このページは、1年理科『化学』1999/takaの授業記録 です

  実験7 融点・凝固点の測定
            
 1999 10 29(金)

 

  以前は防虫剤『ナフタリン』
  あるいは『パラジクロロベン
  ゼン』を使ってたが、今回
  パルミチン酸を用いた

(右:試験管を2重にして温度
変化を穏やかにする。パルミ
チン酸については何者か不明
。新しい指導要領に準じた)


  <本時のねらい>
   パルミチン酸を使って、純物質には固有の融点・沸点が存在すること
   を実験から確認する

  <授業の流れ>
  1 いろいろな物質の融点・沸点
   理科便覧(下)を見てチェックする
   

   ※ 「ドライアイスの温度は?」
     「液体窒素で液体酸素は作れるか?」
     など前時『液体窒素』を用いての実験を中心にチェックした

  2 パルミチン酸の融点・凝固点の測定

  1)プリントに実験器具および
    材料をまとめる

  2)実験の手順・注意点を確認
    する

  3)実験する

(右:パルミチン酸の温度は水蒸気
で上げると安定する)

  4)1分単位で温度変化を記録する
  
  (上:Aさんのプリント)
    融点:5〜6分のところ(61〜63度C)
    沸点:11分以降のところ(63度C)

  
  (上:B君のプリント)
    Aさんよりデータが良い。つまり、融点・沸点の部分
    で温度変化が無く安定している。

   <実験上の注意点>
   ・ パルミチン酸は大さじ1杯(4g)
   ・ 水からはじめて良い
   ・ 63度C付近になったら、30秒毎に記録しても良い
(沸点)
   ・ 80度Cになったら空気中に放置して冷やす
(凝固点)
   ・ パルミチン酸の量がもっと少なければ、凝固点の後、温度が下が
    るところまで測定する時間があったと思うが、融点が不正確になる
    だろう

 
  ・ 固体(沸 点)→液体、
    液体
(凝固点)→固体
   のとき、固体と液体が同時に存在
   することを観察させる(右写真)

   ※ 机間巡視で指摘する


  <<授業を終えて>>
  「先生、この実験面白いね」
  と声がかかる。生徒はグラフを書くのが得意であり、1分単位で記録を
  取り続けるのが楽しいのである。

  また、良好な結果も「面白いね」の一因である     

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(C) 1999 Fukuchi Takahiro