このページは、レンタカーで周遊するアイルランド、UK 2012 です。 |
18日目:ベルファストでタイタニック号
8月23日(水) ・レンタカーでアイルランドをドライブ2日目
・ベルファストでタイタニック号コーズウェー海岸付近泊 7:50 起床
4:00に目覚めましたが、二度寝しました。次に起きた8:00は体が重いので、バスタブでリフレッシュしてから食堂へ向いました。今日の予定は、国道を北上してアイルランド国境を越え、イギリス領の街ベルファストを観光した後、北アイルランド(イギリス)の最北端にある六角形の奇岩を目指し、そこで1泊することです。8:10 ホテルのレストランで朝食
朝食会場は準備ができていませんでした。オレンジジュースを飲みながらしばらく待ちました。バイキング形式にすれば手間が少なくなると思うのですが、1人1人から注文を聞いて1皿ずつ盛りつけていました。コーヒーも焼きパンも1人の人で出してくれるので、大変忙しそうでした。
上:本日の朝食ハギスの名前はポテトになっていましたが、味はハギスでした。小さく脂肪分も少なく良く焼いてあるので、食べやすくなっていました。それにしても朝からたくさんのタンパク質を食べるのは大変です。
9:30 ベルファストへ向けて出発
鈴村さんの運転でベルファストへ向いました。
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上2枚:ホテルを出てすぐ助手席から撮影したドゥン・ダルク城途中でアイルランドの国境へ超え、UKに入りました。車の制限速度表示はkmからマイルに変わりました。垣根のないすっきりした道から、塀や壁のある見通しが悪い道に変わりました。UKの道は広くて奇麗ですが、重要なものが欠けているうように思います。住人どうしの信頼感です。垣根は自分の領地を主張し、他人を入れないようにするためのものです。
アイルランド(ダブリン)で車を借りる時、UK領を走るための税金約£100を支払いました。高速道路代を含んでいるという考え方もありますが、私はむしり取る理由を作ってむしり取るのがUKのやり方だと思いました。私達は数日走るだけですから、本当に損した気分です。発展途上国ならいざしらず、先進国にこれだけの金を払うのは不満です。一部の利権者の懐に入るのでしょう。
11:20 ベルファストでタイタニック号
今年はタイタニック号が沈没してから100周年です。当時、最大級のフェリーで話題を呼んでいましたが、わずか処女航海から4日目に氷山と衝突、沈没してしまったのです。
上:100周年の看板この沈没事件を街興しの材料にするため、造船所があるベルファストは新しい施設をつくりました(写真下)。船の舳先と方位磁針をデザインしたかのような斬新な建物でした。たくさんの観光客が列を作っていましたが、私は造船現場だけに興味があったので、駐車場から徒歩15分のドッグへ向いました。
上:斬新なデザインのタイタニック号記念館?
上:ドッグへ向っててくてく歩く途中ドッグへの道のりで、1人の紳士にアイルランドの高速道路について質問しました。無料区間が増えたそうです。ゲートで現金支払いできるところもありますが、いまだにインターネットで支払う場所もあるようなので注意が必要です。1つひとつ事前に確認するしかないようです。最後に、この紳士は私たちに握手を求め、『良い旅を!』と祈ってくれました。白人から歓迎されたことを素直に喜べた自分が嬉しかったです。これまでのUKの旅で、自分でも気づかない間に人種差別している白人の深層心理を肌で感じ、ストレスとしてためていたのではないかと思います。
11:55 タイタニック号を建造したドッグは有料でした
有料なので見学しませんでした。切符売り場の2階窓からドッグを撮影したものが下の写真です。写真手前のアスファルト部分は有料区域なので歩くことができません。その奥の穴がドッグです。ドッグの底に降りるためには追加料金が必要で、このシステムを聞いたこともうんざりした原因の1つです。
上:タイタニック号のドッグ
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上2枚:タイタニック号が出港した当時の写真タイタニック号関係の見学は以上です。さて、次はベルファストの街にある壁画見学です。これは面白いはずです。何しろ、今ここで生きている人が本気で描いた壁画なので、生きているからです。ベルファストは1990年代、UK(イギリス)からの独立を求めて闘い、多くの人が亡くなりました。今でも同じキリスト教徒でありながら、カトリックとプロテスタントで対立しています。それぞれの主義主張をする手段の1つとして壁画があるのです。
上:車の助手席から見たベルファストの街
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上2枚:同上
上:いよいよ壁画がある地区(UK側)へ侵入(がお祭りのようにはためくUKの旗)12:40 ベルファストの教会でごちそうになる
ベルファストの住宅地の中心にある教会の前に駐車しました。路上駐車可能なスペースです。
上:見学後に撮影した教会。左端の車は私達が借りたルノー今日は木曜日ですが、なぜか10人ほどの人が教会前に集まって楽しそうにしています。ここは路上駐車しても良い場所ですが、北アイルランド(UK)のナンバープレートをつけた車しか止まっていないので、アイルランドナンバーの私たちの車は異質です。UKの国旗がはためく場所に放置するとボコボコになるのではないか、と危惧していましたが、教会の人々は異国人の私たちに声をかけ、温かいホットドッグ、コーヒーと紅茶をごちそうしてくれました。話を聞くと、月に2回、彼らは集まって親交を深めているそうです。私たちは偶然その時間に出くわしたのです。
