このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録 1年(1999年度)です

太 陽
                   1999 11 09(火)

 今日から天文分野の学習です。
 私自身も3年ぶりの学習なので、新鮮な気分で生徒と共に学習しようと思います。

<準 備>
色鉛筆
(これから毎日、持参させて下さい)
理科便覧
太陽に関するビデオ教材

(右:A君の学習プリント)


<授業の流れ>
1 導 入(5分)

 ・ 教科書や理科便覧を見て、興味関心を高める
 ・ あまり張り切る必要はないと思います。太陽に関するビデオ教材が準備できるなら、授業の途中や最後に紹介すると大変盛り上がると思います。天文学の分野は、夜空を観測しながら学習することが大変難しいので、初めから先生が頑張ると途中と息切れするので、ぼちぼち盛り上がっていくようにして下さい。

2 太陽のスケッチ(15分)
 「教科書、理科便覧の写真やイラストから、気に入った太陽の写真やイラストを選んで学習プリントにスケッチしなさい。色鉛筆をつかって、本物そっくりに書いて下さい。5分程したら、ポイントを確認します。」と指示しました。しかし、生徒は15分近く熱心にスケッチしていました。普段見慣れている太陽でも、中学校の教科書や理科便覧には、自分達の知らないことや興味をひくことがたくさん書いてあるからです。

 次に、スケッチをしている間、生徒から際限なく出てきた質問を紹介します。
質問1 「先生、太陽の温度はどうやって測るの?」
質問2 「太陽の内部はどうなってるの?」
質問3 「黒点って何?」
 等など、数限りなく質問が飛ぶので「黒板に書いとけ!」と指示するのが良いでしょう。嬉々として黒板に発表するでしょう。

(上:黒板に書かれた質問)
 ふだん喧しい(数名の)男子生徒達によって書かれました。今日は大活躍です。

3 太陽のつくり(15分)
 スケッチが終了した頃を見計らって、各自、次のポイントがスケッチできているか確認させます。
 <ポイント>
 1 プロミネンス(紅炎)
 2 太陽の表面温度: 6000度C
 3 黒点: 周りより温度が低い部分
 4 地球の大きさ
          (→ 直径1.5mmの円を書かせた)
 5 コロナ: 非常に高温の部分
 6 太陽は、水素の気体でできている
          (→ 太陽は大きな水素爆弾)
 7 自転している(25日周期)
 8 黒点の形の変化から、太陽は立体的な球であることが推測できる


上:Bさん、Cさんのプリント)

3 教科書で確認(5分)
 教科書をサラサラ読み、重要語句をチェックさせます。

4 ビデオ(7分)
 プロミネンス(紅炎)が活動している場面は、是非とも見せてやりたいです。数10秒間の映像だと思いますが、繰り返し3回ぐらい見せて下さい。軽く地球を呑み込む程の大きさであることも付けつけ加えましょう。ビデオテープを巻き戻しているうちに、新しい情報を少しずつ生徒に教えることで、新しい視点と感動が追加されるはずです。

5 本時の感想、発見、疑問(3分)


次時に向けて
 生徒から良い質問がたくさん出たけど、生かすことができなくて残念でした。もっと、拾い上げるだけの時間が欲しい、と思う今日この頃です。また、ビデオをゆっくり見せる時間もなくて残念でした。「うーん」と反省すること多い時間でしたが、それだけ生徒が熱心にスケッチしていた証拠だと思います。

<ワンポイント>
 生徒は『気体=ガス』を知らない

<ツーポイント>
「温度はどうやって測るの?」につい
ては、右のような列を書いて説明した。

← 前 時
いろいろな蒸留

次 時 →
↑ TOP


→home本ページに関するお問い合わせは、taka1997@ons.ne.jpまで
Copyright(c) 1999-2005 Fukuchi Takahiro, All rights reserved.