クロッキー F 美術館

クロッキーゼミ2010-12の記録 

2010年3月30日(火)17.30-18.50
東生涯学習センター美術室(名古屋市)
model:ながあめ
教師:F

左:モデルの動きを思い出しながら議論している様子

ゼミ生 ゼミ生の課題
 理論的な解決策
加藤けい

(ア)何かを感じるクロッキーを描きたい
 (1)まず、自分が何かを感じること
 (2)次に、自分が感じたことを描くこと(その他の部分は後回しにする)

上:「加藤さん、モデルを見て何を感じますか?」「何だか変です」「じゃあ、変な線で描いて下さい。形をとろうとか、カッコ良くじゃなくて、変な感じで変な線を描いて下さい」

上:左は「描き直し」になって約20秒で描いたものですが、全体をよく見ています。右は「手」が切れてしまいましたが、問題ありません。跳ね上がった後ろ足が「切れてしまった手」を感じさせてくれるからです。

小林さん

(ア)陰影を意識して、顔を似せて描きたい
 (1)顔だけをクローズアップして描くこと
 (2)頭頂、顎、目、耳の位置関係を意識する
 (3)髪は、見えている顔の部分と比較しながら正確に描く
   ※狭くならないこと
 (4)目、鼻、口などの各パーツの位置は、人の顔の基本的配置にしたがって描く
   ※モデルによって大差はない
   ※ただし、モデルに似せるためには、微妙な配置が必要になる
 (5)斜から描くときは、顔の狭い部分を正確に描く

左:小林さんにあえて左手で描く理由を尋ねると、「右手は、モデルを見ずに上手く描こうとするから」ということでした。

 顔は、初めに『頭頂と顎と目の位置関係』をとります。この場合、下から見上げているので、目の位置は『基準(頭頂と顎の中間)よりやや上』になります。そして、左右の目尻の延長線上に耳を描けば、顔の方向が決まります。

 それから、前回学習したように、背景を描くことでモデルを描けるようになっています。大変良いです。


上:顔だけをガッツリ描きましたね。
岡ちゃん

(ア)線の密度、流れ、うねりで自分を表現を強調したい
 (1)さまざな密度、流れ、うねりを追求して下さい


上:他のゼミ生から「まだまだ」と言う激励が飛びました。その結果が下。


上:本人は「ピカソのぱくり」とおっしゃいますが、立派です!
杉さん

(ア)前回と前々回と同様、動きの残像を描きたい
 これまでのゼミで、ポーズが決まるまでのプロセスが見える(感じる)ようになってきました。しかし、他の絵画教室では、ポーズが突然決まるように見えます。ポーズの意味が分かって描くのは面白いのですが、突然できたポーズはつまらないのです。

 (1)静止した『絵画的(デッサン用)ポーズ』は、感情を感じさせないようにしています
 (2)動きがあるポーズは、その前後の動きを比較的簡単に予測できます


上:動きを追求して3回めにもなると、様になってきました。


上:上半身だけでなく下半身も描きたくなって、紙と継ぎ足して、、、

(イ)今は『動きを感じるポーズ』だから動きが見えているが、
  次は『静止しているポーズ』から動きを見たい。現在、過去、未来、みたいな・・・

左:杉さん、ご免なさい。私が「未来の動きも感じて描いて下さい」と言ってしまいました。その前に、身体を支えている竹刀(棒)をしっかりと描かなければいけませんでした。これが動きの支柱だから、、、失礼しました。

 ところで、この絵を見た岡ちゃんは、「ダイエットに失敗したみたいで、お腹がぶにょぶにょ。膝の前に体重計があると良いですね」とコメント。彼の想像力(イマジネーション)は秀逸です。

ゆっくん

 ゆっくんは2回めのポーズ途中に会場入りすることができました。とりあえずクロッキーを描いて頂きました。


上:同じポーズを2枚並べたもの。左は岡ちゃん、右はゆっくん。
2人とも、他の人には見えないものが見えています。
note
 当日、ゆっくんがこれまでに描いたクロッキーを持ってきてもらいました。それを掲載しますので、楽しんでいってください。→ ゆっくんのクロッキー2010 mar 30

このゼミについては『クロッキーゼミ2010へのお誘い

日時と場所については『Fへのお誘い』をご覧下さい

2010年3月31日公開

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