上:私達に声かけてくれた紳士本日の昼食は結局これだけになりましたが、心も満腹になるごちそうでした。心温まる時間を20分ほど過ごしました。そして、平和への壁への歩き方を教えてもらい、散策を開始しました。
13:00 ベルファストの壁を見学
『平和の壁』を境にして、2つの考え方が主張されていました。北側はUKの国旗がお祭りの日のように飾られています。主張しなければ負けてしまうのでしょうか。南側はアイルランド色ですが、アイルランドの国旗はありません。ここはイギリスだからです。それでも国旗に使われている3色、緑とオレンジと白の花があったり、国旗をイメージするものがたくさん見られます。緑はカトリック(アイルランド)、オレンジはプロテスタント(イギリス)、白は両者の平和を表しています。このように考えると、アイルランドの人々の方が平和をつくる基礎ができていることがわかります。
上:普通の住宅の壁にペンキ塗り立てのような壁画(UK側)UK側の住宅地を通過し、平和の壁に向いました。小雨まじりの天気です。
上:住宅地を抜けると緩衝地帯にような広場。上の写真中央の薄緑色の(低い野球のフェンスみたいな)『平和の壁』
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上2枚:脚立を立て、平和の壁の壁画を補修?する人々(クリックすると拡大)
上:平和の壁の西端を歩く鈴村さん左:パックマンみたいなキャラクター?を背景に記念撮影
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右:アイルランド側で見つけた、イングランド出ていけ!
上:ボーダーにある壁画
上:ボーダーにある壁画ここから下はアイルランド側の壁画
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:信号機前で記念撮影
上:アイルランド側の英雄を記念する場所
左:図書館(アイルランド側)
右:アイルランド側の英雄を記念するもう1つの場所(下の写真はその内部)
ここから、再びUK側に入ります。
上:アイルランド側から見たボーダー(有事ときはこの門が締められるのでしょう)
上:さっそくUKの旗
上:記念撮影14:40 ベルファストの見学終了
ベルファストの見学は以上です。これから北アイルランド(UK)を北上し、世界遺産ジャイアンツ・コーズウェーを目指します。時間があれば本日中に見学し、海が見える宿を見つけてビールを呑む予定です。16:40 バリーキャッスルという港町
2時間走り、ジャイアンツ・コーズウェーの東15kmの海岸にある街に来ました。ちょっと休憩です。
上:バリーキャッスルの案内板
左:街を流れる川
右:港の公園にある船を模した遊具16:55 キンボンという古城
車で5分ほどの距離にある古城を訪問しました。アイルランドやUKにはたくさんの古城があるので1つひとつ訪問すると切りがないのですが、今日の最終目的地近辺まで来るたので、立ち寄ることにしたのです。
上:キンボン駐車場にあった案内板(クリックすると周辺地図)
上:海食洞がありました
上:大きな腹足類
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ガイドブックを読むと有料なのでバスしました。小雨で海も空も映えません。
上:左の本島と右の離島の間に吊り橋があり、その先に古城17:45 世界遺産ジャイアンツ・コーズウェー見学は延期
駐車場入口に立っている係員2人に声をかけて場内に入りましたが、見学時間30分程度なのでUターンしました。小雨まじり、有料となれば当然です。それから、一目でも見物しようと海岸線を走りましたが、全く見えませんでした。海岸に近づくポイントもありませんでした。また、明日になって分かったことですが、世界遺産ジャイアンツ・コーズウェーのポイントは非常に狭く、あれ、って感じです。個人的には福井県の東尋坊の方が好きです。明日1番にジャイアンツ・コーズウェーを見学し、昼前に次の場所へ移動する予定です。19:00 ホテルにチェックイン
遠くに走りたくないので、近くのレストランとホテルを経営しているところに決めました。3つ星。朝食付きで£40/人です。割引を要求したら、部屋をグレードアップしてくれました。本当に広い部屋で、今回の旅で1番の広さです。これでロンドンと同じですから、どんどんグレードアップしてきたことになります。
上:本日のホテル
上:本日の部屋(スィート・ルーム)19:30 ホテルのレストランで夕食
リブステーキを頂きました(£16.9)。私はビールは2種類頂いて御機嫌です。支払いは部屋につけてもらいました。
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左:ごっついサーロインステーキを注文した鈴村さん
右:脂がのったリブステーキを注文した私それから部屋でサッカーを観て、風呂に入り、エクササイズをして、仮眠をしてから日記を書き始めました。鈴村さんが寝てしまったので、部屋の電気を消し、廊下のソファーでキーボードを打ちました。正面の部屋の鍵が閉まる音がしたので、もしかしたら、私の指のタッチが聞こえていたのかも知れません。階下に移動し、ソファーで同じように仕事をしました。30分ほどすると、1人の男性が降りてきてゆっくりと片付けを始めました。その後、彼はパコソンで一人ゲームを始めました。私は朝まで仕事をできると思いますが、もうすぐ寝ようと思います。はげないように気をつけます。
24:00 消灯
→ 19日目:ジャイアンツ・コーズウェー、ロンドンデリー