このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録 物理学 2年(2000年度)です |
モーターを作ろう
2001 1 11(木)
試験管にエナメル線を10回巻いてコイルを作る。
その両端をちょっと削ると出来上がり。
(上:Aさんのプリントから)
<ねらい>
モーター作りを通して、電流・磁界・力の関係を確かめる
<授業の流れ>
1 作り方の説明
A コイルを作る
・ 直径0.4mm(お勧め)と0.5mmエナメル線が用意してあるが、
それを80-100cmに切る。
・ 試験管(普通サイズ)をしんにして10-12回巻く。
・ 両端を7、8cm残しておく。
・ 止める位置はを円の中心になるようにすると同時に、何回も
ひつこく巻いて、電流の方向が乱れないようにする。
・ カッターナイフの刃で、エナメルを剥がす。
・ ただし、一方の端は『下半分だけ』にする。
B 受ける台
・ 針金、または、安全ピンでつくる。
・ ただし、表面に塗料で電流を流さないものがあるので注意する。
・ それを台に固定する。
・ その幅は狭いほどコイルが安定する。
・ 磁石をセロテープで固定する。
C 電流を流す
・ 3ボルトとする。
・ ただし、始めは5ボルトぐらいかけたほうが回る。
・ 必要以上にかけると、こげたり焼けどする。
・ そして、バランスなど調節しながら3ボルトで15秒回ったら
合格。
2 制 作
(上:完成した第1号モーター。)
1つの電源装置で4、5人の電源をとっているため、クリップ
がたくさんついた蛸足配線になっている。
◎ Bさんの学習プリント(下)
<授業を終えて>
初めのクラスは、全ての材料を学校で用意した。土台は、段ボール切れはしを使ったが、簡単に加工できるので悪くない。また、受け台になる針金も細いものの方が加工しやすい。他のクラスは、事前に「かまぼこ板」「安全ピン」などを用意させたが、そのほうが気合いが入って成功する。1時間で完成した生徒数は5〜18人/クラス。クラスによって大きくばらついたが、その原因はわからない。
工夫するポイントはいくつかあるが、初日の今日はあまり教えなかった。また、できてしまった生徒には、コイルの形や巻き数をかえてみるように指示した。
次回は、モーター作りパート2。
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