このページは、1年理科『生物』1999/takaの授業記録 です

  観察12 シダ植物
                     1999 06 10(木)曇り

  私は『この手のもの』が嫌
  いである

  ぞっとして顔が歪む

  それでも「面白いね」と
  平気な顔して授業する


  <<授業の流れ>>
  1 シダ(下)を提示し、花が咲かず『胞子』でふえる植物である
   ことを知らせる

  


読者の皆さんに質問
「これは何枚の葉ですか?」

ア) 1 枚
イ) 10枚
ウ) 200枚
エ) 解答不能

答えはア)

<考え方>1枚が、
まず
黄色→のように切れ、
次に
青色→のように切れた


 
  2 プリントに『シダ植物の一生』をまとめる
   1) 『葉(葉柄)』『地下茎』『根』
    ※ 地上部はすべて葉である
    ※ 茎は地下なので、花は咲きようがない
    ※ 根は水分を吸収し、維管束を通って全体に運ばれる
   (左:Aさんのノート)

   2) 『胞子嚢の集まり』と『胞子嚢』と『胞子』
    ※ 葉の裏側
    ※ ここは3重構造になっている
     つまり、『胞子』が『胞子嚢』の中に入っていて、これが集まって
     『胞子嚢の集まり』となる。初めに、私が「気持ち悪い」と書いた
     のはこれ!
    ※ 説明する時は、着色させると分かりやすい
   (左:同上)

  <写真左の解説>
葉の裏側にある 
 『胞子嚢の集まり』

茶色に見えるのは『胞子嚢』。『胞子』は非常に細かく、ここには写っていない。授業では、胞子嚢から胞子が弾け飛ぶ瞬間を観察できた。

  
  
3) 『前葉体』の『造卵器(卵子)』と『造精器(精子)』
   ※ 胞子は、細胞分裂を繰り返し『前葉体』になる
   ※ 大きさは約1センチ、爪ぐらいである
   ※ そこに『造卵器』と『造精器』ができ、(卵子)と(精子)ができる
   ※ やがて、受精する
  (左:Aさんのノート)

  
   
ここで、読者に皆さんに質問です
    「受精の日は、晴れですか?雨ですか?」

   答えは『

   生徒への説明は、各自の爪に『卵子』と『精子』を書かせ、「精子が
   卵子と出会うためには1滴の水が必要である」とした。

  4) 一生のまとめ
   ※ 理科便覧の図の一部分を消したものを印刷

  
               (上:Aさんのノート)


  <<授業を終えて>>
   胞子が弾け飛ぶ時、「わあ、本当だ!」と歓声が上がる。しかし、ドラ
  イヤーを用意していないので思うように弾けない。これは、教師の怠慢で
  ある。

   また、実物を用意してきた生徒に対して、十分な観察時間を確保してや
  らなっかた。勿論、教師が「胞子のついたシダ」を準備しておけば、全員
  観察できるが、そこまでやる気が起こらない。教師が操作しながら、観察
  の観点、および、胞子の弾け飛ぶ瞬間を見せてやれば十分であると怠け心
  で納得している。

   前葉体、造卵器、造精器については教科書で扱っていないが、シダ植物
  の一生を理解する上で不可欠であると考え指導した。生徒の理解度は、8
  0パーセントであると考える。これについては、期末テストの結果で明ら
  かになる。
   

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(C) 1999 Fukuchi Takahiro