このページは、1年理科『生物』1999/takaの授業記録 です

  観察1 校舎内の野草
              
                   1999 04 20(火)快晴 

  やったー! 今日は快晴であるが、暑い。私は長そでのシャツを脱ぎ
  ピンク色のTシャツ、それに麦わら帽子、肩からビデオ。お陰で職員
  室の先生から「お出かけですか?」と聞かれた

  
  (写真上:観察する生徒達)


  <<授業の流れ>>
  
  「げた箱に集合」
  にしたところ、放課中に集まった生徒は5、6人。その後はチャイム
  が鳴ってからぱらぱら。『高い意識』とは言い難い

  階段に座らせ、次のように指示した

     『野草』だけを観察する事(教科書の見返しにあるような)
         園芸種は採らない
     必要に応じて採取し、セロテープでプリントに貼る
     そして、『植物の名前』『特徴』『場所』を記入する
     終了10分前までに、先生のチェックを受ける事

     以上の指導は『前時の確認』であり、下の理科プリント
      配付済みである

  
   (上:Aさんのプリント)

  Aさんは、『ナズナ』『スズメノカタビラ』『ホトケノザ』『オニ
  タビラコ』『オオイヌノフグリ』『カラスノエンドウ』を採取し、
  その名前、生活場所を記入した

  また、ほとんどの生徒が同程度の作業を行い、一番遅い生徒でも2
  種類は観察、まとめる事ができた。(しかし、2種類とはふざけとる)


  授業を終えて
  まあまあかな、という感じ。
  問題点としては、
  『花』の部分だけ、貼らない生徒が多数
    「花は大切だからそっとしておこう」と言う考えだろうが、こ
    れは反対で、すぐに萎れて駄目になってしまうから、むしろセ
    ロテープでべったりやらなければならない。これは1人ずつ指
    導した

  (B君のプリント)
   彼は、2箇所に生活する植物をじっくり観察している


  次時に向けて
  標本作りは今回が初めてなので、要領を得なかっただろう

  そこで、次時は『野草図鑑<千鳥丘中学校編>』と題し、『春の
  野草』標本をつくる事で、植物の多様性を楽しんでもらいたい
    分類・編集の仕方として、
    1 花の色
    2 花弁の数
    3 その他
    を教師側から提示す

  また、標本を作る時の注意点として
  1 空気が入らないように、全体をセロテープでべったり貼る
  2 タンポポのようにかさばる花は、半分に手で割く 

                      (以上) 

  


  実は、
  同じ授業を1番初めに行ったクラスは次の通りである  
           (ちょっと失敗かなと反省している)
  
     (上: Cさんのプリント)

  つまり、
  『ノゲシ』の生えていた場所を『黄色
  『オオイヌノフグリ』の場所を『紫色』に塗らせた

  勿論、上のCさんのプリントを見る限り成功である。まるで教科
  書のお手本のようであるが、大多数の生徒は出来ない。大勢の者
  は、このページの始めに紹介したように、どんどん植物を採取し、
  教師の指示以上の事を楽しんでいた。 Mr.taka の完敗の巻。

→ サクラ

  嬉しい余談
   Dさんは理科プリント専用ファイルを買ってきた。勿論、前時
  に「買ってこい」と指示しからであるが嬉しい。鉛筆で穴を空け、
  中心がずれ、歪んだまま綴じた様子を見ると「きっと小学校では
  プリントなどまとめたことが無かった子が、やる気を出している」
  思うと嬉しくてたまらない。だけど、褒めすぎは禁物なので、ご
  く当然のような顔で、穴を空け直してやる。そして、背表紙の書
  き方を教えた。後から、学級担任の先生から「Dさんが福地先生
  のこと気に入っているみたいだよ」と聞かされて嬉しいと同時に
  これからの責任を感じる。

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花のつくり

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野草図鑑
<千鳥丘中学校編>


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(C) 1999 Fukuchi Takahiro