このページは『世界自然遺産に指定されたばかりの
父島と毋島を巡る13日間の旅
2012 march.20 - april 1 です。

初日:小笠原丸で父島へ渡る

3/ 20
(火、春分)
06:40 自 宅(徒歩)
06:50 御器所(地下鉄桜通線)→ 7:05名古屋
07:15 JR名古屋(新幹線のぞみ)→ 8:46JR品川
08:57 JR品川(京浜東北線)→ 9:02JR浜松町
09:02 浜松町(徒歩)→ 9:10竹芝桟橋
10:00 竹芝桟橋(おがさわら丸)
おがさわら丸
の2等船室

 東京の竹芝桟橋で「ナゴヤから来ました!」と話すと、「前日から東京に来たのですか?」と聞かれますが、私の自宅から桟橋まで2時間30分です。地下鉄15分、新幹線1時間31分、JR5分、残りは徒歩。今回は初めてだったので、出航1時間前に到着しましたが、次回は7時42分の新幹線に乗ります。お金はかかりますが、東京都内や神奈川の人より早いのではないか、とさえ思うほどです。

 さて、桟橋に到着すると、そこには約400人の行列ができていました。かなりがんばっています。私は事前の情報で、乗船は遅いほど良いことを知っていたので、30分ほど時間を潰してから小笠原海運の窓口に行きました。そして、クーポンを乗船券に引き換えてもらいました。乗船券に自分の名前などを記入してから、建物を中をうろうろ歩いて施設を見学し、出航10分前に移動開始を始めました。

 乗船前、係の人の目の前で靴を何度も洗いました。これは良いことです。しっかり洗って、小笠原を外来生物から守ることは重要です。そもそも、私たち人類が一番危険な外来生物ですからね。

 船内に入ると、2等船室の私は一番下に案内されました。そこで見たものは長さ140cm、幅60cmに折り畳まれた毛布です。私の大きな荷物2つは置けないので、どこか適当な場所か通路を見つけなければいけません。しかし、事前情報にしたがって最後に乗船した私の後ろは空席です。空席のままなら、そこを利用することができます。乗客のほとんどは荷物を置いてからデッキに上がっていましたが、私はそこに留まり、同じ目的を持っていそうな人に声を掛けました。そして、角地に2人分をゲットしました。常連客に見習って、毛布を折り畳み直しました。

注意:乗船は早くても良いです。遅いほど良い、というものではありません。なぜなら、隣の人が移動すれば、あなたは2人分利用できます。また、同じ2等でも早く乗ると上の階になります。上のスペースは若干ゆとりを持って毛布が置かれている場合があります。さらにまた、このような情報が多数出回るようになれば、最後の席ほどスペースを狭くするように船会社が対応するでしょう。とにかく狭いのが嫌いな方は2等を避けるべきです。2等は隣に人と会話しながら旅を楽しみたい人に向いています。

10:00 出港


上:出港から20分後、東京ゲートブリッジ(2012年2月12日開通)を通過


上:その数分後、台場のフジテレビ


上:遠くまで出てきたようだけど、まだ東京湾内

12:30 レストランで昼食
 レストラン内はかなり空いていました。料理を撮影していると、隣の席の女の子も一眼レフで撮影していたので声を掛けました。一緒に食べても良いですか?


上:迷ったけれど、とりあえずビールかな

 ビールで乾杯して、それからデッキでいろいろお話して楽しい時間を過ごしました。印象に残ったのは、デッキのテーブルで隣り合わせたおばさん達にキャラメルをもらい、「2人で旅行?」「あら、偶然であったなんて素敵ね」といわれたことです。「いえいえ、みなさんとの出会いも同じ素敵なことです」


上:深夜の2等船室

船で書いたnote
 2等船室の乗船手続きはぎりぎりの方が良い、という情報は本当でした。この船室は予想以上の狭さで、そこそこの覚悟では絶望しそうです。登場した人から順につめいきます。私は最後から3人目ぐらいでしたが、自分の荷物を2つを手元に置くことはできませんでした。3辺の長さの合計が2mの荷物を2個持ち込んでも良いことになっていますが、それを手元に置くことは100%不可能です。かなりの幸運がなければいけません。しかし、最後に船に乗り込めば、自分より後の場所に移動できます。空席だからです。私は遠慮なく、隣の2等船室の角に移動し、そこで2人半分のスペースを確保しました。190cm×110cmぐらいでしょうか。逆に計算すると、通常のスペースはこの半分で、150cm×55cmです。私の身長は172cmですから、脚を伸ばすことは不可能で、前後の人と脚を交互に置くのでしょう。肩幅の余裕はないので、両端に私と同じようなサイズの人がくれば、触れ合いながら眠ることになります。なお、荷物はすぐ上の棚に置きました。電源コンセントもあります。電源は100人に対して2つ程度なので、よく探す必要があります。ということで、私は完全に満足できる環境を確保したといえるでしょう。今はその電源にマックをつなぎ、日記を書いています。私のマックは古くなり、電源がないと10分ほどでお休みするようになってしまいました。


上:就寝前のショット

→ 2日目:父島に初上陸

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