このページは『世界自然遺産に指定されたばかりの
父島と毋島を巡る13日間の旅
2012 march.20 - april 1 です。

2日目:父島に初上陸

3/ 21
(水)
11:30 父島に着岸
11:50 下船
12:30 小笠原ダイビングセンターに集合
 スキューバ・ダイビング2本
 ポイント1:リュウモンサンゴ
 ポイント2:バラ沈

17:00 父島ペンションにチェックイン
夜:植物駆除の方と23時過ぎまで話
父島ペンション泊

5:30 夜明け前は小雨もよう
 日の出を見ようと甲板に出ましたが、外は小雨もよう。見えないことがわかっていても、十分に空が明るくなるまで東の水平線を見つめていました。見つめるというより朝日を探していた、かな。


上:コートを着て、ポケットに手を入れて朝日を待つ人々


上:船尾に積まれたコンテナ
 朝露と海水と雨でしっとりと濡れたコンテナは奇妙に美しい。中には大切なものや濡れてはいけないものが入っていると思う。ここには写っていないけれど、もっと手前には車や単車も積まれていた。

11:00 父島が結構みえてきた


上:望遠で撮影すると不安定な空気が見えてくる
 これから晴れてくれると良いなあ・・・

11:20 マンタ発見!!
 誰かが「あっ、マンタ!!」と叫ぶと、
 そこにいた全員がデッキの手すりから乗り出して、同じところを指差して「マンタだマンタだ !」


上:とりあえず撮影したマンタのかげ


上:小笠原丸を出迎える父島の人々
 雨はないけれど、島の人々は軒下で待っていました。

11:30 父島に着岸

上:Aデッキから撮影した父島の二見港


上:目的の看板に向う歩く人々

 みんなの動きを見ていた私は、自分の客室に戻れなくなってしまいました。下船口が混雑して、船底への階段を降りれないのです。結局1番最後に乗って、1番最後に降りることになりました。

 今日から3日間お世話になる『父島ペンション』の看板をチェックしてから、ダイビングショップの看板を目指しました。条件が合えば飛び込もうと考えていたからです。事前に調べておいた情報にしたがって中・上級者の客が多い小笠原ダイビングセンター、カインズ、フィッシュアイの3つに問い合わせました。いろいろ迷いましたが、12時半から小笠原ダイビングセンターで2本潜ることに決めました。事前予約するのが普通ですから、ちょっとした強行軍です。昼食を食べ、宿にチェックインしてダイビング機材を整えてダイビングショップに行くまでの時間が50分ですからね。

 それから父島ペンションの看板へ行くと、そこには4、5人の観光客しかいませんでした。早く集まった人は、ピストン輸送の車で移動した後のようです。私はスタッフの女性にダイビングのことを話し、ダイブショップへ直行することを伝えました。運転手の方には、昼食を売っている生協で降ろしてもらいました。

12:00 昼食はダイブショップで
 受付で書類に記入し、弁当を食べました。それから新品のウェットスーツを出し、一度も使ったことがないBCや機材を準備しました。フィンはレンタルです。マスクとシュノーケルは使い込んでいますが、それ以外は初めてのものばかりなので、使えるかどうか不明ですが、まあ大丈夫でしょう。それから断っておきますが、ダイビング経験は永いので技術的には大きな問題はありませんが、わすれちゃっていることは多々あります。そうそう、今回のために購入した水中カメラ一式も準備しました。

12:30 車で港へ、そして、ボートで海へ
 定刻に出発。一緒に潜るのは神奈川県の医大生です。曇りがちの天気ですが、楽しい時間になるだろうと期待しています。

13:25 ダイビング1本目『リュウモンサンゴ』
 バディーは学生さんではなく、私と同年代の男性と女性でした。いずれの方も立派な撮影機材を持っていらっしゃるので、負けないように頑張ります。とはいえ、水中撮影初挑戦なので、1本目は水中での機材操作に慣れることが課題かな。


上:見事なリュウモンサンゴを撮影する2人
 魚があまり見られないので、人を撮影しました。リュウモンサンゴを壊さないように注意しながら2人の動きに注目しました。ワイドコンバージョンレンズを使用しています。

右:ウミウシ
 名前はわかりません。

 接写するためにワイドコンバージョンレンズを外そうとしましたが、上手くできません。カメラ本体を接写モード、ズームを最望遠にして撮影しました。フラッシュの光も上手く回ったようなので満足です。

14:55 ダイビング2本目『バラ沈』
 海底にばらばらになった沈没船があるから『バラ沈』と言うそうです。


上:インストラクターが書いてくれた見取り図


上:カサゴの仲間


上:サンゴと共生する色とりどりの


上:アジアコショウダイ(左)とあっちに行ってしまったホウセキキントキ(右)

右:上と同じお魚

 私がじっとしていると、お魚さん達がじっと見つめてきました。僕は両目で立体的に見ているけれど、彼らはどんなふうに見えるのかな?

 それから、シャッターのタイムラグがあるので、次に起こる景色を予想する必要性があることに気づきました。いつものカメラと違って不便なことは、何か発見があって楽しいものです。このカメラを使うときは、楽しい事態を予測したり、面白い未来をつくることが必要です。




上:クマノミ
 黒い身体のクマノミは、小笠原諸島の固有種です。


上:


上:カサゴの1種
 8枚上のカサゴとは違う種類です。自分に毒があることを知っているからでしょう。堂々としたものです。この写真を撮影した後、背鰭や胸鰭を畳んでしまいました。私が危害を加えないことを察知したようです。僕は鰭を立てているところが撮りたいのですが、無理に興奮させるものではないから、こんなところで我慢しましょう。

17:00頃 父島ペンションにチェックイン
 宿の御主人と奥さんはとても優しく迎えてくれました。部屋はドミトリー(相部屋)でしたが、インターネットが接続できるので十分です。


上:父島ペンションの夕食
 これで1300円。後から聞いた話によると、ここの夕食は気配りがあって美味しくて安いそうです。父島では食材が限られているので食事は期待できませんが、父島ペンションは当りでした。ビール1本ください、と注文すると、お出しすることもできますが、持ち込みもできますから買ってきた方が良いですよ、と徒歩30mの佐藤商店を紹介してくれました。銘柄も選べるし、安くなるし、本当に素敵な宿でした。

 食後は同宿の人達とトーク。そこで2人部屋を1人で使っている学生さんにベッドを交換してもらいました。私は個室が良かったので、お互いニコニコでした。彼は1人は寂しい、ということです。もう少し彼を紹介すると、その学生さんは4年生で、ダイビングのインストラクターの資格を持っています。インストラクターは最上級の資格なので、とても立派な方だと拝見しました。考え方も行動も落ち着きがあって素敵です。

 夜は食堂にパソコンを持ち込み、日記を書いたり、ネットで調べものをしました。隣のテーブルでは小笠原の自然を守るために1ヶ月ここで働いている好青年がいらっしゃいました。普段聞くことができない興味深い植物駆除の話が盛り上がり、23時過ぎまで話してしまいました。

23:30 消灯

初日:小笠原丸で父島に渡る ←
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→ 3日目:貸バイクでシュノーケリング

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