このページは『世界自然遺産に指定されたばかりの
父島と毋島を巡る13日間の旅
2012 march.20 - april 1 です。

3日目:貸バイクでシュノーケリング

3/ 22
(木)
9:00 レンタルバイクを借りる
終日:父島周辺でシュノーケリング
 (1) 宮之浜
 (2) 釣 浜
 (3) コペペ海岸
 (4) 製氷海岸
夕方:バイクで夕日を見に行く
19:40 小笠原観光センターでホエールウォッチングの解説を聞く
父島ペンション泊

6:00 朝日を探しに大村海岸へ
 海まで徒歩5分もかかりませんが、靴を掃いたのは日の出20分過ぎでした。雲で朝日が期待できないからです。


上:早朝の大村海岸で戯れる青年達

 それから宿で朝食をとり、レンタルバイク店を回りました。今日から4日間借る予定です。父島には何件かありますが、バイクや料金などの条件を見て決めたいからです。

9:00 パパヤでバイク(50cc)を借りる
 結局、宿から徒歩50mのパパヤで借りました。4日間で5000円(満タン返し)、5日目の朝返却で良いことになりました。足ができた私は、シュノーケリングの用意をして出動しました。今日は父島周辺のシュノーケルポイントをまわる予定です。寒い感じもしますが、頑張ります。

10:55 シュノーケリング1: 宮之浜
 原付きでゆっくりゆっくり走って10分の距離です。海岸を散策してからカメラを準備し、シュノってみました。


上:キイロハギ


上:ミナミイスズミ(ササヨ)


上:


上:
 少しずつ魚の動きを予測してシャッターを切ることができるようになってきました。


上:シャコガイ
 小笠原で生活しているシャコガイは1種類だけす。内側がきれいな瑠璃色をしていますが、上の写真は閉じてるのでわかりません。さて、宮之浜は以上です。寒くて15分で陸に上がりましたが、外はもっと寒かったです。

10:15 シュノーケリング2本目:釣浜
 2つ目のポイント『釣浜』の駐車場は、宮之浜から原付きで5分ほど走ったところです。さらに海岸まで階段を下りなければいけませんが、運動すると体温が上がるので悪くありません。


上:カツオノエボシ
 きれいなプラスチックが落ちているのかと思いましたが、良く見るとクラゲの仲間のようです。風船のように膨らんだ部分は大丈夫だと思って摘まみ上げましたが、刺胞部分には触れないようにしました。後日、この写真を小笠原センターの方に見てもらい、有名な『カツオノエボシ』であることを教えて頂きました。猛毒を持っているそうなので、危なかったです。それから、小笠原でカツオノエボシが発見されたのは今年初めてということなので、驚いていらっしゃいました。嬉しかったです。

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上2枚:釣浜の風景と私


上:ガンガゼ(左の黒)とパイプウニ(右の赤)


上:モンツキハギ


上:ハギの仲間


上:ミカドウミウシ
 40cmぐらいあったかな。大き過ぎて怖いです。移動した跡もしっかりしています。


上:アオヤガラ
 とても細長い魚で、前進も後進もできます。


上:オビツキハギ


上:


上:


上:水中と水上を撮影してみました


上:釣浜で釣をする人
 彼は疑似餌を使っていましたが、何でも食べるそうです。私がシュノーケリングしたのは、この入り江の中です。


上:釣浜を囲む溶岩の断崖に空けられた穴の中にある旧日本海軍の軍事施設
 お疲れさまでした。


上:丸い状態が良く見える枕状溶岩
 2枚上の釣り人は、この写真の左10メートルで釣っています。また、この写真右端で撮った写真が下の2枚です。

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上2枚:兄島瀬戸
 向こう岸は兄島で、ここは父島との狭い海峡『兄島瀬戸』です。潮の流れが普通じゃなくて、渦を巻いたり、ある場所が上がってきたり下がってきたり、波というより高低差のある潮流だったりです。水があること、水が流れることに魅せられる時空間です。父島に来た人は、是非お立ち寄りください。釣浜という名の通り、大物が釣れそうな雰囲気に満ちています。

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左:ヒザラガイの仲間
右:ムツゴロウみたいに大気が好きな魚

 釣浜は以上ですが、写真に自動記録されていた撮影時間を調べると、延べ55分間水中にいたことになっています。はしゃいじゃったみたいですね。


上:釣浜で記念撮影しているし
 ウエットスーツの上半身だけを脱いで暖かいものを着て、その上にウィンドブレーカーを重ねて、ヘルメットをかぶって原付きで走ります。濡れたスーツや身体に風が当ると震えますが、乾燥していれば暖かい日射しを感じます。

15:15 シュノーケリング3本目:コペペ海岸
 綺麗な場所でしたが、ウエイトがないので潜れません。望遠ズームで撮影しましたが、いまひとつ気合いが入らず10分程度で上がってしまいました。体温が知らない間に下がっていたのかも知れません。


上:左端の2匹の名前を知れべているところです


上:青い色のシャコガイが綺麗

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左:コペペ海岸
右:コペペ海岸と隣接する小港海岸の海中解説図

15:40 扇浦海岸
 コペペ海岸からの帰り道、扇浦でシュノーケリングをしている人を見つけました。よく思い返せば、シュノーケリングをしている人は見たことがありません。僕だけです。理由は寒いからでしょう。とにかく、その人(砂浜で休息中)に声をかけました。「どんな感じですか?」

 話し合いの中で、小笠原海洋センターの前にある製氷海岸に素晴らしい枝サンゴがあることを教えて頂き、最後の気合いを振り絞って潜ることにしました。

15:40 境浦海岸

上:湾の中央に太平洋戦争で沈んだ船が見える(画面をクリックすると拡大)

15:50 製氷海岸

16:00 シュノーケリング4本目:製氷海岸

上:世界レベルのエダサンゴの群生
 確かにこれは世界レベルです。だけど、触れば簡単に壊れてしまうので、技術が低い人は遠慮してくださいね。フィンで触れようものなら一発で大量破壊されます。ここを潜るときは素肌をさらして、サンゴが死ぬときは自分も流血することを学ぶべきポイントだと思います。人にとっての安全第一は、サンゴに対する死の宣告に等しいからです。是非、ヒトとサンゴが共存できるような知識と技術を修得してからお楽しみください。よろしくお願いします。


上;枝サンゴに守られて生活する小さな魚たち

17:20 バイクで夕日を見に行く
 ウェザーステーションまで原付きで走りました。徒歩の人は大変そうですが、仲間と登れば楽しい会話ができると思います。

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上2枚:ウェザーステーションで日没を楽しむ人々


上:日没10分間かな



19:40 小笠原観光センターでホエールウォッチングの解説を聞く
 クジラの髭(濾過器)を初めて見た。イワシのサイハみたいなもの、だと思った。

今日1日を振返って
 シュノーケリングでウェットスーツを着る時は、ウエイトが絶対に必要。さもないと浮いてしまって潜れない(あたり前)。それから、1本目のポイントで生きているサンゴに触れて怪我をしてしまった。切らないためのブーツ、手袋、ウエットスーツは絶対に必要だと思う。死んだサンゴは大丈夫だけど、生きてるサンゴは怖いぞ。ま、小さな怪我をすることは自然を知るために良かった経験です。

2日目:父島に初上陸 ←
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→ 4日目:父島周辺のダイブ3本

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