このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録:生物学 3年(2001年度)です

細胞分裂
                    2001 6 21(木)
 すぐに観察させようと思ったが、「細胞分裂」について教室で予習した。

 次時、各家庭で水栽培したタマネギを持参させ、生えてきた根の先端を観察する予定である。


授業の流れ
1 生物の分類      
初めに、ちょっとおまけの内容を学習
 「先生、それは1年生のときにやったよー」の声も上がったが、今回は次のように分類した。難しいのは、動植物共に「単細胞生物」である。みなさんは、どのような例を挙げることができますか。考えて下さい。
=== 動 物 植 物
単細胞

考えて!

考えて!
多細胞 ・ ヒト
・ 魚
・ カブトムシ
・ ヒマワリ
・ 

 生徒から出された「単細胞生物」動物はクラゲ、イソギンチャク、ミジンコ、タコ、・・・でもこれらは全て間違っている。また、植物についても意見が出ない状況だったので、1年生のとき『水中の微生物』を観察したことを思い出させた。

  (上:Aさんの学習プリント)

2 細胞分裂
・ 生物は、細胞分裂によってふえる
・ 分裂する場所は「先端」と「根元」
・ 4段階(前、中、後、終)に分類できる
・ 核(染色体)が中心となる

(上:B君の学習プリント)

前期: 核に変化が現れる(染色体ができる)
    (ヒトは46本、タマネギは16本)
中期: 染色体が2本で組になり、中央に並ぶ
後期: 染色体が2つに分かれる
終期: 染色体が核に戻る
    (植物)中央にシキリ(細胞板)ができる
    (動物)周囲がくびれてくる
   ※ 生徒は「くびれる」という語句を知らなかった

その後、2つの新しい細胞ができ、少しずつ大きくなる。

3 タマネギの処理方法
 次時、すぐに実験・観察できるように処理方法を予習した

手 順
1 根の先端部分、約1cmを切り取る
2 塩酸(10%、60度C、1分)処理することで、細胞をばらばらにする
3 酢酸カーミン(3分)で染色体を染色する
4 柄つき針でほぐす
5 カバーガラスをかけ、
6 ろ紙ではさんでから、親指で押しつぶす
7 顕微鏡で観察する


(上:C君の学習プリント)
 注: 根の先端部分を鉛筆のキャップのようにおおっている固い細胞を根冠という。この細胞は、分裂中の成長点を保護している。

参 考
・ タマネギの種子を発芽させた方が確実である
・ その種子は「秋」に市販されるらしい
・ 塩酸処理は3%、5分(60度C)の適切かもしれない
・ 酢酸カーミンより酢酸オルセインの方がよいかも

  ◎Aさんの学習プリント


授業を終えて
 次回が楽しみです。

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