぱり分からない。一緒に降りたのは、一組の家族だけで、彼らはタクシーで自宅に帰るようだった。彼らは僕に声をかけ、どこに泊まりたいのか尋ねた。僕は湖畔にある『ストゥルガ』でも宿泊して、午前中散策してから、世界遺産『オフリド』へ移動する予定だったが、かくなる上は、オフリドまでタクシーを使った方が良いだろう。料金はたったの5ユーロなので問題ない。


上:時速100kmオーバーで走るタクシーの助手席から撮影

1:15 タクシーでオフリドへ
 タクシーはすぐにつかまった。時速100kmで快適に飛ばしていたが、道路に飛び出した犬をはねた。飛び出してから立ち止まり、引き返そうとしたところはねた。キャン、という最後の叫びともに、僕の脳裏に焼き付いた。運転手は何でもないよといったが、犬にとっては一生の問題だ。さて、運転手は、僕が予定していたホテル・リビエラに向ったが、正面まではたどりつけなかった。なぜなら、そのホテルは湖岸に面しているので、方向者専用になっている湖岸を走れないのだ。僕はタクシーを降り、数100mほど歩いた。

1:25 宿を探す
 湖岸道路には沢山の人がそろぞ歩いていた。重い荷物を背負っていても違和感を感じないし、身の危険性も全く感じなかった。タクシーに乗っているときにチェックしておいたアパートメントを通過し、第1候補のホテルまで歩いた。わずか数100mの距離だった。さらに、街の中心と思われる波止場まで200メートル歩いたが、それらしい宿がないので、初めのアパートメントまで戻った。すでに午前1時を回り、今日は本当に寝るだけになるので、安い部屋で十分だからだ。明日は湖が見えるテラスがある部屋に移動してゆっくりしよう。

1:30頃 若者達に声を掛けられて
 昼間ならいくらでも見つけられると思うが、この時間では看板も見つけられないし、一般の民間人は熟睡している時間だ。ホテルしかだめなのかと半分諦めながらも、ベルを鳴らした。返事はなし。あらま、と思ってる僕を見ながら、酒を酌み交わしていた5、6人の若者達が英語で話しかけてきた。「ここは無理だけど、部屋が欲しいならあるよ。近くの人にきいてあげよう」値段は10ユーロだと言うので、従うことにした。しばらく携帯電話で探してから、彼らはタクシーを呼んだ。あらっ、ここから遠いのかしら。タクシーに乗る前に確認したら、ここから歩いて行けるし、車で2分の距離だという。ちょっと不安になったが、自分の感覚を信じるしかない。

1:50 部屋に落ち着く
 2人の男と一緒にタクシーに乗り、住宅街に入り、本当に2分ぐらいの距離でタクシーを降りた。そのうちの1人がとある建物に入り、部屋の準備をしたのだろう。しばらくしてから、僕を招き入れた。部屋は広く、何ら問題はなった。約束の10ユーロを支払うと、若者は挨拶をして出て行った。この建物は彼の両親の持ち物のようだ。裕福な家庭の若者だ。彼ら2人は歩いて戻り、もう一度飲み直すらしい。

 小腹が減った僕はテラスの椅子に座り、鞄に入っていたリンゴを齧りながら、甘い蒸留酒を口にした。

2:20 消灯

9:00 起床
 ここでは荷物を解いてシャワーを浴びたくないので、ほんの少し朝の光を浴びならが朝寝してから、さくっと退散した。


上:翌朝写した私の部屋。


上左:シャワートイレも付いている
上右:1晩お世話になったレンガ造りの家


上:すぐ近くで、丸太を切る男性2人を発見。商売にしているのか、それとも地域の人のものを切っているのかは不明。冬に使う暖炉の薪の準備をしているのだろうか。


上:同上

9:30 湖岸のホテル『リビエラ』にチェックイン
 テラスがあるプライベートルームを希望していたが、チェックした範囲では適当なものがなかった。結局、昨日から予定していたホテル『リビエラ』に決めた。フロントの女性は「シングル(37ユーロ)は今晩1日だけで連泊できない」と言ったけれど、私は「部屋を見せて欲しい」と返した。彼女が案内した部屋は、1階のベランダがないダブルベッドだったので断ったら、「34ユーロでシャワーがない部屋なら」と別の部屋を勧めたが、僕は「ベランダが欲しい」と言った。そしたら、最上階のツインルームになった。僕はさくっと決めた。彼女は初めから2つの部屋の鍵を手にしていたのだ。プロは違うね。


上:私の部屋


上:午後に写した私のホテル。その名前を読めません。

 髪を洗って(ホテルのシャンプーは椰子でできていた)からフロントへ降り、パスポートを先ほどの女性に渡した。この国マケドニアでは、ホテルの宿泊客はパスポートを宿に預け、宿は警察に提出する仕組みになっているらしい。ま、そんなことはどちらでも構わないが、パスポートを紛失したときの責任がホテルになるので気楽だ。

 その足で街を散歩する。プラベートルームはどこにでもあり、旧市街にもたくさんある。1つ星から4つ星まで、いろいろなランクがある。

上:宿の前の湖岸


上:観光用フェリーで船遊びに向う観光客


上:


上:観光客

 地図を見ていないが、観光客ばかりなので、もう帰りたい気分になってきた。アイスクリームを買うためにユーロを出したら、小売り娘は「ユーロはダメ。チェンジ」と言葉を吐き捨てるように言うので、朝から疲れてしまった。アイスクリームを朝一番の食事にしようと思っていたのに、、、

 それからバナナを買い(2本で30)、小さなお菓子屋さんで良く冷えた麦ジュースとあまーいお菓子を頂いた(合計95)。お菓子は甘過ぎて残してしまった。ご免ね(写真右)。

 それから坂道を登ったけれど、ろくなものはなく、オフリド湖全体を見渡せるはずの要塞は月曜定休だった。あああ。

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上:起伏のある旧市街


上:観光客用の案内板


上:一番高いところからみたオフリドの街

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上:プライぺートルームの看板


上:自家用車に注目!


