このページは、レンタカーで周遊するアイルランド、UK 2012 です。

13日目:オークニー諸島の古代遺跡をサイクリング

8月18日(土) ・レンタル自転車で古代遺跡(世界遺産:文化)を巡る
 (1) メイズハウ
 (2) ストーンズ・オブ・ステネス
 (3) リング・オブ・ブロッガー
 (4) スカラ・ブレイ
・フェリーでグレートブリテン島へ戻る
インヴァネス近郊泊

6:30 起床
 いつのようにバスタブでお目覚めをしてからパッキングしました。今日は本土へ帰るので、サイクリングに必要ない物はレセプションに預けます。

7:00 朝食
 朝からフレッシュフルーツを頂いてご機嫌です。その足で貸し自転車屋へ行きました。徒歩7、8分の距離です。


上:杏ジュースとプルーンとリンゴ?


上:黒くて丸い名物料理『ハギス』は固くて美味しかったです。

7:40 自転車を借りる
 昨日声をかけておいたので、自転車2台を用意しておいてくれました(£19/2台)。サドルの位置が高くて大変でしたが、結果としてよかったと思います。紐は緩くしないよう何度も注意されましたが、スポークもろとも破壊する観光客が絶えないそうです。

8:30 自転車で出動
 テレビやネットで天気予報を調べました。本日は曇時々晴です。雨は降らないようですが、よくわからないのでカッパを持って行くことにしました。双眼鏡も持っていきましたが、1度も使いませんでした。残念!


上:深いもやに包まれたストロムネスの港(ネパールでよく見かける小旗のようなものが印象的)


上:明るくなってきた湖畔道路を走る鈴村さん


上:2人で記念撮影をしている間にずいぶん晴れてきました。今日は終日サイクリングなのでゆっくり走りましょう。


上:ちょっとした古代遺跡を見学(右の穴は明かりとりの小窓)


上:可憐な花が咲いていました(オークニー諸島の花は今が盛りのように感じました)


上:青空がのぞくと色彩が変わりました(遠路はるばるここまで来て良かった!)

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左:もう1つの小さな遺跡
右:あっちの方は雨が降っているようです


上:第1(カークウォール)と第2(ストロムネス)の街を結ぶ道を走りました。この道を直角に曲がると、湖を分断するかのように走る魅力的な小道になります。その途中に世界遺産を含むいくつかの先史時代の遺跡が散在しています。
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上:もうすぐ収穫を迎えるムギ(ビールの原料?)

11:00 メイズハウ(世界遺産)をツアー見学
 これまでに見学したものとは違い、大きく風格のある遺跡(小高い丘のようなもの)が見えました。帰国から調べて分かったことですが、それはオークニー諸島で世界遺産に登録されている先史時代の遺跡4つのうちの1つでした。


上:世界遺産『メイズハウ』は、木の杭で囲まれた『石(メイズハウ入口と冬至の太陽を結ぶ直線上にある)』の奥にある小高い丘(頂上に棒が立っているように見える丘)。


上:メイズハウを背景にして記念撮影(内部撮影禁止)

 自由に見学できればよいのですが、近づくこともできません。高い料金(£5.5)を払って、見学ツアーに参加しなければいけないようです。ツアーガイドの男性はしっかり楽しませてくれましたが、遺跡そのものはぱっとしませんでした。それえでも何か1つ見ることで気持が落ちつきました。インスピレーションが動かないものをパスする勇気を得ました。オークニー諸島で世界遺産に登録されている遺跡は4つ(メイズハウストーンズ・オブ・ステネスリング・オブ・ブロッガースカラ・ブレイ)ですが、有料の遺跡はメイズハウと最後に訪れたスカラ・ブレイの2つです。スカラ・ブレイは外見を見てパスしました。


上:メイズハウから見た湖

 しっかり解説することは人類の特徴の1つです。インスピレーションが湧かないものや詰まらなく見えるものに対して価値をつけることは、とても創造的であり、重要なことだと思いました。ただし、内容がないのではないか! と心底心配になるものもあります。金は価値を表します。金を払った人の満足感と等しくなければいけません。さもなければ人類の発展を阻害することになります。

(2) ストーンズ・オブ・ステネス
 世界遺産に登録されている古代遺跡の1つ(紀元前3000年)

