このページは、レンタカーで周遊するアイルランド、UK 2012 です。

17日目:タラの丘、ナウスとニューグレンジ

8月22日(水) タラの丘(世界遺産)を歩く
ナウスとニューグレンジ(世界遺産)見学
ドゥン・ダルク泊

3:40 起床
 廊下に抜け出して日記を書いています。こうして書くのは3回目かな。ちょっと不便ですが、楽しいひと時です。今日の予定は、宿から徒歩30mの距離にあるレンタカー営業所で車を借り、先史(鉄器)時代の世界遺産を巡ります。遺跡はここから北へ50km、数カ所に点在しています。問題はダブリン郊外へ抜ける方法です。有料高速道路を使えば簡単ですが、無人ゲートの噂があります。つまり、有料道路を使ってから24時間以内にインターネットでとあるサイトにアクセスして支払わないと罰金が発生する、という噂です。不慣れなことで、余分な時間と神経を使いたくないので、何とか一般道で走りたいのですが、地図を見る限り一般道がそのまま有料道路に繋がっているように見えます。危険な香り一杯です。車を借りる時にも確認するつもりです。

 調子に乗って2時間ほど仕事してしまいました。もう一度眠ります。おやすみなさい。

7:40 起床
 2度目の目覚めはホットシャワーの力を借りました。荷物をまとめてから、パコソンとカメラを持って出かけました。


上:宿前のスナップ・ショット (みなさん結構早いです)


上:同上 (服装を見る限り、夏の8月22日には見えないです)

8:50 朝食
 国立美術館の隣の小さなパン屋さんで朝食です。ウィンドー越しの人々には、私と同じように注文したコーヒー片手に足早に会社へ向う人が見られます。また、人種も多様で、いろいろな血が人が混ざっているように見えます。アジア人もたくさんみられます。男性の鼻の形は様々で、ヨーロッパ大陸の血もたくさん混ざっているようです。


上:カプチーノとサンドウィッチ、そして、マックAir

9:30 国立美術館の見学
 9:30開館に入館し、一通り目を通しました。鑑賞時間30分でしたが、イェーツ、ドガが良かったです。心に残る作品は上手い下手ではなく、作家の欲望がはっきりしているものです。ボナールやシスレーも明確ですが、彼らの欲望は私を寂しい気持ちにさせます。私は楽しく明るい世界が好きです。

10:00 レンタカー営業所へ向う
 宿で鈴村さんと合流してから、車を借りに行きました。レンタカー営業所は徒歩30mぐらいです。


上:店長と娘さん(手前には生ビールサーバー)

The Lombard
Preare駅の北50mにある交差点(Preare通+lombard通)北東角
+353 1671 8033
thelombard@thesmithgroup.ie
www.thesmithgroup.ie
お勧めです!

10:30 車を借りる
 車を借りるために50分使いました。客がたくさんいたことも事実ですが、難解な料金システムが原因です。最終的にネットで予約した(支払った)金額より現地で払った方が高くなりました。常識で考えれば2000円以下/日で借りられるわけがないので当然ですが・・・、私達は毎日しっかり走るので、ガソリン代込みで8000円/日ぐらいになるでしょう。

 車種は店員に勧められた韓国製ヒュンダイではなく、ルノーのポロに変更してもらいました。店員の勧めに従っていると、車や保険のグレードが上がるだけでなく、人気がない車になることもわかりました。ルノーは小さくて運転しやすい車です。軽いので燃費も良いのではないかと期待しています。

11:20 ダブリンの街を出発
 有料道路に乗らないよう神経を使いました。利用料金はネットで支うしかない、という噂があるからです。アクセスだけでも面倒なので、なので、絶対に走らないように頑張ります。

12:30 タラの丘(世界遺産)を歩く
 遊びにきている地元の人々を見て、家族と一緒に生きる人生の喜びを感じました。幸せな気持ちです。今日はこの丘に来ただけで十分満足です。ガイドブックは『この丘は精神的支柱』と記述していましたが、今も生きているスピリチュアルなものを感じました。人々の満足感や幸福感の高さは、精神の高さを示します。私は保険や安心よりも、現在の幸せを大切にする人間です。現実を受け入れ、現在に満足や幸福を見つけるよう努力することを好みます。これは多くの日本人が嗜好する安全、安心、平和、福祉と反します。みなさんは、どちらを取りますか。主体的に考えなければ、営利目的の企業や強欲な政治家の餌食になるので注意してください。


上:タラの丘は強い風が吹き、冷たい小雨まじりの天気


上:丘の頂上にある『石の標』を目指して歩く人々


上:いくつかの家族だと思います


上:特に何もない丘を楽しく散歩する人々


上:同上

 見晴らしの良い場所にある1本の木(下)は不思議な存在でした。人々が何かを縛りつけているのです。遠くから見ているときは日本の神社のような願掛けだろうと思っていましたが、近づくとゴミとしか思えないものばかりなのです。


上:特別な存在の木


上:ほとんどはビニール袋などプラスチック系のゴミでしたが、赤ちゃん用グッズが5%ほどありました(答えはこれかな?)


