このページは、1年理科『化学』1999/takaの授業記録 です |
実験1 5つの水溶液
1999 07 02(金)
5つの透明な液体がある (右:リトマス紙の反応) |
<<授業内容>>
1 演示実験『硫酸で雑巾を溶かす』
本時とは関係無いが、これを見せることで
・ 『薬品』を慎重に扱うこと
・ 準備室に無断で入らないこと
以上2点を、強く指導することができる
(上:溶けた雑巾)
2ツ折にして、500mlのビーカーに乗せ、原液をたらす。
じゅっと音を立てて溶ける。硫酸の量は20滴程で十分。
ポイントは雑巾を湿らしておくことで、乾いたものは反応が遅い
こわー
生徒の反応は十分である
「皮膚でも同じように反応します」
「垂れた1滴でも同じです」
「まして、瓶を落として飛び散ったら大変です」
などと話をしてやると良い。
これが非常に印象深いことは、昨年度末に行ったアンケート結果
からも明らかである
2 5つの水溶液
近くに座っている生徒に
「水を500ml汲んで下さい」
などと手伝ってもらいながら、次の5つを用意する
・ 水
・ 砂糖水溶液
(何gとけるか発問してやると面白い)
(水500gに1500g溶ける/80度C)
・ 水酸化ナトリウム水溶液
(白い米粒3つで死ぬよ、と説明)
・ 塩酸水溶液
(蓋を開けると白い湯気のようになって蒸発することを観察させる)
・ エタノール水溶液
(希望者の肌につけてやると喜ぶ)
(電気を消して、燃やすと綺麗)
(上: 5つとも透明で、面白い)
説明を終えた後、ラベル(A〜E)を貼る
だから、どれがどれだか分からない
先生も分からない
3 生徒実験
1) 班毎で用意する
2) マジックで試験管にA〜Eを書く
3) 水溶液を指2本分入れる
4) リトマス紙で調べる
(方法は教科書で確認させる)
(ガラス棒は毎回洗うようにさせる)
5) においを調べる
6) 手触りを調べる
(アトピーなど皮膚の人は触らない)
(たくさんの水で洗う)
<<授業を終えて>>
1番初めのクラスは、私が欲張って失敗した
調べる方法を『におい』『リトマス』『BTB』『手触り』『
金属を入れるとどうなるか』『紫キャベツ』『水を蒸発させる』
など、たくさん与えてしまった
結果として、小学校で学習したリトマスの変化すら十分に復習
できなかった。大失敗である
だから、最後のクラスでは
・ リトマス
・ におい
・ 手触り
の3点に絞って調べさせた
次時は、薬品の数を2つ増やし『水を蒸発させる』『金属(アル
ミニウム、銅)を入れるとどうなるか』『BTB』について調べ
させ、正解を確認する予定である
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(C) 1999 Fukuchi Takahiro