上:湖の向こうに見える古代遺跡ストーンズ・オブ・ステネスの影


上:湖面に反射するストーンズ・オブ・ステネス(かなり低い位置にあります)


上:2つの湖の中間に位置するストーンズ・オブ・ステネス(地理的にとても重要な気がしました)

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 以上でストーンズ・オブ・ステネスの見学は終了です。見学地はこの他にもたくさんありますが、メインは湖の中心にある円形に置かれた石の遺跡『リング・オブ・ブロッガー』になるでしょう。ここから数キロ離れているだけなので、それが終れば後はすいすいだと思います。


上:大きな石が建っていました


上:自転車と一緒に撮影しました。この道を数km走ったところにメインの遺跡があります。車より自転車で走る方が気持良さそうでしょ!


上:。寄付金を募っている発掘中遺跡


上:羊の背中に止ろうとするカラス


上:ツーリングの初めに撮影したリング・オブ・ブロッガー

(3) リング・オブ・ブロッガー


上:メイン道路から柵越しに撮影したリング・オブ・ブロッガー(石を観光客が同じように見えて面白かったです)


上:鳥や蜂や花も楽しんでください! という案内板


上:短い花期に咲き乱れる花

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上:可憐な野草はすぐに目につきますが、実際は蜂かアブか蠅か区別できないものがたくさん頭上を飛び回りました。そうそう、自転車で走っている時、目の中に虫が3回入りました。メガネをかけているのに、です。口は気になりませんでしたが1、2回入ったと思います。


上:環状に配置された巨石『リング・オブ・ブロッガー』を見物する観光客


上:倒れた石


左:根元とから折られた石(砂岩と泥岩が交互になっている)
右:落書きされた石(日本がなくて良かった)


上:リング・オブ・ブロッガーがある丘からの帰り道


上:自転車を止めて撮影する私を見つめる牛達


上:同上(彼らの背中に乗っていた鳥が驚いて一斉に飛び立った)


上:青い空と太陽光によって劇的に変化するオークー諸島の色彩

スカラ・ブレイ(4/4)
 世界遺産に登録されている遺跡の1つですが、入場料が必要なので省略しました。もちろん、本当の理由はこの場所に来ることで十分に満足したからです。大型観光バスがたくさん停まっていたこともあります。


上:遺跡のメインスポットを見学する人々(この後、たくさんのお土産がある施設を見学することになる人々)


上:古代遺跡『スカラ・ブレイ』に隣接する砂浜


上:同上(当時はどんな湾だったのかな? 貝も採れたのかな? 小さな船には砂浜の方が適していたのかな?)

 以上で、世界遺産に指定されているオークニー諸島(メインランド)の4つの物件の見学終了です。これから宿で荷物を引き取ってから、フェリーで本土へ戻りますが、その前に貸自転車屋のおじさんが勧めてくれた断崖絶壁を見物することにしました。

世界遺産に指定されているオークニー諸島(メインランド)
 ストーンサークルらしき場所はいくつかありますが、2つの湖が接っする場所にあるものは重要だと思いました。もう1つは、湖の真ん中の小高い丘の頂上に位置するもので、ロケーションは最高です。ただし、何が何だかわからないなことも事実です。先史時代ということですが、先史でひとくくりにしてはいけませんね。太陽による月日の計測を目的の1つにしていたことは間違いありませんし、それを発見したり、それを計測するための方法は、それほど難しくない世界共通のものである、と感じた瞬間でした。

 残念なことは、ナスカの地上絵やネス湖のネッシーと同じようなものではないか、と疑いを持ってしまう自分がいたことです。ま、それもまた現代人の楽しみの1つだと思いますが、、、


上:断崖絶壁から下をのぞく鈴村さん


上:紅藻類の仲間

 これで本当にオークニー諸島(メインランド)の見学予定ポイントは終了です。フェリーの出港時間が近づいているので、ここからの帰り道10kmは本気で走りました。なお、断崖絶壁ルートは楽しい道ですが、標高差があるので時間と健脚が必要です。これから計画される方はご注意ください。もちろん、ビールは美味しく夜はぐっくすり眠れるようになりす。


