このページは旅行記『ギリシャ&アルバニア 2010夏 2010 AUG.3 - AUG. 24  です

18日目 2010年 8月 20日(金)
===デルフィ遺跡(世界文化遺産)=======================
10:40 ラミア(バス)→(アンフィサ経由)→ デルフィ
(1)デルフィ考古学博物館
(2)アポロン神殿周辺
(3)体育訓練所、アテナの聖域
============================デルフィ泊(1/1)====

7:40 起床
 部屋はアレックスが寝ているので、フロントで日記を書いています。無心で書いていましたが、8:20、昨日フロントにいた女性が出勤してきました。そして、私にコーヒーを出してくれました。昨夜チェックインする時に、私が朝食はありますか? と尋ねたら「コーヒーだけなら」と答えたからです。私はそれをすっかり忘れていたので、小さなお盆にコーヒー1杯、ミルク1カップ、砂糖3袋、水1杯が載せられたきた時は、本当に嬉しかったです。これで胃腸も起き出し、ホテルのトイレで用を足していけそうです。エフファリスト(ギリシャ語で、ありがとう)!

8:50 シャワー
 部屋に戻ってシャワーを浴びましたが、アレックスはまだ寝ています。フロントの男性からデルフィ行きのバスは10:40、という情報をもらいました。バスターミナルの男性と同じなので、まず間違いないでしょう。トイレもオッケーです。再びロビーへ戻って30分程度日記を書き、そして出発です。

10:15 チェックアウト
 私1人ならもっと早くチェックアウトしてバスターミナルへ行くのですが、アレックスと一緒なのでとても遅くなりました。チェックアウトしたのもタクシーの手配をしたのも私です。彼は昨日バスに乗り遅れたと言っていましたが、私がいたので同じ失敗を繰り返さなくて助かったことでしょう。バスターターミナルまでのタクシーは3ユーロ程度だったと思います。

10:40 ラミア発
 バスターミナルでは予定通りの切符を購入し(8.2ユーロ)、予定通りに出発しました。


上:ラミア発の大型バス

 座席指定でしたが、乗客は5人なので好きなところに座わりました。アレックスが靴を脱ぐと、とたんに通路を挟んだ隣の席のお爺さんに怒られていました。彼は靴を履きませんでしたが、しっかり怒るお爺さんがいることはとても良いことだと思います。


上:どこか分らないところで見つけた教会


上:オリーブ畑

 起伏のある道になり、両側がオリーブ畑になりました。目的地『デルフィ』に近づいてきているのでしょう。

12:15 なんだかわからないところに着
 なんだか分らないところで停まってしまいましたが、待ち合い室の地図で調べると、ここは『アンフィサ』という場所でした。下の写真では良く分りませんが、何もありません。街の中心か離れている可能性もありますが、少なくともココへ至るまでは何もありませんでした。この待ち合い室で30分待機し、12:45発のバスに乗り換えることになります。チケットはラミアで購入したものをそのまま使えるそうです。デルフィはここから13kmです。


上:アンフィサのバスターミナル
 白い大型バスの正面にある『民家』のような建物の1階部分。私たちが乗り換えたバスは、写真右の緑色のバスでした。ちょっと旧式のボルボ・バスです。

右:バスターミナルの地図
 ラミア(中央の黒点)、アンフィサ(その下の黒点)、デルフィ(その下の薄い黄色い線上にあるけれど、ギリシャ語表示のみ)

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12:45 アンフィサ発
 乗客は、私とアレックスの他に数人いただけです。観光客が利用するルートではないのしょう。そもそも、西欧の一般観光客はレンタカーを利用します。
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上:アンフィサで乗車したボルボ製のバス 
 バスはコリントス湾(イオアニア海)の港町『イタラ』を通過しました。先ほどの地図を見直すと、私の目的地『デルフィ』より『イタラ』の方が大きくて太い文字で書かれていました。しかも、英語表示です。7階立ての大型フェリーも停泊していました(写真右)。
上:イタラの港

