このページは『がんばろう日本! ─ 東日本大震災から5ヵ月後の東北をめぐる旅 ─2011 july. 28 - aug. 20  です。

コラム3
復興増税を拒絶し、拒否しよう!

 人が困っていると助けたくなるのは人情です。自分にゆとりがなくても手を差し伸べることは、ヒトが人であるゆえんでしょう。しかし、政治家の中には、人の人情を利用して金を貪る者がいます。自分の本当の欲望を知らない者、自分が何をしているのか認識できない者がいます。そのような者によって国が滅びないように、国民ひとりひとりが自分の感情をコントロールし、自分の考えを持ち、自分の考えにしたがって行動しましょう。

1 復興は必要です
 東日本大震災によって甚大な被害を受けた方々を援助すること、復興を支援することは必要です。それは同じ国に住むものとして当然の行為です。誰も否定できません。

2 復興とは何か
 復興とは何でしょう。100%元通りにすることではありません。多くの人が亡くなり、大規模な地盤沈下がおこった現在、それは不可能です。元通りにすることはできませし、してはいけないことです。復興とは、現状を把握し、今何ができるかを考え、今より良いものを目指すことです。希望を持って生きること、毎日自分なりの努力を精一杯できるようにすること、それが真の復興です。

3 増税と復興は無関係
 増税と復興は無関係です。悪質な政治家は、増税する目的のために復興という『言葉』を使います。そもそも、復興するために増税する必要はありません。義援金を集めれば良い話です。一気に莫大な金が集まるでしょう。それが日本の国民性です。政府が信用できないから、政治家が音頭をとっても誰も出さないだけの話です。政治家は自分の信用がないことを知っています。信用ある首相が声をあげれば、金は集まります。現首相は、国民の不幸に便乗しようとしているだけです。

関連ページ→ 政府は義援金を全て渡してください

4 増税で得られるものは何か
 増税で得られるのもは不明です。明確なのは、使途不明金が集まることだけです。その結果、政治家による金の奪い合いが行われ、不要ものに金が使われ、日本経済が衰退します。これを何度くりかえしたことでしょう。

 日本国民のみなさま。同じ過ちをくりかえすのはやめましょう。増税を拒否しましょう。使途不明金を出すことは私たちの未来を奪うことです。直接震災に遭われた方々も、10年立たないうちに同じ税を支払うことになるでしょう。

 私が旅先で言葉を交わして得た感想は、復興のための増税は望んでいない、です。しかし、現金は必要としています。したがって、政府は現金を渡せばよいのです。しかし、それでは私腹を肥やせないので、被災者に渡す金は10万円単位にとどめるでしょう。そして、現地の大部分の人が望んでいないものに巨額の金を投じることでしょう。

 現在、復興増税賛成80%、という調査結果があります。賛成者は目を醒ましてください。増税はダメです。現金10万円を出せば、被災者1人ひとりは金銭的に救われます。1000万人が10万円出せば、1 000 000 000 000円(1兆円)です。これを被災者に現金で被災者に渡すことができれば、どれだけ多くの人が喜ぶでしょう。そんなニュースが世界中に流れることを私は望みます。他に何をしろ、というのでしょう。日本の政治家はダメですが、国民1人ひとりは本当に素晴らしい力をもっています。信用してください。

くり返しますが、復興増税という言葉に踊らせてはいけません。自分で考え、心底拒絶し、拒否行動をとりしょう。

2011年12月9日(金)
福地孝宏




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