上:風上に顔を向けられないほどの強風の中で凧上げをする家族

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上:アイルランドの守護聖人といわれる聖パトリックの像
上:タラの丘の頂上にある石と記念撮影

世界遺産『ボイン渓谷の遺跡群』を観光される方へ
(1) タラの丘は、物質や物体がなくても満足できる方に強くします。ただし、レンタカーがなければほぼアクセス不能です。また、丘の入口にある教会は映画『風と共に去りぬ』の主人公スカーレット・オハラの最後の台詞「明日タラの丘で考えるわ」に関するビデオを見ることができる(有料)との情報もありますが、映画に惹かれて来ると失敗するでしょう。
(2) 次に訪問するニューグレンジは、世界遺産『ボイン渓谷の遺跡群』の目玉になるものです(有料)。ニューグレンジの観光ポイントは3箇所(ニューグレンジ、ノウス、ドウス)です。観光客も多く、時間指定されたツアーに参加して見学することしかできません。場合によっては何時間か待たされることもあるでしょう。面白いものはありますが、多くの観光客用の施設にように感じます。あなたと同じ時間を生きるアイルランド人の心を感じることはありません。過去の遺跡です。

上:ニューグレンジ観光センター内の液晶テレビに映された周辺地図

14:25 ノウスとニューグレンジ(世界遺産)の見学
 いずれもブルーナ・ボーニャ観光センターの駐車場に車を止め、同センターのツアーに参加するしか見学できません。ツアーバスで移動して、英語のガイドと一緒に見学しますが、英語がわからないと厳しいものがあります。あまり期待すると失敗するので注意してください。私はタラの丘で十分満足していたので、その余韻で大丈夫でした。見学には最低3時間は必要です。また、見学途中に雨が降るので傘、または、雨カッパが絶対に必要です。太陽出ているときは暖かいのですが、ないと心底冷えるので、夏でもダウンジャケット着用をおすすめします。


上:駐車場と観光センターを結ぶ小道(駐車場にはたくさんの大型観光バスがありました)

 さて、私達が購入できたツアーは2つ(15:15発ノウス、16:45発ニューグレンジ)でした。どちらか1つでも良いのですが、何が良いのか下調べをしていないので両方購入しました(合わせて11ユーロ)。遺跡ノウスはツアーがあるのかないのかチェックしませんでしたが、2つも見学すれば十分です。

 ツアーバスが出発するまでの30分を利用し、観光センター内の展示物を見学しました。


上:センター内を見学する日本人ツアー客(日本語を話すガイドがついていました)

15:15 ノウス行きツアーバス出発
 乗車時間10分で目的地に到着しました。ノウスは冬至の太陽に合わせてつくられた、エジプトのピラミッドより古い新石器時代の石造りの建物です。


上:ツアーバス内の風景

 バスを降りて、遺跡の近くで全員集合して、ガイドの説明を聞きました。その後約30分間、自由に見学しました。

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16:45 ニューグレンジ行きツアーバス出発
 ノウスから観光センターに戻ってから、ニューグレンジ行きバスに乗り換えました。無駄な動きですが、ノウスだけを見学して帰る人がいるので仕方ありません。


上:雨上がりの空に虹が架かったニューグレンジの遺跡


上:大雨と太陽の対策を完璧に整えているツアーガイド


上:ニューグレンジの遺跡の入口前で記念撮影する人々(


上:ニューグレンジ全景(右に小さく見えるものが観光客。白い石は遺跡の下にばらばら落ちていた大理石を張り付けたもの。つくられた当時はこんな感じで綺麗に装飾されていたのではないか、と推測したそうです。あなたならどんなデザインにしますか? とガイドに聞かれました。みなさんはどうしますか?)


上:外壁の巨石にある未解読の紋様(これも、みなさんならどう解読しますか? ということです)

note ここまでの車の走行距離 = 77km
 私が運転したのはダブリンからここまでで、ここから宿までは鈴村さんに運転してもらいました。

19:20 ドゥン・ダルクのインペリアルホテルにチェックイン
 ダブルベットとシングルの朝食付きで69ユーロ。だんだん条件が良くなってきました。食事場所がなくなるといけないので、荷物を車から移動させる前に食事に行きました。


上:インペリアル・ホテル裏の駐車場(車を傷つけられないように、駐車場のふちに止めました)


上:本日の部屋

20:00 夕食
 豚の焼き肉、ジャガイモのソテー、ニンジン、それに、ハイネケンの生ビール。


上:本日の夕食(8ユーロ)

 味がありません。塩こしょうを試しましたが、塩にも胡椒にも味わいがありません。日本の岩塩やこだわりの黒胡椒と全く違います。化学調味料のようです。塩胡椒はいずれも基本的な調味料ですが、日本はつねに微妙な違いを追求していることを発見しました。


上:ハイネケンの生(淡白な味わい、5ユーロ)

23:00 消灯
 このホテルの部屋の難点は、隣の部屋の音が筒抜けになっていることです。原因は隣の部屋と繋がっている鉄製の非常扉です。現在、隣のカップルはテンションあげあげでコーヒーを飲んでいます。これからの展開は不明ですが、私は眠れなくなる前に横になる予定です。鈴村さんはすでに枕元の照明を落としていますw。

→ 18日目:ベルファストでタイタニック号

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