クロッキー F 美術館

クロッキーゼミ2010へのお誘い
     ―あなたの問題を解決します―

1 クロッキーゼミ2010とは
 クロッキーゼミ2010とは、2010年1月から12月まで、月2回(不定期)開催を予定している、非営利・入退会自由の公募型クロッキー演習で、85分完了です。その目的は、あなたが抱えている問題を『理論』と『実践』の両面から解決することです。初めの15分で理論的な解決を目ざし、その後、モデルを使ったクロッキー実習を行います。実習で描いたクロッキーはその場に並べ、全員でディスカッションします。上手い下手ではなく、当初の問題を解決できたか、解決の糸口が見えてきたか検討します。クロッキー実習で新しい課題を発見した場合は、その解決をはかります。

右:ゼミの冒頭、各自の課題について話合うゼミ生。お互いの経験や方法を出し合って理論的な解決を目ざす。できない場合は、教師がアドバイスする。

2 初心者でも楽しい
 あなたが全くの初心者で、自分の問題がわからない状態でも大丈夫です。プロの美術教員経験者であるhiro.Fが、今のあなたに最適なアドバイスをします。画一的な指導ではなく、今描いたクロッキーを見て、その現状からあなたの個性を伸ばすアドバイスをします。もちろん、さまざまな人のクロッキーを観るだけでなく、その人のバックグラウンドを直接伺うことも大きな勉強になるでしょう。

3 第2の目的は『個性を活かすこと』
 本演習の第2の目的は、あなたが持っている現在の力、あなたの個性や能力を活性化させることです。職人芸としてのデッサン指導で「ゆきづまり」を感じている方は、是非ともお越しください。あなた自身のフレッシュな感覚を思い出し、描くことの喜びを再発見することをお手伝いします。本演習は、理論と実践を両立させた知的創造力を刺激する活動です。

4 基本的な演習の流れ(85分)

時間 項 目 内 容

あいさつ ・教員の自己紹介
・本日のタイムスケジュールと演習内容の確認
・本日のモデル紹介

受講生の自己紹介
(各自の課題を述べる)
・氏名(または愛称)
・クロッキーに関する各自の問題(課題)を発表する
 (特になければ「特にありません」で良い)
 (クロッキーや芸術に関する経歴などを紹介しても良い)
10
受講生の問題研究
―机上の理論―
・教員が、当日の受講生が提出した問題の中から適切なものを2、3点選び、
 それぞれの理論的な解決策を示す。その理論について、全員で討論する。
 必要に応じて、モデルを使ってクロッキーしながら検証(実践)すること
 もある。
 受講生による問題(課題)例
 (ア) 力強い線を描きたい
 (イ) 顔を描きたい
 (ウ) 3分間で描き終える方法を知りたい
 (エ) 画面いっぱいに描けるようになりたい
 (オ) 立ちポーズの時、いつも足が切れてしまうけれど、、、
 (カ) ダブルポーズを描く時のポイントを知りたい
 (キ) 背中を描けるようになりたい
20
クロッキー実習
―実 践―
・基本は3分クロッキー、6回とする
・ただし、1ポーズの時間や回数は当日の問題によって変更する
20
クロッキー合評会
―理論と実践の考察―
・描いたクロッキーを全て並べる
・各自、自由に歩きながら見学する
・教員の司会によって、ディスカッションを行う
 (1) 自分のクロッキーを自己解説する
 (2) 他の受講生からの質疑応答を受ける
 (3) (1)と(2)を繰り返す
残り
時間
実習および合評会
―理論と実践の考察―
・残り時間を計算して、2回目の実習および合評会を行う
・その内容は、上と同じ

本時のまとめ ・教員が、本時のまとめをする
・新しい問題(課題)が見つかった場合は、その理論を討論する

5 日時、場所
 具体的な日時と場所は、別ページ『Fへのお誘い』をご覧下さい。

6 参加費
 本演習を継続させるため、参加費1000円とさせて頂きますが、詳細は別ページ『Fへのお誘い』をご覧下さい。割り引きもあります。

7 これまでのゼミ記録

主な内容

(1) 手を広げているような生きた動きを、描き込むことなく「さらっ」と表現したい
(2) 画面の中に収まらない時がある
(3) 5分でも描き終らない現状だが、今日は3分で描けるようにしたい
(4) 身体の捻れ(ねじれ)を描きたい
(5) 枠の中に入れつつ、全体を描きたい
(6) 立ちポーズのポイント


(7) 迷いがない線を描きたい
(8) 陰を描き、立体的な光の存在を描きたい
(9) 頭を描くポイント

(10) 腕を上げた時に肩が太くなってしまう
(11) 腕を床についた時の腕の向きがおかしい


(12) 私は『油絵が上達したい』『個展を開きたい』『デッサン力をつけたい』と思っています。現在は、50号の油絵を描いています。テーマは『人物』『静物』『風景』なのですが、デッサン力がないと痛感しています。油絵の先生は、「小磯良平を勉強しなさい」とおっしゃいます。光と陰、力の強弱などです。「構図もおかしい」「安定性がない」「バランスが悪い」ともいわれます。
 ところで、クロッキーとデッサンの違いは何ですか?

(13) リズム感のあるクロッキーを描きたい

(14) ポイントになる部分が見えない(立てひざ、片足を曲げるポーズなど)ときは?
(15) 奥行きがあるポーズの描き方は?
(16) いつでも安定したクロッキーが描けるようにしたい

(17) 顔の表情を描きたいけれど、描き過ぎると漫画になる
(18) モデルさんが表現していることが良く分らない
(19) クロッキーを作品にするポイントは?
(20) 大胆な中にも繊細なものを描きたい
(21) 画面の中でばらばらになることがある


(22) 感情的な絵(心象クロッキー)を描きたい
(23) 自由になりたい、肩の荷を降ろしたい
(24) 見せ場と手を抜くところを作りたい

(25) 身体のどこに力が入っているかわからない
(26) とても描き難い位置がある

10
(27) 動きの残像を描きたい
(28) まず、正確に描きたい
   先生から「見て!」と言われるけれど、何を見て良いのか分らない

11
(29) 筆で光と影を描きたい
(30) 久しぶりなので、線の量を多くして肩慣らしをしたい

8 お願い
 本演習の内容は、HPや書籍などによる一般公開を予定しています。そのため、写真撮影をいたしますのでご了承下さい。不都合がある方は、事前にお知らせ頂ければ幸いです。十分に配慮します。なお、何人(なにびと)も無許可でモデルを撮影することはできません。

2010年1月9日公開

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