このページは、レンタカーで周遊するアイルランド、UK 2012 です。

25日目:大英博物館の見学

8月30(木) ・終日、大英博物館見学 ロンドン泊 2/2

8:00 起床
 朝から天井や壁の白さが際立っているのは、天気が良い証拠です。ロンドンの天気は不安定ですが、アイルランドの天気はもっと不安定だったので、今日はそこそこの1日になるのではないかと思います。今日は終日、大英博物館で過ごすつもりです。11年前の旅行記『ロンドン美術館巡り』には良く書かれていませんが、館内は写真撮影可能なので、カメラでスケッチしようと思います。

 あとは日記の整理かな。この部屋は奇麗で、限られた24時間に良い仕事ができそうです。それから顔洗、ヒゲの手入れをして、荷物をまとめました。思いのほか短時間でできたので良かったです。これから外へ出かけます。

10:30 遅い朝食
 近くのパン屋さんでチーズ・サンドとカフェラテを頂きました。美味しかったです(画像なし)。

11:00 大英博物館の見学
 大英博物館は略奪品を集めた博物館、という見方がありますが、作品のいくつかはイングランドに略奪されなければこの世から消失していた可能性があります。したがって、アングロサクソン人に略奪された=生き残ることができた、という考え方もできます。しかし、それぞれの作品は相応しい場所にあるべきです。適切な空間にあってこそ輝きを放ちます。

 これは日本の仏像も同じです。ガラスケースに展示された仏像は哀れなものです。仏像は入場料をとって見物する見せ物ではありません。あなたが強制的に知らない土地に移住させられ、見せ物になることを考えてください。金をもらって生活が安定していても、あなたは本来のあなたではなく、見せ物としてのあなたに変わってしまったことがお分かりになるでしょう。略奪した作品はもとの場所へ返すべき時代だと私は思います。返さないことは人として恥ずべき行為です。


上:大英博物館入口


上:川を泳ぐトナカイ(1万3000年前、フランス)


上:アステカの仮面(AD1400-1521)

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上左:北極圏で生活する人々
上右:動物に対する彼らのリスペクト
 → 関連HP『羊の解体中央アジア2001夏/takaから)

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上左:人込みで汚れた空気の中に展示されたモアイ像
上右:誰も使うことができなくなった動物の皮でつくられた精巧な小舟

 大英博物館に陳列されている膨大な作品達を見て、私は胃が痛くなりました。私を含めた鑑賞者は多様です。年齢、性別、国籍、これまでに受けてきた教育が違います。ここは落ち着いて鑑賞できる環境ではありません。とくにグランドフロアー(日本の1階)は劣悪です。そこに並べられたものは本当に可哀想です。心が痛み、私は逃げ出したくなりましたが、頑張って1つでも対話できるものを探しました。その結果見つけたものはギリシャ彫刻とピカソの版画でした。その他は悲しみが多くて作品の素晴らしさを自然に感じることができませんでした。途中で大英博物館近くにあるスターバックスのマフィンとカフェラテ休憩を挟み、閉館17:30まで頑張りました。

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 ピカソの版画展をやっていました。愛のバトルが面白かったです。いつものタッチといつもの感覚を安心して見学しました。


上:松前(アイヌ文化への窓口、クリックすると拡大)

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上:ギリシャのパルティノン神殿から剥ぎ取った彫刻(可哀想でした)
 → 本来の場所は別ページで紹介しています。

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上:これもアクロポリス(パルティノン神殿を中心とする古代ギリシャの都市)から持ってきたもの

 返却すべきです。悲しくてまともに見ることができないものの1つでした。

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上:今年のロンドンオリンピックのメダルをiPadで撮影する人

右:東京オリンピック

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17:50 本屋で写真集を立ち読み
 宿まで徒歩10分です。その途中ある本屋へ入り、写真集をめくりました。いろいろなジャンルの作家の作品がありました。その中の1つ、日本のアラーキーの作品集は日本で販売できないものでした。

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左:私の大切な友達を奪ったアムウエイ
右:地面よりも下にある学校


上:横断歩道

右:地下鉄乗り場

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18:30 宿の自室で夕食
 昨夜と同じ店で購入したものを食べました。味気ないものでしが、時間を頂きました。


上:本日の夕食


上:まだ明るい午後6時半の部屋

18:45 シャワーを浴びる
 シャワーを浴びてさっぱりしました。

19:00 宿のロビーで日記
 この宿はちょっと変わっています。私たちが泊っている建物とレセプションのある建物が違います。レセプションの隣のロビーにはワイファイがあるので、そこへ移動してネットをしました。しばらくしてから自室へ戻り、日記を書きました。20時ちょうどに荒木の本が欲しくなり、走って本屋へ行きました。

20:10 本屋でアラーキーの本を購入
 旅の記念に日本へ持ち込み可能なアラーキーの本を買うことにしました。閉店8時を過ぎていたので走りました。冷たい空気のランニングは、温かくなる身体を感じて楽しかったです。閉店時間を過ぎた店内には誰も見えませんでしたが、中に入ると先ほどカウンターにいた黒人の店員がしゃがんで掃除をしていました。私は真直ぐに荒木の本を手にとり、購入しました。日本では見慣れない種類の本であることを告げると、彼はとても有名だよ、と言いました。

20:25 バナナ、カフェ・アメリカーノ購入
 残り少なくなった硬貨を使って、バナナ1本を購入しました(£0.39)。その隣の店でアメリカーノを購入しましたが、カードが使えません。せっかく小銭が片付いたと思ったのですが、£5紙幣がお釣り£2.8に変わってしまいました。がっかりです。

21:55 就寝
 予定通り22時前に就寝しました。明日は日本へ移動します。

0:10 外のバーでギネスを頼む
 禁酒の代わりにブラックコーヒー330mlを飲んだのがいけなったのでしょう。目を閉じても眠れないので、とうとう外へ出ました。不良のようにビールを注文し、日記を書きながら疲れるのを待つことにします。頑張るぞ! バーは1:00に閉店なので、ホテルのロビーに移動しました。私の他にパソコンを触っている人が2人います。 2:30になり、頭が回らなくなって来たので宿に帰ります。宿はカードキーで入ります。帰り道は怖いので、パソコンを上着の中に入れて、競歩の選手のように歩きます。

→ 26日目:特記事項なし(ロンドンから名古屋へ)

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