このページは、中1物理1999/takaの授業記録 です

  実験2 熱の移動
                   2000 02 02(水)
  
  熱は温度の高い物体から低い物体へ
  と移動する。

   (右:実験装置)
   三角フラスコ:70度Cの湯
   ビーカー:  冷たい水道水


  ◎ 授業の流れ
  1 実験手順を知る  
  ・ 300mlの三角フラスコに300gの水
   を入れ、70度Cに熱する(温度計A)
   Aの熱量=水の量×温度
       =300×70

       =21000(cal)
  ・ 1000mlのビーカーに700gの水を
   入れる
  ・ 水道の水温を測定する(13度C)
   Bの熱量=水の量×温度
       =700×13

       =9100(cal)
  ・ 1000mlのビーカーに三角フラス
   コを入れ、温度変化を1分毎に測定
   する

(上:Aさんの学習プリント)

  

  2 実験結果を予想する
   == 温度計A、Bは何度になるか? ==
   1) A、Bそれぞれの熱量を計算
    (左:Bさんのプリント)
   2) AとBを混ぜるとどうなる?
    (左:同上)
   3) 結論: 2つとも30.1度Cになる
    注意)これはビーカーや放熱など様々な誤差を無視した場合

  3 実 験
 ・ ビーカーの水700mlは多くて、
  三角フラスコがぷかぷか浮き、水
  が入りそうになる。しかし、上の
  予想値を計算するには、この方が
  良い。
 ・ 2つの水温が同じになる時間は、
  教科書のデータによると6、7分
  だが、実際は8分を過ぎてからだ
  った。
 ・ 水は良くかき混ぜること(三角
  フラスコもビーカーも)。
        (右:実験の様子)

  4 結 果
   ・ 予想通り、30度付近で安定するので面白い
   ・ グラフは、折れ線グラフにしてしまう生徒がいるので「全ての
    点を無視して、全ての平均になるような曲線をひく」と指示する
 
 (上:Cさんの結果)

  (上:Dさんの結果)

  5 熱量の単位(ジュール)
   時間が10分ぐらいあまるので、やる。
   (左:Eさんの学習プリント)
      1J=0.24 calから順に教えるとよい


  授業を終えて
  この実験はやらない予定だったけど、急遽やる事にした。生徒の反応は
  上々で、理由は「美しいグラフ」が得られるから。こんなことなら、1
  番初めの実験にすれば良かった気もする。

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実験3
 比熱の違い



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(C) 2000 Fukuchi Takahiro