このページは旅行記『ギリシャ&アルバニア 2010夏 2010 AUG.3 - AUG. 24  です

アテネ(ギリシャ)にある
国立考古学博物館
National archaeological museum

2010年 8月 5日(木)旅の3日目

 入館料7ユーロ。閉館8時まで見学しましたが、最後のガラスケース30個ほど(壷のコレクション)を観れませんでした。あと10分あれば完了したのに、閉館20分前に電気を消されてしまったことは予定外でした。

 この博物館では約5時間使いましたが、初めの2時間ほどは、ギリシャの良さがよくわかりませでした。細部にこだわって観ていたからかも知れません。長い時間をかけて風化したものを含んでいても良いのですが、作品の完成度が低いように感じたのです。私は、目の前にある作品から受ける印象や情報をとても大切にするタイプなので、どうしても体全体で収蔵品にハマっていくことができませんでした。しかし、途中でコーヒーを飲んでから、だんだんギリシャの良さが分かって来ました。遠くから観る時に、作品が伝えようとする意思を感じるようになってきたのです。作品の心、というべきものでしょうか。それはギリシャ神話に出てくるような愛憎に満ちたものではなく、どこにでもいるような人びとの姿です。とても平凡なレベル、庶民レベルです。それが面白さを感じなかった理由ですが、それがギリシャの良さなのです。これを確実に意識できたのは閉館1時間前、エジプトのコレクションを観て、ギリシャのコレクションと比較できた時です。はっきり申し上げますと、エジプトはギリシャより魅力的でした。明確な形式を持ち、芸術として完成しているようでした。その様式は、私の心を捉えるのと同じように、古代の人々の心も鷲掴みしたことでしょう。人類がもつ普遍的な感性に訴えかけているようです。私がエジプトにまつわるいくつかの話を知っていることも、私を興奮させた理由かもしれませんが、とにかくガッツリと私の心をつかまえたのです。

 アウグスチヌス。まるで私自身を見ているようだった。記念写真を撮れたことがとても大きな記念になったし、日本に帰ったら彼について調べてみようと思う。彼と同じことができると思う。

.

.

.

.

.


上:アウグスチヌス像の前で記念撮影

.

.

.

.

ここからエジプトのコレクション

.

.

.


続きをどうぞ!

私の日記へ戻る

↑ このページのTOPへ


(c) 2010 fukuchi takahiro
[→
home]