このページは、レンタカーで周遊するアイルランド、UK 2012 です。

10日目:エディンバラの国際フェス&ミリタリー・タトゥー鑑賞

8月15日(水) ・国立スコットランド美術館と現代美術館
・エディンバラ博物館
・国際フェスティバル
ミリタリー・タトゥー鑑賞
エディンバラ泊2/2

7:00 起床
 宿に朝食が付いていないので、シャワーを浴びてからエディンバラの街に繰り出し、美味しそうな店を見つけるつもりでしたが、

8:30 出発
 車の鍵の場所が分からなくなり小1時間探しました。見つけた時は、ほっとしました。

8:40 エディンバラの街で見かけた小さなお店で朝食
 スープとサンドウィッチのセットを頼んだつもりでしたが、ボリューム満点以上になりました。でも、美味しいから合格です。朝からたくさん食べる日本人を楽しんで頂けたかも知れません。


上:美味しいスープとサンドウィッチ(2人で合計£12.1)

 食後は鈴村さんと一緒にエディンバラ城を目指して歩きました。ミリタリー・タトゥーのチケットを購入してから別行動、タトゥーの会場で再開する予定です。


上:正面奥に見える建物がエディンバラ城(天然の岩盤の上)


上:城の前に設置されたミリタリー・タトゥーの観客席(巨大で立派、常設席のようです)


上:城の入口(入場料が必要なので入りませんでした。前の観客席はこの手前にあります)

10:00 ミリタリー・タトゥーの当日券購入
 チッケット発売開始10分前から並びました。1番良い席を希望しましたが、すでに完売。最前列かぶりつき席になりましたが、購入できただけで幸せです。さて、これからエディンバラ市内散策です。2つの国立美術館を見学してから、街のあちらこちらでパフォーマンスしている若い芸術家達の活動(国際フェスティバル)を見物し、夜9時に鈴村さんと合流してミリタリー・タトゥー鑑賞予定です。


上:エディンバラの鉄道駅(国立スコットランド美術館付近)


上:スナップショット


上:国際フェスティバルのメインストリート(赤いフリンジの看板)

10:20 聖ジャイルズ大聖堂


上:聖ジャイルズ大聖堂

右:内部撮影は金が必要です

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上:どこかの劇場でパフォーマンス予定の劇団員達

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上:オリンピックの残骸


上:国立スコットランド美術館前のパフォーマー(黒服のパフォーマーを支えている2人の男性(腕組みの2人)は一般観光客)

11:00 無料シャトルバスで、国立スコットランド美術館から国立現代美術館へ

上:国立スコットランド美術館の入口(入場無料)

 国立スコットランド美術館の絵画は、私の興味をそそりませんでした。原因の1つは同じような絵画を繰り返し観てきたことですが、本質的な原因は制作動機です。当時の絵描きは同じように描くことを求められていました。モデルの個性や本質を自由に表現できないので、私たちをドキドキさせられないのです。


上:国立スコットランド美術館と現代美術館を結ぶ無料シャトルバス

 1時間に1本の無料シャトルバスとタイミングが合ったので、現代美術館へ移動しました。現代美術館は1と2の2つの建物がありました。


上:国立現代美術館2(企画展ムンクの垂れ幕)

 ムンクの企画展は面白かったです。1人の作家の世界に浸ることは楽しいものです。人々を楽しませるだけの質と量があることは素晴らしいことです。私もある程度の質と量をもったものを作る必要があると思いました。もちろん手を抜いてはいけません。作家として命取りです。


上:通りを挟んだところにある国立現代美術館1の入口


上:現代美術館1


上:道端でお弁当を広げるインド?のツアー観光客(彼らは浮かない顔をしていましたが、私はお世辞抜きで美味しいものを食べているな、と思いました)

右:バグパイプを吹く青年

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15:45 エディンバラ博物館
 クローン羊『ドリー』の剥製を見るために行きました(入場無料)。

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上:ドリーちゃん(思ったより大きかったです)

