このページは、1年理科『化学』1999/takaの授業記録 です

  溶解度 3 (ミョウバンの溶解度曲線) 
            
 1999 09 22(水)

  ◎はじめに

  理解度(前時)が低いので
  実験内容を簡単にした。
  つまり、水の量を100gに
  固定。これで、結果は理科
  便覧と同じになる。

(右:湯煎で暖めていく)

  <本時のねらい>
   ミョウバンを使って『溶解度は温度によって変化する』ことを確か
   める
 

  <授業の流れ>
  1 ミョウバンの溶解度曲線を書く

   ・ 理科便覧を見て、水温が0、20、40、60、80度Cのミョウバ
    ンの溶解度を記入する
   ・ それらの値からグラフを書く
   → 静かに作業を始めるが、できない生徒も多いので机間巡視
     する

   
     (上:板書。軸の名称も難しい)

  2 現在の水温の溶解度を予想する
   ・ メスシリンダーで水100gをとり、温度を測定する
    → 28度Cであった
     (温度計に誤差があるので、学級全体の平均値をとった)

   ・ その時の溶解度をグラフから予想する
    → 5.9〜11.4gであることを確認する(上のクラフ参照)

  3 実験方法および結果の確認

   <方 法>
   1) 100gの水にミョウバンを限界まで溶かす
   2) その値(溶解度)をグラフに記入する
   3) また、黒板に発表する
   
                     (上:板書)
   4) 温度を約10度C上げ(湯煎)、溶解度を求める
   → この意味を理解させるのは難しい。実際は28度Cを終えた
    班毎に説明して回った。時間はかかったが、確実に理解して
    いた

    <説明のポイント>
    ・ 40度の値は理科便覧に書いてあるので38度、あるいは、
     42度といった中途半端な温度のほうが面白い
    ・ その時の値はグラフから予想できる
   5) 4)の操作を繰り返す
   6) 測定結果をグラフにする
   7) 操作5)の後の水溶液を教室に持ち帰り、ミョウバンが再
     結晶するのを観察する

  (アルミホイルでカバーする)
   また、ビーカーは次の理科
   の時間に持ってくる

(右:火傷に注意)


  <<授業を終えて>>
  実験はスムーズに進むだろうと思っていたら、正確に(ミョウバ
  ンの質量を)測定し過ぎて時間が足らない。10班のうち、終業
  チャイムまでに湯煎に取りかかったのは6〜9班(クラスによっ
  てばらつきが有る)あったが、1番速い班でも3つしか測定でき
  ない。
   (誤差について、指導し過ぎた?)
  しかし『温度によって溶解度が変わる』ことは体験・理解できた
  ろう

  (注)この実験は難しいので教科書は扱っていない。しかし、溶
     解度の理解に不可欠であると考える。

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(C) 1999 Fukuchi Takahiro