このページは、1年理科『化学』1999/takaの授業記録 です

  基本操作 メスシリンダー、上皿てんびん   
                
 1999 09 09(木)

  水は体積=重さと考えてよい

  これを利用し、メスシリンダー
  と上皿てんびんの基本操作、及
  び、誤差につて学習する

 (右写真:電子てんびんを使う
   と、簡単に水だけの重さを
   測定できる。ここでは、
   21.8D=21.8g
   
となった)



  <<授業内容>>
  1 前時の結果の確認・考察    (20分)
   ・ 『炭酸カルシウム』の水溶性が『不』  (理科便覧)
   ・ 『水酸化カルシウム』の水溶性が『難』 (理科便覧)
   ・ 『炭酸カルシウムのろ液』はただの『水』
   ・ 炎色反応の色は、実際の色と違う

  2 メスシリンダーと電子てんびん (40分)
   1) 教師による演示、その後、プリントにまとめる
    <メスシリンダー>
    ・ 水の入れ方
    ・ メモリの読み方
     ア) 水平にして目の高さで
     イ) 水の表面張力について
     ウ) メモリの十分の1まで
     エ) (体積)=(あとの体積)ー(はじめの体積)

  
                  (上:Aさんのプリント)
  
    <電子てんびん>
    ・ 電源について
    ・ 基本的な注意点について

    <上皿てんびん> 
    ・ 演示を行わず、教科書の確認とした
    ・ 小学校で学習済みだからである

  
                 (上:B君のプリント)


   2) 生徒実験      (20分)
    
(1) (メスシリンダー)の重さを測る
    
(2) 適当な量の水を入れ、その体積を測る
    
(3) (メスシリンダー+水)の重さを測る
    
(4) 水の重さを計算する    (2)(1)
    
(5) (2)(4)の結果を比較する
       正確な測定をした場合、体積重さになる

  (左:メスシリンダーを読む)


  <<生徒の様子>>
  ・ メスシリンダーに付いている水滴で1、2gの誤差は簡単に
   でる。それでも、生徒は気にせず測定を続けているが、回数を  
   重ねるうちに、教師が注意をしなくても気づいていく
  
              (上:このグループは2回測定した)

  <<授業を終えて>>
  1 前時の確認に時間を使い過ぎ
   生徒の理解度(低い)から考えても教師が結果を知らせ、それにつ
   いて話し合わせた方が良かった。その方が、科学的な思考力も高ま
   るだろう

  2 男女仲良く
   自動てんびんが8台しかないので、男女混合班ができた。「仲良く
  できるかな?」と思っていたら、4人掛けの実験机に3人ずつ座って、
  互いに測定し合ってプリントに記録している。初めての経験としては
  上出来である

  3 内容が単純なので、実験時間は15分が適切

  4 1人ずつ測定するのではなく、メスシリンダーに適当に入れた水
   の体積を班全員が、それぞれ読んで記録する方が盛り上がる。
   さあ、誰の誤差が1番小さいか!

  5 『目の高さ=水面の高さ』は難しく、僅かな違いで1mlの違い
   が出る。さて、ここで皆さんに問題です。下の図では、目の高さは
   高いでしょうか低いでしょうか、あるいは、水面と同じでしょうか。
   理由も答えて下さい。
   

   <答え:低すぎる
   <理由:メスシリンダーの20Nのライン、『手前』と『奥』を比
       較すると『手前』が下であり、これは、目の高さが20N
       より低いことを示す

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(テスト返却)



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(C) 1999 Fukuchi Takahiro