このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録:化学 3年(2001年度)です

  実験1 水溶液に電流を流す
               2001 4 19(木)

 
 いろいろな水溶液が電流を流すがどうか調べるために、自宅から水溶液を持参させた。

 写真右では、マヨネーズを調べている。(水溶液じゃないような気もするけれど、専門家を凌駕する中学生の発想を大切にしなければならない。)

 電圧10Vをかけてしばらくすると、電極(写真右)のマイナス極から気体が発生した。数分後には、緑色からこげ茶に変化してが、詳細な理由は分からない。今日は、「マヨネーズは電流が流れる」ことが分かればよい。


  


  <授業の流れ>
 1 実験装置の確認

  ・ 本時の学習プリント配布する
  ・ 前時の「装置図」にしたがって準備する
  ・ 始業のあいさつ
   「おはようございます」
  ・ 各班の装置を確認する
   ・ 電源装置のヒューズ、および、ブレーカー
   ・ 電源装置スイッチが『直流』『電圧計』『0ボルト』
   ・ リード線が3本であること
   ・ 電源装置、直流電流計、電極が直列つなぎ(1つの輪)

  <若手教師のためのワンポイント>
  始業の「あいさつ」前に実験準備をさせると、生徒の気分が切り替るので、
  本番での注意事項が減り、実験そのもののに集中することができる。これ
  は、説明の多い実験で特に有効である。

  
 2 演示実験
  視覚的に分かりやすくするため、電流計のかわりに『豆電球』をつける。
  <手 順>
  1 電極を引っ付け、豆電球がつくことを確認する
  2 「みなさん、電極を
水の中に入れるとどうなりますか?」
    「よ〜く見ていて下さい。」
  3 「あれ、つきませんね。」
  4 「次に、
食塩の中に入れます。どうなりますか?」
  5 「あれ、つきませんね。」
    「A君、電圧計を
ゆっくり回して20Vにして下さい。」
  6 「やっぱり、駄目ですね。」
  7 「では、この
食塩の中に水を入れていきます。」
    「どうなるか、よ〜く見ていて下さい。」
  8 
豆電球は光り始め、ピカピカになり、切れる
  9 ここで終了してはいけない。さらに、豆電球をはずして直結し電流を
   流し続けると、食塩水が
おぞましい色になってくる。その原因は、電極
  に付着していた不要物が溶け出したことなので、これを提示して「電極を
  良く洗うように注意させる」とよい。
  
 3 生徒実験
  「はじめ!」の合図とともに、いい感じです。
  そして、実験結果を板書させた。


  (上:1組の黒板)

  (上:2組の黒板)


  (上左: お茶の場合、マイナス極から泡が発生した)
  (上右: 片栗粉、砂糖、洗剤を調べている)



  (上左: 味噌汁の場合、マイナス極から泡が発生した)
  (上右: マヨネーズなど洗浄の困るものは、直接調べるとよい)




  持参した『試料(水溶液)』
 がなくなったところで、黒板を
 確認し、学校から次のものを配
 付する。

 ・ 塩 酸
 ・ 塩化銅

 (写真右:ビーカーの中の青い
      液体
が塩化銅水溶液)

 この実験では、臭い気体と、
 不思議な黒い物体が発生するが
 その詳細については、次時、
 実験によって確かめる。

 そのために、シャープペンシル
 の芯を2本以上持参することを確
 認して、本日終了。




  授業を終えて
  結構いい感じで盛り上がって終わります。
  電流が流れるものと、流れないものがあることが分かればよい。
  それ以上の細かいことは、自分で教科書を見れば分かるし、後日、
  数分間の確認で十分である。

  
  

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