このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録 物理学 2年(2000年度)です

コイルの磁界2
                      2000 12 13(水)

<ねらい>
前時は電磁石を作り、それに電流を流すと磁界が発生することを確かめました。本時は、同じ電磁石を使って、N極S極の方向を調べます。つまり、コイルの巻き方と電流の方向の関係を調べます。
  
   (上:中央は電磁石。左右の赤は、棒磁石のN極)


<授業の流れ>
1 電流の方向と磁界の方向

 はじめに結論、右手の法則をまとめます。実験で調べることもできるので、生徒実験を先に行っても悪くありません。

 とにかく、右手の使い方を習熟させることが一番大切です。中学生にとって、立体的な空間で思考することは困難なので、時間をたっぷり用意するようにして下さい。

2 生徒実験
(1) 実験台に、前回作成した電磁石をおく
  ・ 電磁石は学習プリントに添付したまま(セロテープ)でよい

(2) 電磁石の左右に棒磁石をおく
  ・ 棒磁石は2本必要です
  ・ 左にN極、右にもN極をおく

(3)棒磁石、電磁石、棒磁石の上に、薄い紙を載せる

(4)電源装置を使って、直流(4A)を流す
  ・ 相当な大きさの電流なので、電磁石が激しく加熱します
  ・ 火傷に注意して下さい

(5) 鉄粉をまく
  ・ できるだけ高い位置からまくと綺麗にできます

(6) 紙を軽くたたく
  ・ 磁力線が見やすくなるまで、軽く叩きます

(7) 電流を切る

(8) スケッチ、または、鉄粉をセロテープで固定する

◎ 実践装置

電磁石を中心にして、左に斥力、右に引力による磁力線が観察できるがの分かるでしょうか?


◎ 生徒のスケッチ

 実験がはやく終わった班には、電磁石にかける電流の大きさを変えるように指示した。すると、斥力のできる位置が変化して面白い。


<授業を終えて>
 盛り上がっていい感じ。

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