このページは、レンタカーで周遊するアイルランド、UK 2012 です。

20日目:アラン諸島のイニシュモア島サイクリング

8月25日(土) レンタカーでアイルランド島ドライブ4日目
・フェリーでアラン諸島のイニシュモア島へ
イニシュモア島をサイクリング
・フェリーで本島へ戻る
リムリック近郊泊

7:00 起床

7:30 朝食
 この食堂は大家族だった時のリビングで、今は独立した子ども3人の写真が飾られていました。さりげないBGMと一緒に、丁寧なお皿を頂きました。


左:本日の朝食会場(奥の部屋は大きな遊具が置かれた広い庭に面している)
右:私が注文したお皿(奥の鈴村さんの皿にはハギスが載っている)

 私はハギスはないだろうと思って注文しませんでしたが、ありました。ハギス(羊の胃袋にいろいろなものを詰めたもの)はどの家庭にも普通に置いてあるものなのでしょう。鈴村さんから少し頂いたハギスはよく焼かれ、かちっとした美味しいものでした。

 さて、今日は予定は1時間走ったところにあるアラン諸島行きフェリー乗り場から、アラン諸島のイニシュモア島行きフェリーに乗ります。出港時間は分かりません。面白ければ島で宿泊します。


上:アイルランド共和国の国道(垣根がなくて見晴しが良いでしょ! UKの道は自分の敷地内が見えず、基本的に道路しか見えません)

10:00 アラン諸島のイニシュモア島へ向けて出航
 フェリー乗り場の無料駐車場に入ったのは出航15分前でした。次の船にするか迷いましたが、急いで荷物をまとめました。クレジットカードで購入した切符は往復15ユーロ。船会社は2つ以上ありましたが、声をかけられた会社で決めました。料金は思っていたより安く満足です。フェリー埠頭は忙しくなるだろうと覚悟していましたが、乗船客70人ほどが列を作っていました。時間前に出航してしまうUKの国柄とは違います。

note アラン諸島は3つの島からできている
西側:イニシュモア島(最大、私達の目的地)
中央:イニシュマーン島
東側:イニシィア島(最小、観光客の大半が下船した島)
※ 切符を購入する時は、行き先を確認しましょう! フェリー埠頭に1人の日本人男性が並んでいましたが、彼はイニシュマーン島行きの船に並んでいました。出港直前なので質問しませんでしたが、不安そうな顔をしていたので、間違えて購入したのかも知れません。

 フェリーはちょっと大きめの漁船みたいで、オークニー諸島へのフェリーとは格段の違いです。船の名前が『静か号』となっているのは、普段大きく揺れているからでしょう。外は雨が降っていたので、私は合羽を来て、デッキに出ました。ドイツ人カップルが声をかけてきて、愉快に過ごしました。


上:漁船のようなフェリーのデッキは横殴りの雨(どうして外にいるの? →私も同じ)


上:本島にかかる雲は、どこからどう見ても雨雲(乱層雲)


上:イニシィア島付近ですれ違った、もう1つの会社のフェリー

 ドイツ人カップルを含めた80%の乗客が、途中のイニシィア島で降りてしまったのは驚きでしたが、私たちは最終目的地イニシュモア島まで行きました。また、大きな荷物を持っているのは私たちだけで、他の乗客は手ぶら同然の日帰り客でした。

 「あああ、イニシィア島は何があるんだろう? 良いのかな。」と思っているうちに、私達の行く手に青空が広がってきました。大切なのは天気です。昨晩お世話になったB&Bの奥さんも「天気が大切よ」と言っていました。


上:フォトショップで修正できないほどの青空(もちろん数分後は


上:雨の心配はなくなった最終目的地イニシュモア島

11:45 フェリー到着
 予定より遅くなったようですが、到着予定時間を聞いていないので詳細はわかりません。それより、下船する前に「帰り道に先ほど寄港したイニシィア島に途中下船して一泊し、翌日乗ることはできるか」と聞いたら、できる、ということなので旅のオプションが1つ増えました。


上:イニシュモア島の埠頭に座り込んでギターに合わせて唱う若者達

 ここは静かな離島ではなく、若者達の観光の街のようです。がっかりしましたが、天気はこの島だけ晴れ。サイクリング日和です。

note レンタルバイク情報
 レンタルバイク屋は何軒かあり、全く心配することなく借りることができます。私達は1番近い埠頭の付け根にある店に入りましたが、ざっと300台並んでいたと思います。受付に1日レンタル料金10ユーロとデポジット10ユーロと引き換え券をもらいます。その後は、事故責任で自転車を選んで出発することになります。一応全て整備してありますが、これだけ大量の自転車があると迷います。しかし、この島の交通手段は完全に自転車なので大丈夫でしょう。

12:00 自転車を借りる
 フェリー乗り場から貸し自転車屋の看板が3つ見えました。1番近い自転車屋には、ざっと300台の自転車が並んでいました。それだけの人が訪れるのでしょう。びっくり仰天です。レンタル料10ユーロ、デポジット10ユーロでした。荷物を預かってもらい、さっそく出かけましたが、私のギヤ操作が悪かったからでしょう。チェーンがあっけなく外れてしまい、手を油で真っ黒にしました。それでも運悪く直すことができず、戻って来てくれた鈴村さんの自転車を借りて、レンタル店にいきました。モンキーレンチを貸してもらうためです。レンタル店のお兄さんは、直す必要はないよ。新しい自転車を持って行けば良いよ。壊れた自転車は拾いに行くから、その場においておけば良いよ、と言ってくれました。私は新しい自転車を片手に戻りました。自転車はその場所に置いておいても良いというものの、不安なので、私はその自転車を持ってもう1度戻りました。


上:フェリー埠頭から自転車1分(徒歩5分)にある港沿いのレンタルバイク店

 上の写真のバイク店には50台ほどしかありませんでした。私達が借りた埠頭の付け根にある店でほとんど全員が借りてしまうからでしょう。ここは遠いので、自転車がしっかり整備してあるかも知れません。


上:もう1枚上の写真から5分走ったとろこにあるスーパーマーケット(SPARの看板見えますか?)


