クロッキー F 美術館

クロッキーゼミ2010-10の記録 

2010年3月23日(火)17.15-18.30
東生涯学習センター美術室(名古屋市)
model:ながあめ
教師:F

右図:モデルの動きの残像を描く杉さん
私は写真上からフォトショップを使い、
肉付け(モデリング)するように加工した
※画像をクリックすると拡大します

ゼミ生 ゼミ生の課題
 理論的な解決策
杉さん

(ア)動きの残像を描きたい
 (1)ボールを投げたり捕ったりするような動きをモデルにしてもらってから、
   最終的な静止ポーズを描く、という実験をしましょう。


上:静止するまでのモデルの動きをよく観察し、その軌跡を『太い鉛筆の芯』で描いたもの

下の4枚は、合評会後に再び描いたもの

大変よく出来ました!!

次は、静止ポーズから『その前後の動き』を感じられるようになると良いですね。

それができるようになったら、具体的な動きがないポーズから『動き』を感じることになりますが、
そのお勉強は、もう少し後にしましょう!
とても面白いですよ。
.
Tさん

(ア)まず、正確に描きたい。
   先生から「見て!」と言われるけれど、何を見て良いのか分らない。
   ポーズの中心になる部分が分らない。
 (1)自分の型にはめるために見る、のはモデルを使う意味がない
 (2)先入観「こうなっているはず」という見方をやめる
 (3)形よりも、モデルの雰囲気を見る
 (4)年齢と共に偏見を持つ、という考え方(偏見)を捨てる
    → 参考ページ『モデルを見る方法

右図:Tさんの3分クロッキーだけを見ると、とても良く描けているように見えます。しかし、本物のモデルを良く見て下さい。背中の角度、膝と手の位置の関係を比べて下さい。全く違うことが分りますか?
 つまり、モデルをしっかり見ているつもりでも「自分が空想したしたモデル」「画面の中のモデル」「想像上のモデル」を造り出しているのです。もちろん、そのようなイメージをクロッキーしたいなら、それで良いのですが、「本物そっくり」に描きたいなら、機械的に、カメラのように見る必要があります。その方法(見る方法)は、デッサンの描き方のページで紹介します。
 (6)デッサンスケールと使ったり、それを思い浮かべて見る
 (5)モデルを、風景や静物と同じように見る方法もある
 (7)見るものを探すことは、自分がやりたいことを探すことに等しい
   → 参考ページ『はじめに

右図:Tさんのクロッキー
 いいぞー。とても正確に描けています。上手くできた理由は、描きたい部分、見たい部分をはっきりさせたことにあります。

 描く前にしっかり見る。そして、自分が描きたいものをはっきりさせることが重要です。それができれば、あとは比較的簡単です。

 余談ですが、描きたいものは力強く描けるものですし、弱く描いたとしたも力強く見えるものです。

note
 ゼミ後のクロッキーでは、違うモデルを使った。

このゼミについては『クロッキーゼミ2010へのお誘い

日時と場所については『Fへのお誘い』をご覧下さい

2010年3月24日公開

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