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16:30 小さなお店で腹ごしらえ

上:ハムとチーズのサンドウィッチを頂きました


上:とあるストリートパフォーマー

 ストリートパフォーマーは道行く人をわずか3秒程度で立ち止まらせる必要があります。すでに人集りができている場合は、途中からの見学になるので、いつからでも楽しませる必要があります。また、瞬時に見捨てられる可能性もあるので、3秒に1つは人を魅了するものを出さなければいけません。内容がよくても単調なものは飽きて立ち去れてしまいます。そうした点で、上の写真の男性は、失敗をカバーする楽しいトークで観客を惹き付けていました。何度も現場で失敗しなければできないことだと思いました。ジャグリングがどれだけ上手くてもダメです。


上:次々から次に重ねられていくポスター

とある教会で行われていた音楽ライブステージ
 雨が本格的に降り始めたので、近くの教会に入りました。音楽ステージがあり、酒を売っている教会です。とても疲れていた私はギネスを飲みました。ハーフパインを2回。いずれも美味しくて、特に1回目はさくっとなくなりました。酔いは全く感じません。

 さて、2度目に訪れた17時からのプログラムは粒ぞろいでした。ただし、演奏後の投げ銭は驚くほど小額でした。多くの観客が小銭を持っていないことが最大の原因だと思います。私も路上で使い果たし、出せませんでした。


上:17時前のステージ


上:石造りの壁に音が美しく響く

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 肉声でいろいろな音を表現するボイスパーカッションは、他のすべての楽器を凌駕していました。生音でもアンプで拡大する場合でも肉声の表現幅は広く、どの楽器よりも優れていると感じました。おそらく、人間が日常的に聞いている音域だからでしょう。

 音楽家2人のセッションもありましたが、両者が主役になることは絶対に不可能だと感じました。そもそも主従の関係をはっきりさせた方が聞きやすく、それぞれの役割を果たすことで互いの良さが強調されると感じました。また、自分の体の一部になっていなければ表現とはいえない、と思いました。

 なかなか席を立たない客にイライラしているウェイトレスには申し訳なかったのですが、私と同じような観光客ばかりでした。下手な音楽なら良いのですが、席が立てない音楽でした。

21:00 ミリタリー・タトゥー鑑賞
 鈴村さんと私の座席は、ステージと同じ高さに設置された折りたたみ椅子でした。エジンバラ城を背景にしたステージ構成は私の想像を超えていましたが、空席が見当たらなかったので仕方ありません。この点は空席が目立つオリンピックと違い、納得できました。


上:バグパイプの演奏

 ステージは圧倒的なバグパイプ100本以上の一斉演奏で始まりました。圧倒的な音圧以上に、リズムや音程の微妙なずれが私の心を激しく振動させました。バグパイプは複数で演奏した方が適していると思いました。


上:小雨降る肌寒い天候でしたが、まったく関係なしに行われました


上:くるくる回る姿が妖精のようでした


上:いろいろな時代の国のリーダーと兵士達が登場しました


上:どこかで見たような・・・


上:小太鼓

 小太鼓のパフォーマンスは圧巻でした。完全なリズムの中での表現は大変だと思いますが、人々を感動させていることが直接わかるステージなので、やりがいがある仕事だなと思いました。

 機銃を持った兵士達も良かったです。目にも止まらぬ速さで順にターンをしたり、機銃を上げ下げしていくのは、何度も繰り返して感覚で覚えるしかないものだと思いました。毎日何度も練習して、身にしみ込ませているのでしょう。イギリスの職業軍人が行っているのだと思います。ただし、この演劇の正当性と軍の必要性は難しい問題です。感動と別次元の問題です。1つの民族にとっては良い話でも、他民族にとっては悪い話です。ある1つの立場だけを感動的に教育することが目的なら、大変危険な行いです。政治をオリンピックに持ち込んではいけないのと同じです。全ての人類の活動、とくに感動的なものは政治と切り離すルールを明確に作らなければいけない、と思いました。

→ 11日目:ネス湖のネッシー

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