このページは『世界自然遺産に指定されたばかりの
父島と毋島を巡る13日間の旅
2012 march.20 - april 1 です。

2012年3月下旬に出会った
イルカと泳ぐ

一緒に泳いでくれるバンドウイルカ
 イルカはたくさんの種類がありますが、私が出会ったのはハシナガイルカ1種類だけでした。ハシナガイルカはジャンプが得意ですが、ヒトと一緒に泳ぐことを好みません。いわゆるドルィンスイム、イルカと一緒に泳ぎたいならバンドウイルカと出会う必要があります。バンドウイルカは好奇心旺盛なので、危険を感じなければ至近距離で一緒に泳ぐことができます。もちろん、あなたがイルカと泳ぐに足りる技法を持っていることも条件です。

イルカとクジラの区別
 別ページ『ザトウクジラ』で紹介したように、イルカとクジラの区別は曖昧です。ざっくり分類すると、イルカは小さくて歯をもっている肉食性のクジラです。



 以下は、日記の一部を加筆修正したものです。イルカと遭遇したのは1回限りで、見学させた頂いた時間は延べ5分程度です。期待しないでくださいね。

2012年3月25日(日)14:15
ドルフィンスイム
 ツアー終了時刻の15:00間際になってイルカを発見しました。遭遇したのはハシナガイルカです。ハシナガイルカは空中で回転するスピンジャンプが得意ですが、人と泳ぐことは好みません。気分が良ければ一緒に泳いでくれると思うのですが、、、 ということで、船長は見て楽しむだけと思っていたようですが、朝9時から準備万端、やる気満々の観光客は許してくれません。着込んでいた衣服を脱ぎ、泳ぐ準備を始めました。


上:ドルフィンスイムのタイミングを待つ人々

  とても寒いので、備え付けの黄色の雨合羽を着込んでいます。画面中央の青色の箱には、ドルフィンスイムの機材(フィン、マスク、シュノーケル、救命用の浮輪など)が入っています。画面右下に写っているのは私のジーンズとサンダル。


上:5時間探して出会えたハシナガイルカの群れ


上:同上


上:同上

 ハシナガイルカの水中写真は良いものが撮れないと読んでいた私は、着替えませんでした。そして、1回目のチャレンジは見学しました。しかし、船酔いしながら冷たい海に落ちていく女子を見て「やるしかない」と思い、2回目のチャレンジに備えました。

 1回目では、1人の女子大生が海水上で失神し、仰向けで救助されていました。そんな猛チャージを見せつけられたら、寒いとか写真が撮れないとか言っている場合ではありません。とにかく海に入ります! 絶対に負けないからね。


上:水中カメラを片手に出動を待つ素足の私

 私は素足にスリップオンの無料レンタルフィンです。水温19度C、パンツ1枚、上半身丸裸。そんなクレイジーな奴は私だけでですが、おがさわら丸のお見送りはフィンもマスクも何も無しだったから大丈夫だもんね。がたがた震えていたけれど、、、よくがんばりました。

 5分後に次のチャンスが訪れました。やっちゃいました、というやつです。そして、本気で泳いで撮影したものが下の写真です。私の下方15m付近を楽しそうに泳いでいるイルカさん達を見てください。私の存在は完全に無視です。本気の人様を他所に、キュンキュン音を立てならが楽しそうに泳ぎ去っていきました。やっぱり、そういうことですよ。


上:がんばって追いかけて写したハシナガイルカ


ドルィンスイムに関する率直なアドバイス

1 ツアーに参加するべきか
 あなたが観光客なら、参加しなければ無理でしょう。イルカを探し、上手に近づき、タイミング良く海へ入る必要があるからです。運が十分に良ければ、イルカが近づいてくることもありますが、、、。

2 持ち物
 水着は自分のものが良いと思います。その他はツアー会社が貸してくれると思いますが、水中マスクとシュノーケルとフィンが必要です。その他、帽子、サングラス、日焼け止めも必須です。飲み物、食料、酔い止めなども準備してください。それから、低体温症にならないように乾いた着替えと大きなバスタオルもあると安心です。

3 雑 談
 正直なところ、イルカと泳ぐは大変じゃないかと思います。ごく少人数、つまり3人までなら数分間近くで遊べる可能性があると思いますが、10人以上なら無理でしょう。ばしゃばしゃすれば、普通は逃げていきます。自分がイルカだったら、そうします。もちろん、思いっきり溺れているヒトを見つけたら、助けようと近寄くかも知れませんが、基本的には無理だと思います。

 それから普通に泳げない人はダメです。潜水も無理なく(普通のプールで横に)25mぐらいできないとダメです。泳げない人がドルフィンスイムできるわけありません。直訳は『イルカ泳ぎ』、イルカのように泳ぐ、ということです。救命胴着をつけて浮いていたら、その周りをイルカが泳いだ! なんていうのはドルフィンスイムとはいいません。ちなみに、私は25m潜水できます。垂直方向は測ったことがありませんが、7、8mなら普通に何度でも潜れます。

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