クロッキー F 美術館

クロッキーゼミ2010-11の記録 

2010年3月26日(金)17.30-18.50
東生涯学習センター美術室(名古屋市)
model:yu
教師:F

右図:ゼミ風景
今モデルに強い光を当て
陰影を付けました

ゼミ生 ゼミ生の課題
 理論的な解決策
Kさん

(ア) (鉛筆は線になりますが、)筆で光と影を描きたい
 (1) 筆は、広い面積を均一に描きやすい(塗りやすいではない)
 (2) 筆を使うのは2回めなので、色を使わず1色(黒)の濃淡で描く
 (3) モデルに強い光を当て、陰影が良く分る90度の位置から描く


描く場所を移動する

上の2枚:Kさんの位置を比較して下さい。光に対して90度の位置になるように移動し、影がよく見えるようになりました。ただし、写真右のポーズは光に対して正面向きなので、その効果が十分に分りません。この場合、床にできる足の影2つに着目すると良いでしょう。


上:ゼミ前半のクロッキー。後半は『モデルを取り巻く空間』にも陰影を感じましょう。

 (4)モデルを取り巻く空間をいろいろな灰色で描く
   モデルの取り巻く空間によって、モデルに光を与えることができます


上:『人体にできる影』と『空間』がバランス良く表現できるようになってきました。
お見事! 私も大満足です。


上:Kさんの画材。大きなベニヤ板、黄なりのクロッキー帳、3種類の水彩筆、
水入れ、雑巾、灰色のケースは水彩絵の具セット。
杉さん

(ア)前回と同様、動きの残像を描きたい
 (1)
前回と同様、モデルに動きにある動作をしてもらい、最終的な静止ポーズを描く


上:ゴルフの動きを解説する杉さん。
(上の画像をクリックすると、そのクロッキーが拡大します)
OKさん

(ア)久しぶりなので、線の量を多くして肩慣らしをしたい
 (1)美術学科卒業ということなので、とりあえず、どうぞ!


上:大きな塊を削っていくような短いストロークが素敵です。
次は、長いストロークも練習してみましょう。


上:肩慣らしとしては十分です。得意な方法でどんどん進めて下さい。
Oさん

(ア)全くの初心者なので、綺麗に描きたい
 (1)綺麗に(魅力的に)感じることろだけでなく、それに呼応する部分も描きましょう


上:自分が感じるところ、描きたいところを描きましょう。

光と影に関するnote
 本物そっくりに描くデッサンでは、『光と影』を科学的に説明できます。しかし、クロッキーにおける『光と影』は哲学的な問題です。現在の私は、モデルを照らす光を無視し、モデルを『光源(光を出すもの)』として扱います。なぜなら、モデルを照らす外光は『うつろなもの』に過ぎないからです。ここまでは理解し、実践できるのですが、そこから先に進めません。とりあえず、般若心経(はんにゃしんきょう)にある『色即是空(しきそくぜくう)、空即是色(くうそくぜしき)』をキーワードにして研究してみたいと思います。

 私は、短時間のうちにモデルそのものを描こうとしています。一瞬のキラメキ、輝き、インスピレーション、それらは『光』や『色』と比較・検討できます。

このゼミについては『クロッキーゼミ2010へのお誘い

日時と場所については『Fへのお誘い』をご覧下さい

2010年3月27日公開

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