このページは旅行記『バルカン半島9ヵ国 2009夏 2009 AUG.11 - AUG. 31  です

15日目 2009年 8月 25日(火)
===マケドニアのオフリドとスコピエ====================
(1) オフリド散策
(2) スコピエ散策
   ・ スコピエのアート・ギャラリー
===============================スコピエ====

6:15 起床
 雷とともに土砂降りの雨の時もあったが、今は青空も見えている。標高1000mといえども、山の天気のように良く変わる。さて、この街とホテルは、人生の計画を立てるには悪くない。この部屋は12時まで使用できるし。けれど、新しい刺激はほとんどないので、朝から旅立つことにしよう。目的地はマケドニアの首都『スコピエ』だが、そこにも期待できるものはない。同じように、自分の人生ついて考えることを目的の1つとしよう。

7:20 ホテルでレストランで朝食
 従業員は一生懸命働いているけれど、客は僕だけだ。

上:美味しい朝食!

7:50 散歩に出かける

上:人通りはほとんどない。

.

上:静かなオフリド湖畔


上:天気は良い

.

左上:紫陽花を朝顔
右上:小さな教会の入り口

.

左上:見晴しの良い場所に出て来たけれど、ここは道に迷ったあげくの行き止まり
右上:手作りの小屋。よく見ると、立ち木が屋根を貫通しています


上:改修中?の教会


上:野生のリスがいた

9:00 サミュエル要塞
 ガイドブックによると要塞の開門は8時だったが、実際は9時だった。30分ほど待たせて頂きました。


上:城塞の内部。発掘と修復が同時進行しているようだった。


上:城塞の城壁を歩く。悪くはないけれど、良くもない。昨日から感じていることだけれど、何故ここが世界遺産に指定されているのか肌で感じることができない。自然の文化的遺産もぱっとしない。

.

上:城壁の上からのスナップ

 要塞を後にして、昨日訪問しなかった道を歩く。

9:40 古代劇場
 悪くないと思うけれど、他にもたくさんの円形劇場を見たことがあるので大きな驚きはなかった。

上:古代劇場

9:40 聖ディミトリヤ教会

上:聖ディミトリヤ教会。いくつかの団体観光客とであった。

9:50 聖クレメント教会
 教会の内部のフレスコ画が素晴らしい。僕にとっては、「ここに来なければオフリドに来る意味がない」と言い切れる存在だった。それは10:45発のバスを逃がすだけの価値があったし、これまでのオフリド散策で眠たくなっていた僕のテンションを上げてくれた。フレスコ画の内容は良く分からないが、聖母マリアの一生に関する物語が描かれている。それは、13世紀にここで布教活動をした聖クレメントによるもので、一般的なキリスト教の物語とは違う。マリヤは火で焼かれたり、死んだり、7人の男性と結婚したり?、14人の子どもを産んだりしている。その間に、3つ顔を持った聖者も現れる。この話は、大勢いる観光客に対する解説を継ぎ合わせたものなので、かなり間違っていると思うが、ある1人の男(聖クレメント)が作ったマリア物語のバリエーションとして面白いし、ここで見ると説得力があった。蒔絵物語を見ているようなので、正確な解説をゆっくりと聴きながら楽しみたいと思った。拝観料100ディナール(月曜定休)。


上:聖クレメント教会。この教会内部のフレスコ画は必見!

11:00 チェックアウト
 カードで37ユーロ相当を支払う。日本円にするとどれだけになるかは不明。それから、タクシーでバス乗り場へ向う。ただし、100ディナール紙幣(バスターミナルまでは80〜100)がないので、街の小売店でレモンジュース(30ディナール)を買った。5ユーロ紙幣の釣り銭として、230ディナールをもらった。1ユーロ=60ディナールの計算になる。
※ タクシーの運転手の話によると、ここからスコピエまでは2時間(70ユーロ)、バスなら3時間半(500ディナール、8.2ユーロ)になる。

11:39 バスターミナルにて
(1)首都『スコピエ』までのチケットを買う(500ディナール)
(2)冷たいコーヒー(ネスという、70ディナール)を飲みながら日記を書く

.

12:45 バスで、オフリドから首都『スコピエ』へ向う

13:30 バスのタイミングベルトが切れる
 安心し切っていただけにちょっとしたハプニングになった。何時間で直るか分からないけれど、集中して日記を書こう。

 しばらくして、違うバスが来た。私は含めた乗客はそのバスに乗り換えた。エアコンが効き過ぎて寒かった。

.

