このページは、1年理科『化学』1999/takaの授業記録 です

  アンモニアの噴水
            
 1999 10 08(金)

  

  とても臭くて、奇麗で
  「できたー」
  「やったー」
  と叫んでしまう実験である

 
  (写真右:上手にいけば、赤い液体でフラスコが満たされる)


  ◎ 噴水の原理
   水に非常に溶けやすい性質を利用する
   1 フラスコをアンモニアで満たす
   2 少量の水を入れる→ アンモニアが溶ける
   3 フラスコ内の気圧が下がる
   4 下の水を吸い上げる
   5 吸い上げられた水に溶け込む


  <本時のねらい>
   アンモニアの噴水実験を通して、その性質を理解する 

  <授業の流れ>
  1 演示実験を見て操作方法、注意点を知る
   アンモニアは原液(28%)を配布した。はっきり言って
   非常に危険である。においについては次のように指導した

   「嗅ぎ方は知ってる?」
   「そう!」
   「本当は手で扇いで嗅ぐけど、今日はそれもいけません。アン
    モニアは猛毒であり、また、非常に水に溶けやすい性質があ
    ります。例えば、目を近づけると涙に溶け込み失明します。
    鼻を近づけると、その粘液に溶け込み、一生匂いが分からな
    くなります。実際、私の先生は匂いが分かりませんでした。」

     ここで、スポイトを使い、アンモニア1mlを丸型フラス
     コに入れる
   
(左:これは生徒実験の様子)
     フラスコを下に向けて両手で暖める。するとアンモニアが
     気化して一杯になる。このとき漏れる臭いは『刺激臭』を
     超え、何人かの生徒は廊下に避難した。

   「痛い!」
   「先生は、昨日できた切り傷がありますが、そこに溶け込んだ
    ようです。皆さんも気を付けて下さい」

  次に、ゴム栓セットについて説明する。

後日、画像を入れます

  そして、噴水を見せる
  

  2 生徒実験
   上の手順に実験する。成功率は90%。楽しくて何回も繰り返
   す班もある
   

   (上: 丸型フラスコ内の気圧が下がり、水で満たされる)
   尚、水が赤色になるのは、下の水に『フェノールフタレイン』
   が入れたからで、これはアンモニアがアルカリ性であること
   を示す

   


  <<授業を終えて>>
  臭いけど、面白い。事故もなくてよかった(2流教師は怪我

  それから数日後、生徒から質問が出た
  「先生、どうして噴水になるの?」
  とりあえず、
  「アンモニアが水に溶けたから」
  と答えたが、生徒は気圧について説明して欲しいと言う。これ
  には困って、後日ということにした。2年生で学習する。

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(C) 1999 Fukuchi Takahiro