このページは、1年理科『化学』1999/takaの授業記録 です

  実験4 いろいろな気体 <二酸化炭素>
                
 1999 09 29(水)

  次の物を持参させた
  ・ 入浴発砲剤
  ・ 卵の殻
  ・ 貝 殻
  ・ ペットボトル
  ・ レバー
  ・ じゃがいも
  ・ ふくらし粉
   (ベーキングパウダー)
  これらは酸素、二酸化炭素を調
  べるための材料である

 (右:二酸化炭素が水に溶け込み、ペットボトルを潰れた。)


  ※ 上記実験は、約半数の生徒が「小学校でやった」と答えたが、
    「もう1度やりたい」との声に押された


  <本時のねらい>
   日常生活品から二酸化炭素を取り出し、その性質を調べる
     はじめは、酸素も調べる予定だったが時間切れ。前者
     1つになった。使わなくなった『レバー』『じゃがい
     も』は準備室の冷凍庫で保存した

  <授業の流れ>
  1 二酸化炭素の発生方法(3つ)を確認し操作、石灰水
   で確かめる

   <方法1> ふくらまし粉(ベーキングパウダー、炭酸水素
         ナトリウム)を熱する
   (見にくい画像ですみません)
   (上:水も発生するので、試験管の口を下にしないと
      垂れてきた水で割れるので危険である )

   <方法2> 入浴発砲剤を水に入れる
    
   (上2枚:入浴発砲剤はいろいろな色がある)

      左の試験管で二酸化炭素を発生させ、右で石灰水が白く
      濁ることを確かめる。これは非常に簡単だ

   <ポイント>
   ・ 入浴発砲剤は非常に固い。これを割るには、椅子の脚で踏
    み潰すのが一番である。下に紙をひいておくと良い
   ・ 試験管に入れる水は1/4で十分である。それ以上入れる
    と石灰水のほうまで溢れ出る。それほど勢い良く発生する

   <方法3> 塩酸に貝殻、または、卵の殻を入れる 
   
   (上左: 塩酸+貝殻。非常にたくさん発生する)
   (上右: 塩酸+卵の殻。浮くし、あまり発生しない)
   <ポイント>
   ・ 塩酸は約1/5に薄める
   ・ そして、試験管に1/4入れるよう指示する
   ・ 貝殻は激しく反応して発熱する(60度C以上)
   ・ また、反応が弱くなったら塩酸を交換させる

  2 二酸化炭素が水によく溶けることを確かめる
   操作1 水上置換法で集める(写真下)
      この班は入浴発砲剤(赤色)を使ったが、この他には、
      『塩酸+貝殻』がお勧めである
      

  操作2 ボトルに半分ぐらい溜まったら栓をする
     <ポイント>
     入浴発砲剤を使った場合、生徒は調子に乗って失敗する。
     原因は、水槽内に発砲剤を投げ込むことにある。上の写真
     にも赤いかけらが写っている。この場合、発砲剤の粉がボ
     トル内に入るからで、結果は逆になり大失敗となる

  操作3 ボトルを振って、二酸化炭素を水に溶かす
      
   (写真上: ざっと、こんなもんである)


  参考資料(Aさんのノート)
   3つの二酸化炭素の発生方法をまとめてある
     1 ふくらまし粉を熱する
     2 入浴発砲剤を水に入れる 
     3 塩酸に貝殻、または、卵の殻を入れる 
  
             ※これは板書したものに近い


  <<授業を終えて>>
  なんだか小学校でやった生徒も多いが、十分に楽しんでいた。
  自分達で持ってきた材料で、これだけの量の実験ができたのだ
  から良しとしよう。家でも塾でもできないからね! 否、でき
  るかな?

  それでもって、次回は酸素の実験。それから教科書でも読むと
  するか。

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(C) 1999 Fukuchi Takahiro