| このページは、1年理科『生物』1999/takaの授業記録 です | 
  観察2 野草図鑑 <千鳥丘中学校編>
              
                   1999 04 21(水)快晴 
  今日も快晴! 嬉しいな。今日は家からサングラスを持ってきた。
  朝の始業前、中庭の野草達を見ると、まだ『ネンネ』の子達ばかり
  である。日向の部分を探しても『カタバミ』『カラスノエンドウ』
  どれもこれも閉じている。1時間目までに起きてくれるかな
  
  (上:生徒の記録から 左:ノゲシ、右:カラスノエンドウ)
  <<授業の流れ>>
  
  1時間目だったので、教室で次のように指示後、解散した
    1 『野草』だけを観察する事(教科書の見返しにあるような)
         園芸種は採らない
    2 分類法法は
     1 花の色   [黄、白、紫(青)、その他]
     2 花びらの数 [3(6)、4、5枚、その他]
     3 その他
    3 『植物の名前』『花の色』『花びらの数』『場所』『その
     他の特徴』を記入する
    4 セロテープでべったりと貼り空気に触れないようにする
                       (変色を防ぐ)
    5 タンポポのようにかさばる花は、手で半分に割く 
                     (裏表貼るとよい)
    6 終了10分前までに、先生のチェックを受ける事
  (左:Aさんのプリント)
  Aさんは『黄色の花』で分類しまとめた
  このように、花の色で分類した生徒がほとんどで、その他の観点を
  使ったものは1人もいなかった。
まとめた花の種類数は3〜9で、平均5、6である
  次のクラス
  3時間目に同じ授業を行ったが、今度は全員「花の色で分類する」
  よう指示した
  授業を終えて
 
  次時に向けて
  標本作りは今回が初めてなので、要領を得なかっただろう
  そこで、次時は『野草図鑑<千鳥丘中学校編>』と題し、『春の
  野草』標本をつくる事で、植物の多様性を楽しんでもらいたい
    分類・編集の仕方として、
    1 花の色
    2 花弁の数
    3 その他
    を教師側から提示す
  また、標本を作る時の注意点として
  1 空気が入らないように、全体をセロテープでべったり貼る
  2 タンポポのようにかさばる花は、半分に手で割く 
(以上)
  実は、
  同じ授業を1番初めに行ったクラスは次の通りである  
           (ちょっと失敗かなと反省している)
  
     (上: Cさんのプリント)
  つまり、
  『ノゲシ』の生えていた場所を『黄色』
  『オオイヌノフグリ』の場所を『紫色』に塗らせた
  勿論、上のCさんのプリントを見る限り成功である。まるで教科
  書のお手本のようであるが、大多数の生徒は出来ない。大勢の者
  は、このページの始めに紹介したように、どんどん植物を採取し、
  教師の指示以上の事を楽しんでいた。 Mr.taka の完敗の巻。
  嬉しい余談
   Dさんは理科プリント専用ファイルを買ってきた。勿論、前時
  に「買ってこい」と指示しからであるが嬉しい。鉛筆で穴を空け、
  中心がずれ、歪んだまま綴じた様子を見ると「きっと小学校では
  プリントなどまとめたことが無かった子が、やる気を出している」
  思うと嬉しくてたまらない。だけど、褒めすぎは禁物なので、ご
  く当然のような顔で、穴を空け直してやる。そして、背表紙の書
  き方を教えた。後から、学級担任の先生から「Dさんが福地先生
  のこと気に入っているみたいだよ」と聞かされて嬉しいと同時に
  これからの責任を感じる。
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