 イタラを通過したバスは、再び山道を登りはじめました。アンフィサから降りて登ったところに『デルフィ』があります。もちろん、アンフィサとデルフィを直接結ぶ道路もありますから、レンタカーの場合は、この道を走る必要はありません。

13:30 デルフィ
 デルフィの街は大きくありませんが、メインストリートにはホテルがぎっしり並んでいました。バス停でアテネ行きの時刻を調べてから、ホテル選びをはじめました。

13:45 ホテル『オリンピック』にチェックイン
 1軒めのホテルで決まりました。とても大きなソファーを四角に置いて、その真ん中にどっかりと座っているオーナーから「どこから来た? そうか、遠くから来たから30ユーロにしてやろう。バスポートを出しなさい。私のホテルは立派だから部屋を見る必要はない」と言われたからです。実際、とても立派な部屋でしたが、実際のところ、ホテルがたくさんあるので競争が激しいのでしょう。私が払ったお金は正式に決済されることなく、彼の小遣いになると思います。


上:本日の私の部屋

バスタブの思い出(昼食後)
 シャワーを浴びようと思ったらバスタブがあったので湯を張りました。そこそこに楽しみましたが、湯を抜いたら、何故か洗面所の排水溝から湯が溢れ出していたようです。部屋と部屋の外に湖ができました。最終的に水は治まりましたが、それだけの話です。

14:00 昼食
 ホテルの隣の隣のレストランで、アレックスと一緒に食べました。メニューは店長お勧めのギリシャ料理です。トマトソース味のパスタと羊肉にチーズがかかったものです。その他に、グリークサラダを頼みました。飲み物は炭酸入りの水にしましたが、思ったより喉が渇いていませんでした。食事が終ってから、アレックスがスイーツを注文したので、少し頂きました。蜂蜜味のパイでとても美味しかったです。食後は、彼と別れて別々に行動することにしました。彼は16:00発または18:00発のバスでアテネへ行きますが、私は暑さが一段落するまでホテルで休息するからです。握手をして、別れました。彼はとても良い青年でした。


上:店長お勧めのギリシャ料理


上:レストランのテラスからの眺め
 先ほど通過した港町『イタラ』、目を凝らして見ると7階立ての大型フェリーも見えます。実際はとても美しいのですが、私がカメラ設定を間違えて撮影しました。

 食事を終えてから、私は部屋へ戻り、シャワーを浴びて昼寝をしました。ここはとても暑いので、夕方から歩くのが正解です。遺跡は夕方8時まで見学可能です。

16:20 出動
 下の写真はホテルを出て500m歩いたところです。正面に見える岩山ふもとに『デルフィ遺跡』があります。遠くに見えますが、徒歩500mです。


上:小さなデルフィの街を出て、デルフィ遺跡を見る


上:幹線道路から、斜面下を望む

16:05 デルフィ考古学博物館

 展示物が充実しているので、楽しめると思います。私はこの後に見学した遺跡よりも楽しかったです。入場料は、博物館と遺跡を合わせて9ユーロ(単独の場合は、それぞれ6ユーロ)。是非、両方見学して下さい。


上:博物館外観

 それでは、上の画像をクリックして入館しましょう!

 博物館の見学はいかがでしたか? 次に一息入れてから、屋外のデルフィ遺跡を見学しましょう!