上:茅葺き屋根の家(これが古くからの民家?)


上:コスモス?に惹かれました


上:アラン諸島の石垣は『強風から土を守る役割』を持っているそうです


上:観光用の馬車が来たので、正面から撮影しました。馬にとって、このゆるい坂は大変そうでした。


上:キリストがいました。


上:自転車と記念撮影


上:海岸ではしゃぐ観光客


上:彼らは外国人だけど、私達日本人はもっと外国人っぽいよね


上2枚:石垣や野草や馬車や青空やサイクリングを楽しむ人々

13:40 ドゥン・エンガス(石の砦)
 ここで、本日のメインディッシュに到着しました。有料区域に入ります。自転車を止め、3ユーロぐらい払って歩いて標高120mほどの丘を登ります。行着く先に断崖があり、それが石の砦ドゥン・エンガスです。


上:歩き始めたところ(正面に見える小高い丘にドゥン・エンガスがある)


上:鳥(名称不明)


上:この辺り一帯をつくっている岩盤(玄武岩質だと思います)


上:もう少し近づいたところ(砦の入口らしきものが見えてきた)


上:丘の途中から登ってきた方向を見たもの


上:断崖絶壁(落差100m〜120m)に出ました

 ドゥン・エンガスはすぐそこです。


上:寝そべって下をのぞく鈴村さん(安全第一の基本姿勢です)


上:安全無視で記念撮影してもらう私(帽子が飛ばないように注意しています)

 メインの石の砦ドゥン・エンガスは断崖絶壁と岩盤の魅力に負けて、撮影するのを忘れてしまいました。下の写真は、石の砦の基盤となる平らな石です。広い玄武岩質の石の板です。これは凄いです。感動の大きさを公平にジャッジすれば、ジャイアンツ・コーズウェー(世界遺産:自然)は完敗です。その他UK(とくにイングランド)の世界遺産はがっかりするものばかりなので、この何も指定されていないドゥン・エンガスに来て、爽快な気分でUK(とくにイングランド)の自分に対する甘さが分かりました。ここはアイルランド共和国です。


上:正しい姿勢で断崖ののぞく観光客(この写真をとっている場所は、この青年と同じ岩盤なので、これ乗り出すと本当に落ちます)


上:絶壁はこんな感じ(迫出した部分から撮影したもの)


上:鳥(詳細不明)

 ここから帰り道です。行きは島の中央を走るアップダウンの道を走りましたが、帰りは海岸沿いの平坦な道です。


上:海岸沿いの平坦な道を走る(褐色の海藻あり)


上:馬あり


上:白鳥あり


上:飛行機雲あり


上:帰って来ちゃいました(画面右端にフェリー埠頭)

16:30 出航
 船は30分遅れで到着しました。外は晴れていましたが、私は船底に潜り、雨合羽とダウンを着て横になりました。4席使ってしっかり眠りました。1時間ほどで戻りましたが、私たちより30分前に出航した別会社の船が、大波で着眼できずに待機していました。私たちも同じように待機することになり、50分ほど風や波が収まるのを待っていました。


上:イニシュモア島の船着き場から、小さな船に乗り込む私


上:波高くて小1時間近づくことができなかった本島の入り江(玄武岩でできている。黄色い建物はフェリー乗船券売り場)


上:条件は良くないように思うけれど、日光浴?に来た人々


上:私達が利用したフェリーの乗船券売り場(駐車場はこの裏)

18:40 再出発
 車の運転席側の窓が半分開いていました。私が閉め忘れたからです。何もとられていないようなので良かったです。鈴村さんは冷たい外の風にあっていたので、体力を失ってしまい、私が運転しました。目的地は、古城で晩餐会を行う場所があるリムリックです。ガイドブックには3つ晩餐会を行う古城が紹介されていましたが、歌と踊りだけで楽しませてくれる場所を選びました。

19:50 古城リムリックでの晩餐会は、満席
 大型観光バス6台が止まっていました。わずかなチャンスに賭けたのですが、今日は3つある晩餐会ともすべて予約いっぱいでした。1回につき125人参加できるようです。明日の予約はできるそうですが、明日1日ここに停まっていることはできません。無念!

20:10 大型スーパーで夕食のお買い物
 サーモン、レタス、パン、ビールを買いました。サーモンは脂が行き渡ったもので、初めて食べた味覚でした。とても満足できる夕食でした。美味しいものを食べると本当に満足できます。

20:40 スーパー正面にあるB&Bにチェックイン
 速攻で決めました。朝食付きで65ユーロ。シャワーは昨日と同じ電気なので期待できませんが、低料金なので仕方ないでしょう。


上:本日のお部屋

21:20 夕食
 
部屋で美味しい夕食と食べ、シャワーを浴び、早めに床に入りました。

上:今晩のサンドウィッチはサーモンとベビーリーフ(もちろん大満足!)

 上の写真のチャームポイントは鈴村さんの足。即席テーブルは、部屋のタンスの引き出しをひっくり返したもの。

→ 21日目:ケリー周遊道路を1日ドライブ

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