このページは中学校2年理科『生物』/takaの授業記録2000です

半透膜と消化酵素
                2000 07 03(月)

◎ 授業の流れ
1 半透膜
 教科書では『半透膜』という言葉を扱っていないが、セロハンを使った実験を説明している。「セロハンは、ひじょうに細かい網のようなものと考えることができる。左の実験から、ブドウ糖の分子は小さくて、この網目を通ることができるが、デンプンの分子はこの網目より大きくて通ることができないことがわかる。」

そこで授業では、半透膜を次のようにまとめた。

次に、血管を使って説明した。

「血管から細胞にしみ出すものは?」と発問したところ、生徒から次のような答えが得られた。この時、「できるだけ小さな分子は?」と追加してもよい。ブドウ糖、アミノ酸、グリセリン+脂肪酸
・ 栄 養
・ 酸 素
 血管から血が噴き出すのは不自然なので、これらの答えがごく自然に出てくる。これで、血管の表面は小さな分子を通していることを感覚的に掴むことができる。

 この後、セロハンの実験を図解させた。

・ 前時に『デンプンを(だ液)消化分解したものがブドウ糖である』ことを学習しているので、「どちらか一方だけ通過できます。」と説明すれば、生徒は「ブドウ糖」と答える。

2 5大栄養素
 「家庭科でならっだでしょ。」と投げ掛けると、「知ってる、知ってる。」と言いながら黒板に書きに来る。

 次に、ビタミンと無機質を説明した後、炭水化物、脂肪、タンパク質について復習する。そして、分子の大きさから血管を出入りできるかどうか説明させればよい。

3 人の小腸
 下図のように、2回拡大することで小腸内の『柔毛』を説明した。『血管』と『リンパ管』の違いはちょっとてこずるが、丁寧に板書してやれば大丈夫である。
 血 管: ブドウ糖、アミノ酸など
 リンパ管: 脂肪酸とグリセリン 


◎ 授業を終えて
 机上の空論が多いけど、授業の初めに「自分の血管をイメージ」されることができたので良かった。その後は、家庭科の先生に確認したとおり指導。

 たくさんの単語が出てくるけど、初めて習うものは『柔毛』『リンパ管』ぐらいなので、生徒は思い出しながら楽しんでいるようだった。

← 前 時
テスト返却2

次 時 →
有機物はどうなるか


[→home

(C) 2000 Fukuchi Takahiro