上:博物館屋外にある博物館レストランで購入したフレッシュ・フラッペ(右端、5ユーロ)
 私はミネラル・ウォーターが欲しかったのですが、売り切れでした。泣く泣く5ユーロもするフラッペを買いましたが、蜂蜜たっぷり、日本人のお口には合いませんでした。予想通りで、・・・

18:10 アポロン神殿周辺
 デルフィの屋外遺跡(世界遺産)は、大きく3箇所あります(ア:アポロン神殿周辺、イ:体育訓練所、ウ:アテナの聖域)。その中でも、次の見学するアポロン神殿周辺にたくさんの見どころがありますが、私はあまり感動しませんでした。その理由は、博物館の展示物の質が高く、そこで空想の世界を大きく膨らませ過ぎたことも1つの要因でしょう。屋外の遺跡は、案内表示が少なく、自分のガイドブックを見ても盛り上がりませんでした。もし、博物館に展示されている実物の写真を置いておくなら、大変素晴らしい体験ができると思いました。


上:デルフィ遺跡の出入口を入って、100mほど歩いたところ
 背景の岩山が素敵です。


上:壁の石組み
 とても精巧にできていると思いました。何度も修復された跡も見られます。

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左上:テーベの宝庫(ほどんど崩れています)
右上:アテネの宝庫(唯一、全容がわかるほどに修復された宝庫)


上:別角度から見たアテネの宝庫

 下の写真は、上の宝庫から50mほど坂を登ったところで撮影したものです。


上:岩山を背景にしたアポロン神殿
 アポロンは古代ギリシャの神様で、いたるところで信仰されています。その神殿として一番有名なのは、アテネ市内の中央に位置する『アポロン神殿』です。さて、『デルフィのアポロン神殿』は、デルフィ遺跡のメインの1つですが、この位置から見えるのは柱4本だけです。これから200mほど歩くと、もう少し見えるようになると思います。


上:アポロン神殿の柱と石組み


上:古いギリシャ文字が刻まれた石


上:正面から見たアポロン神殿


上:横から見たアポロン神殿


上:少し高いことから見たアポロン神殿


上:アポロン神殿のちょっと下に見える『アテネ宝庫』


上:アポロン神殿全景


上:古代劇場
 左端に『アポロン神殿の柱6本』、画面ほぼ中央に『アテナ宝庫』が見えます


上:同上


上:直線的な『スタジオ』 (画像をクリックすると拡大します)


上:アポロン神殿の下

 これで、アポロン神殿周辺の遺跡巡りは終了です。メインの見学は終ったのですが、ここでちょうど20:00になり、他の2つの中に入れなくなりました。それら2つは、数100メートル離れたところにあります。明日8時から見学することもできますが、もう歩きたくないので、外から見学で終了しました。

20:00 体育訓練所、アテナの聖域


上:体育訓練所
 球砂利のように見える部分が体育訓練所遺跡です。斜面につくられています。


上:ちょっと奥から見たアテナの聖域


上:アテナの聖域


上:同上


上:同上

 見学は以上です。

 それから、街灯がない暗い場所を探して星の観察をしました。誰もいないので面白かったです。


上:夜のデルフィの街
 他の街と違い、人通りがほとんどありませんでした。

21:40 夕食
 ホテルの3軒隣にあるレストランへ入りました。昼食と同じ店です。ここのテラスからの眺めは最高ですが、夜も素敵でした。私の他に客はいません。ギリシャのビールを飲みながら楽しい時間を過ごしました。途中から、天主と女性従業員2人と一緒になり、話が弾み過ぎてカメラとガイドブックをレストランに置き忘れてきました。


上:本日の夕食
 トリのグリル、グリーク・サラダを合わせて10ユーロにしてもらいました。パンは無料、ビールは2.5ユーロぐらいだった気がします。

24:00 ホテルの自室にて
 まだ起きています。当初の予定では、明日がんばって移動して、夜9時からギリシャ古代劇を見るはずでしたが中止です。その代わりに、ここデルフィとアテネの中間に位置する世界遺産『オシオス・ルカス修道院』を見学します。レンタカーなら何でもないことですが、公共機関を使おうとすると最終的にタクシーを使わなければなりません。できれば行き帰りともにヒッチしようと思います。その方が楽しいですから、、、

右:本日の月

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続きをどうぞ!

私の日記 19日目

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