このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録 物理学 2年(2000年度)です

基本操作 電圧計
                   2000 10 13(金)

<はじめに>
 あるクラスで、教科書の順にしたがって豆電球の「直列回路」と「並列回路」に流れる電流を測定をさせたところ、混乱のうちに1時間がすぎてしまった。回路を組む以前に、電流計の目盛が読めないのだ。

 そこで、電流計の基本操作に1時間使うことを考えたが、身の回りに電流(単位アンペア)とという言葉を聞くことが少ないので、まず、電圧(単位ボルト)を取り上げることにした。電圧計を使って、乾電池の電圧を測定する実験なら、抵抗が少なく取りくめるはずだ。

 さあ、皆さんもご一緒に乾電池の電圧を測定してみましょう。


(上:『0』の位置は違うけど、使い方は同じ)


◎ 授業の流れ
1 乾電池の電圧
 まず、みなさんに質問です。「乾電池は何Vですか?」

 答えは生徒の実験結果をみれば分かりますが、同じ質問を生徒にしたところ大きな声で「しらない」という数の多さに驚きました。そして、バッテリー・チェッカーを紹介したところ「すごーい」「ほしーい」の反応。これで、古くなった乾電池は使えないこと、弱くなることが直感的に分かったはずです。(経験的ではない←悲しい!)

「では、もっと正確に電圧を測ってみましょう!」

2 電圧計のつなぎ方
 プラスは赤色のプラス端子につなぎます。これは、誰にでもできます。しかし、マイナスをつなぐ黒い端子は3つあるので、どれか1つを選びます。こららの端子をよく見ると、3V、15V、300Vの表示があることに気づきます。そして、今回測定する乾電池の電圧は1.5Vなので、3V端子につなげば良いでしょう。/ ここで、生徒に人さし指を用意させ、電圧計の『0』に指をおかせます。次に、『3V』『2V』『1V』。それから、15V端子につないだ場合は、一番最後が15Vになることを知らせ、同様に指で指示させます。これで、準備完了。

3 20個の乾電池を測定

 2人1組で、測定させました。
 新しい乾電池や、古いものを混ぜておくことで、右のように結果にばらつきがでました。
 
 また、目盛りの1/10まで読むように指示しました。つまり、1.5Vではなく、1.50Vです。

 20個測定した班には、合格の判を押します。

4 乾電池を直列につないで測定

 今度は、右図のように乾電池をつないでいきます。前の実験では、マイナス端子は『3V』のままでしたが、今度は『15V』に変更する必要があります。

 ほとんどの班は、特別な指導をしなくても測定することができました。

5 今日のまとめ
 きちんと片づけることが一番大切なので10分ぐらい前に終了しました。また、日本の家庭用電流についても説明しました。
 

◎ Aさんの学習プリント(下)

◎ 授業を終えて
 もっと、やれそうな気がするけど止めた。混乱を招いてはいけない。「楽しい。」「明日もやりたい。」で終わる方がよい。そして、きちんと片付けることの方が大切です。また、上の生徒のプリントの感想を良く読むと「目盛りの読み方がよくわかんなかった。」とある。全体説明のあと、判押し点検、そして、説明を加えたつもりだったが、、、

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