上:走りながら撮影する鈴村さんを撮影(連続して発生した積雲が美しい)


上:牛の親子

 ここからは平地なので楽に走ることができました。最終的に30km近く走ったのではないかと思います。かなりゆっくり走り始めましたが、最後は本気で走りました。膝が緩くなって気持ちよかったです。汗をいっぱいかきました。

16:03 フェリーの切符購入
 時間ぎりぎりに帰ってきました。港には大型フェリーが停泊しています。16:45の出航予定ですが、突然の時間変更も考えられるので、自転車に乗ったままフェリー乗り場で乗船券を購入しました。窓口では自転車も積むのかと聞かれました。積まない、と答えると、乗船はすでに始まっているということなので、急いで自転車を返却するためにレンタルサイクル屋へ走りました。そして、宿に預けてあった荷物を引き取り、フェリーに乗り込みました。フェリーは出港時間より数分早く離岸しました。行きもそうでしたが、時間より早く出るのは日本では考えられないことです。時間通り、あるいは、わずかに遅れる方法に慣れているので驚きました。

16:45 フェリーでお別れ
 船での別れは特別です。歩くようなスピードので離れていくのですが、巨大な船に乗っている以上、自分の力ではどうにもならないかです。海へ飛び込むことは可能ですが、それはあまりに非現実的です。

note
・前もそうでしたが、船は出港予定時間より早く出るので気をつけましょう
・荷物はすべて預けてしました(無料)
・1番最後に下船すると、待ち時間なしでピックアップ可能


上:ストロムネスの港


上:干潮になると陸続きになる島にある家

 この写真はストロムネス港の入り江の反対側を撮影したものです。ほぼ海面と同じ高さの茶色い部分は、干潮になると現れる陸地部分です。その先(画面中央)にある白い家を良く見ると、車が3台停まっていました。つまり、この茶色い部分を車が走るわけです。台風、高潮、津波の時はどうするのか心配になりました。冬でも凍結しないそうですが、この地域には関係ないのかな? 心配し過ぎているのか、もう少し調べて自分の感覚を補正する必要があるのかも知れません。


上:もう1枚上の写真の茶色い部分を長靴で歩く人(住人?)


上:ストロムネスの街並

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上:大満足のオークニー諸島(メインランドのストロムネス)でした


上:ホイじいさん(標高137mの海食柱)にもバイバイ! その後、しっかり寝ました。

18:15 イギリス本土に戻る
 イギリスではなくて、本土に戻ってきたー! って感じでした。島はいつでも特別な存在です。

 駐車場はどれだけ停めても£10ですが、コインを入れても動きません。壊れています。トークンにしたら、難なく動きましたが、壊れているなら初めからトークン専用にすれば良いと思います。そんな簡単なことで30分近く時間を無駄にしてしまったのではないかと思います。それからサーソーの街まで私が運転しました。

19:00 サーソーで夕食
 美味しいものを食べたいので、ホーリヘッド港から数キロの距離にある隣街で店を選びました。まだ食べていない美味しい魚介類を希望していましたが、適当な店が見つからず、鶏胸肉のカレーライスになりました。ベビーコーン、パプリカなどたくさんの具材が入った美味しいカレーで、大満足でした。

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右:サーソーの街の地図(クリックすると拡大)
左:夕食を頂いたレストラン

 とても広い店で、高い天井にはミラーボールのようなものがありました。若者達がビール片手にたむろしていましたが、お金はない感じでした。他に遊ぶ場所がないので仕方ないと思いました。


上:とても美味しいので、これから先の旅は進んでカレーを選ぶようになりました

19:30 120マイルほど走って、ネス湖湖畔の街へ
 少しでも移動したいので、高速道路を走って移動しました。道は当初のルートを変更して、同じ道を選択しました。

22:10 チェックイン
 インヴァネス?の街に入る手前の小さなホテルに泊まりました。ツインルームで£70。バスタブ、朝食付きです。ワイファイは繋がりませんでした。


上:本日のお宿

23:30 バーから部屋へ移動
 下のバーは誰もいませんでしたが、そこでビールを頂きながら仕事をしてから部屋へ戻りました。

24:00 消灯

→ 14日目:ニュー・ラナーク見学、リバプールの夜

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