上:石畳を歩く観光客


上:もう1枚上の写真の部分


上:要塞の門は閉まっていた。明日の朝1番に訪問したい!

 それから、山を降りていくと、雰囲気のある教会が現れた。その教会は拝観料100が必要だったので遠慮した。ご免ね。


上:発掘中の教会の1つ


上:海を見下ろしながら歩く


上:雰囲気の良い聖ヨハネ・カヨネ教会を発見!


上:とりあえず記念撮影

 それから、湖で泳ぐ人を見つけたので、僕も泳ぎたくなった。そもそも、僕は水に浸かったり温泉に入ったり泳いだり潜ったりするのが好きなのだ。


上:気持ち良さそうに泳ぐ2人の女性


上:水浴場と船着き場を発見


上:オフリド旧市街の住宅街。数10年前の日本で見たような車にも注目。それから、前を歩く2人のカップルは、私と同じように道に迷った観光客で、お互いのガイドブックを見せ合いながら情報を交換した。私は、これから旧市街中心にある聖ソフィア大聖堂へ行きたい。


上:それらしい聖堂を発見

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上:整備されているようないないような坂を降りる。

上:お目当ての聖ソフィア大聖堂のベストショット。特に見るものはなさそうだった。


上:違う角度から見た聖ソフィア大聖堂


上:崩れはじめた民家


上:これは家庭用ボート? 猟にも使うのかなあ?


上:なんだか忘れてしまいました。


上:落ち着いた感じで水浴を楽しむ人々。ここはオフリド湖です。淡水湖です。

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 散策を終えてホテルに戻り、
 ホテルで昼寝する。

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上:マケドニア通貨

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15:15 起床
 とても気持ちよい昼寝から目覚めた。そして外は雨。さっきまで晴れていたのに、、、

15:25 ホテルのレストランで昼食
 メニューがないけれど、魚料理を注文する。値段は魚の質量(g)によって決まるから、分からないそうだ。しばらく日記を書いてから、オリーブを余分に乗せたミックス・サラダと生ビールを頼んだ。ビールを飲むと仕事にならないけれど、飲まないと食事にならないから困った。


上:大好きなオリーブを追加してもらった。

 ところで、食後は湖で泳ごうと企んでいたので、私は水着でレストランに入っている。それから、しばらくすると小雨が降り出し、雨宿りのためにコーヒーを注文する客が何組か入ってきて混雑してきた。


上:マスだった? 605(20ユーロ出して、600返ってきたから、丁度10ユーロの計算になる)とてもお買得だと思います!

17:30 出動
 食後すぐに出動するつもりが、部屋で昼寝をしてしまった。


上:とりあえず散歩して、桟橋を写す。白い鳥もいる。

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上:移動式遊具もあった。夜になれば、たくさんの子供達で賑わうのかも知れない。


上:あの桟橋の先端で泳ごう!


上:魚釣りをする少年


上:餌用の煮豆と釣り上げた小魚。


上:カメラを水の中に入れて、小魚を撮影してみた


上:コメントなし


上:水浴を楽しむ人々。私は泳ぐ前に、しばらく様子を観察した。


上:水辺遊びを終えてバイクで自宅へ帰る老人と少年


上:あーあ、いっちゃった。太陽も傾いてきたし、そろそろ泳ごうと思います。


上:水浴を終え、夕日と一緒に記念撮影。後ろに女性がいたので、アップで撮影しました。

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上:サンダルを湖に投げ出し、それを取りに行く2人の少年。でも、サンダルが遠くへ流れていってしまい、とても大変なようでした。

 それからホテルに帰って、シャワーを浴び、洗濯して、散歩。


上:夜のオフリド


上:そぞろ歩きする観光客達。

 そうそう、私はこの場所で危険な目に遭いました。画面右の坂道から子ども3人が走って来て、私の身体にあたったのです。駆け降りてきた勢い、と考えることもできますが、そのうちの2人が私の腰回りに引っ付いてきたので、私は彼らが『スリ』であると直感しました。そして、「おらーっ!」と声を上げて突き放しました。他の観光客も驚いたと思いますが、私の勘は間違っていなかったと思います。高級一眼レフカメラをぶらさげ、ぼやーっと1人歩きする東洋人は絶好のカモですからね。

 それからポケットを確かめ、ホテルへ戻る。本当は適当な店でコーヒーを飲みたかったけれど、やっぱりホテルのレストランに戻ってカプチーノ(70)を頼んで1時間、エスプレッソ(40)を頼んで30分ぐらい、これからの人生について考えた。 .

22:05 部屋に戻り、思索したことを文章にまとめた
 23時頃になってから、テレビをつけ、ケーブルテレビでサッカーを探したけれどなく、ファッションTVがあったのでそれを見た。作品を見せる番組ではなく、作品作りの現場を見せていた。結局、作品だけで勝負できないから、一般の人が立ち入れない部分を紹介するにとどまっている。ファションを作る作家としての番組としては、合格点を出せない。ただ、同じ作家としては作品作りの現場の参考になった。もちろん、やらせ現場ばかりであるが、、、


上:夜のオフリド湖

続きをどうぞ!

私の日記 15日目

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