左上:タイミングベルトが切れ、突然停車した私のバス。バス内も外も同じように暑い。
右上:トウモロコシ畑


上:新しいバスに乗り換えた乗客。


上:途中で、事故を起こしたバスを見かけた。同じ会社のバスだったから、今日はこの会社にとって厄日に違いない。


上:マケドニアの風景(オフリド→首都スコピエ)


上:同上


上:同上


上:最近できたばかりの新しいモスク


上:川を超えた


上:また川を超えた。高層ビルも見えてきたから、首都スコピエに入ったのだろう。

17:00 スコピエ着

上:バスターミナルでチャックした国際バスの時刻表。ブルガリアの首都ソフィア行き直行バス。

 バスターミナルの近くにあるホテル・ブリストルまで歩いた。ガイドブックの地図によると300mほどに見えるが、その倍は歩いたように思う。


上:ホテル・ブリストル。ユースホステルの看板がある。

17:15 チェックイン
 フロントに問い合わせると、『満室』ということで断られてしまったが、私の前にチェックインした初老の男性に「よければ相部屋にしないか」と誘われた。彼はスイス人で、数日前から行われている『詩』の世界大会に招待されているらしい。それ以上のことは良くわからなかったが、日本からも1人の女性が参加しているようだった。とにかく、ありがとうございます。

 私は彼と一緒に部屋へ入り、荷物を置き、1人で街の散策へ出かけた。

.

上:大きな通りを横断した。信号はない。


上:大きな商店街(スコピエ・ショッピング・センター)の中を歩いたが、ほとんどの店が閉まっていた。


上:大きな川と立派な橋を見つけた。私はとても広いマケドニア広場から石橋『カメン・ホスト』を撮影した。


上:カメン・ホストからマケドニア広場を写す。人通りは少ない。


上:首都スコピエを東西に流れるバァルダル川

.

左上:建築あるいは改修中の建物が多い。
右上:なんだからわからない建物。

18:30 アートギャラリー
 何だかわからないけれど、素敵な外観の建物を発見したと思ったら、お目当てのアートギャラリーだった。閉館まで30分しかないけれど、明日はどうなるかわからないから、とにかく入るしかない。


上:アートギャラリーの外観。何だか素晴らしい

アートギャラリーの中へGO!!

 とても素晴らしい美術品を鑑賞できて、僕はしっかり満足してしまった。満ち足りた気分で、まったり歩く。向こうの空には三日月が見える。


上:黄昏時の石橋、カメン・ホスト。自転車に乗って家路を急ぐ人やゆっくりと歩く人、ベビーカーを押す人などを生活感を少し感じるものが撮影できた。


上:石橋に北東部にある石碑。詳細はわからないが、イスラム教に関係するものだと思う。礼拝するための造りになっていた。

 美しい月がある。そのすぐ下に、電飾された十字架が見える。何も考えなければ美しい光景かも知れないが、、、キリスト教徒とイスラム教徒が仲良く暮らして欲しいと願うばかりである。山の頂きに作るのは、挑発的に感じてしまった。 .


上:黄昏のヴァルダル川


上:記念撮影しながら、夕涼み。


上:19時52分撮影。


上:ふと気づくと、膨大な量の虫達が飛び回っていた。そろそろ宿へ帰ろう。

.

上:スコピエ広場の中央から、その正面にある建物を写す。真後ろに、先ほどの石橋がある。
右上:スコピエ広場にある銅像と市民。小学生ぐらいの子どもを狙ったら、その後ろに仲良しカップルも写った。


上:町中の看板。看板を見ると、その町の住民が興味をもっていることがわかる。


上:看板その2。画面右側に写っている商店(現実)との対比が面白い。

 それからの帰り道、怖い目にあった。場所は、大きなスコピエ・ショッピングセンターの中。人通りはそこそこあったけれど、腰掛けていた1人の少年(10才ぐらい)が通行人を物色していた。私は夕食代わりの『ビザ』を購入して食べはじめたばかりだったので、絶好の『カモ』に見えたことだろう。その少年は、20メートルほど離れた場所にいたもう1人の少年に合図を送ったが、その様子をキャッチした私は、一気に歩くスピードを上げ、そして突然止まり、後ろを振り向いた。案の上、先ほどの少年が私を尾行していたが、その距離5メートルだったので、10秒ほどメンチを切って終了した。まだまだ経験が浅い少年2人組だったから良かった。

 今回の旅行で危険を感じたのは、これが2回目。前回はオフリドだったが、そこもマケドニアなので、マケドニアは危険な国かも知れない。子どもが体当たりしてきて、その隙に奪うという簡単な作戦が流行しているのだと思う。


上:ピザを食べながらホテルへと向う

21:00 ホテルのレストランでビール(70)を飲む

 それから部屋へ戻って寝る。ただし、相棒の荷物が散乱していたので良く眠れなかった。


続きをどうぞ!

私の日記 16日目

↑ このページのTOPへ


(c) 2009 fukuchi takahiro
[→
home]