このページは、1年理科『生物』1999/takaの授業記録 です

  観察13 コケ植物
              
                  1999 06 15(火)曇り

 職員室裏に苔が生えている

 ガガンボ(巨大な蚊のよう
 な昆虫)
の大群と戦いなが
 ら少々拝借。後から返すつ
 もりである

(写真上:スギゴケ)
 (写真下:ゼニゴケ)


  <<授業の流れ>>
  1 コケ植物は、大きく2種類に分類する
   ・ 横に広がるもの(ゼニゴケ)
   ・ 上に伸びるもの(スギゴケ)

  2 特徴をまとめる (空欄記入式)
   ・ (    )を行う
   ・ (    )が無く、水を(       )で吸収する
   ・ (   )と(   )がある
   ・ 花は咲かず(   )で増える
   ※ 上の答えは順に(光合成)(維管束)(からだ全体)(雄株)
    (雌株)(胞子)


  3 理科便覧を見ながらコケの一生をまとめる
  

                  (上:ゼニゴケ)
  
                  (上:スギコケ)

  ※ この間に、教師は先程のシャーレに入った2種類の
   苔を持って机間巡視。班毎に『雌株』『雄株』などの
   説明を行った。生徒の反応は、理科便覧の写真と対応
   させて説明するので「ふんふん」とは言うものの「分
   かった?」と訊ねると曖昧な返事をする。「ががん!」

  ※ これは全くの余談であるが、昨日しこたま『焼き肉』
   を食べたので、これが理解度低下の一因であるかも知
   れない。にんにくを1玉(小さな玉葱ぐらいの大きさ)
   食べたことは言うまでもなく常識である。

  4 10分後、黒板で再度説明
   下のような顕微鏡画像も提示しながら行った
  (左:ゼニゴケ)
  (左:スギゴケ)


  ※ 生徒にとって理解しにくいのは
   卵子+精子→ 受精卵→ 胞子嚢に入った胞子
  ※ また『雄株』『雌株』の実物は入手できなかった

  5 教科書を読む
   ・ 仮根についてまとめる
    (からだを固定する働きをする。水は吸収しない)

  6 シダ植物とコケ植物の違いを考えて発表
  <生徒の意見>
  ・ コケの方が、たくさん水が必要
  ・ コケには『根・茎・葉』の区別が無い
  ・ コケには『前葉体(胞子がおおきくなったもの)』が無い
  ・ シダには『維管束』がある
  ・ コケには『仮根』がある


  <<授業を終えて>>
  コケを持ってきた生徒は5人/150人
  ちょっと残念である
  そして、動機付けの甘さを反省

  さらに、教科書以上の内容を盛り込んだことに対して、生徒が
  どれだけ興味を示し、理解したかについて不明な点が多いので、
  次回期末テストの結果が楽しみである。

  つまり、このテストは私(教師)自身の指導力、および、指導
  内容を確認するために大きな意味を持つことになり、生徒以上
  にドキドキする

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(C) 1999 Fukuchi Takahiro