クロッキー F 美術館

クロッキーゼミ2010-9の記録 

2010年3月16日(火)17.15-18.30
東生涯学習センター美術室(名古屋市)
model:yu
教師:F

 今回は、大切な画像をうっかり消してしまいました。とても面白かったのに残念ですが、仕方ありません。ご免なさい。チャンスを見つけて同じように撮影したものを公開します。

ゼミ生 ゼミ生の課題
 理論的な解決策
 
→ 理論にしたがって描いた(観察した)結果
杉さん

(ア)身体のどこに力が入っているかわからない
 (1)モデルに、同じようなポーズで、
   『力が入っている場合』と『力が入っていない場合』の両方をとってもらう
  
→ 理論にしたがって描いた結果
   力が入っているときは『硬い(固い)線』になり、
   力が入っていないときは『柔らかい線』になる。
   また、『柔らかい線は美しい』が硬い線は美しくない。

 (2)体重がかかっている部分を『強く』描けばよい、というものではない
   絵画として、強く描いた方が良い部分があるに過ぎない。

 (3)筋肉に力を入れている部分を『強く』描けばよい、というものではない
   現状は(2)と同じであり、しかも1本の線で描くクロッキー(線描)は、
   描く角度や方向によって、全く表現できないことがある。
   例えば、腹筋に入っている力は線で描けない
  
 (4)重心を『強く』描けばよい、というものではない
   そもそも、重心は身体の内部にあったり、身体の外に位置することがある
   重心の位置については、別ページ『』参照

 (5)何もしていない筋肉でも、強烈な印象もつ場合がある
   特に、次の場合に注意すること。
   (ア) 突っ張っているだけ
   (イ) 伸びているだけ
   (ウ) 重さがかかっているだけ

(イ)とても描き難い位置がある
 (1)モデルの周囲を歩きながら、描きやすい位置を探してみる
 (2)良い位置を見つけたら、モデルとの距離も変える
  
→ 理論にしたがってモデルを観察した結果
  (1)面白い位置は決まっている
  (2)1メートル以内に近づくと、遠近感がとても大きくなる
  (3)1メートル以内では、スケールや鉛筆を使わないと、大きくバランスを崩す
  (4)カメラで撮影した画像は、そのまま自分の目に写っているものと等しい
  (5)1メートル以内では、先入観によって大きさや形を正確に捉えることが困難

 (3)身体の重要なポイントが見えない位置は『絵らしく』ならいことを理解する

note
 モデルさんから、次のような一言を頂きました。「作家さんから『美しいポーズをとって下さい』と言われても、見る角度によって変わるので、私の周りを大勢の方が囲んで描かれる場合は困ってしまいます」 このコメントはとても的確でした。そもそも、美の基準は人によって違います。また、美しいポーズの中でも、光り輝く最高の美しさを感じる位置はピンポイントであることを知るべきです。

このゼミについては『クロッキーゼミ2010へのお誘い

日時と場所については『Fへのお誘い』をご覧下さい

2010年3月17日公開

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