このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録:化学 3年(2001年度)です

  実験8 食塩水の電気分解
              
 2001 5 14(月)
  今日は、食塩の電気分解をする。
  食塩(塩化ナトリウム)は塩素とナトリウムの化合物だから、塩素と
  ナトリウムになるはずだが、実際は『塩素』と『水素』が発生する。
  これを説明するのは難しいけど、あえて実験・挑戦することにした。


  <授業の流れ>
     ・ プリント配布
     ・ 電気分解セットの準備
      (H管、電源装置、リード線2本)

  1 食塩の電離式
  ・ NaClは分子
  ・ その性質は、
   ・ 水に溶ける(35g/100g)
   ・ 電解質(溶けるとイオンになる)
   ・ 無 臭
  
  (上:Aさんの学習プリント)

  2 予 想
   プラス極、マイナス極から何が発生するか?
  ・ プラス極は『塩素』が発生するだろう
  ・ しかし、マイナス極から『ナトリウム金属』が発生するとは考え難い

  3 生徒実験
  1) 100mlのビーカーに、約20gの食塩を入れる
  2) それに水を入れて80mlとする
  3) よくかき混ぜる

  (上:食塩、水をビーカーに入れる生徒)

4) H管に入れ、電圧(15V)をかける
      (写真左)

5) プラス極、マイナス極の様子を観察する

6) プラス極に発生した気体を確かめる
  ・ 色
  ・ 水溶性
  ・ 脱色反応
  ・ におい

7) マイナス極の気体を確かめる
  ・ 色
  ・ 水溶性
  ・ 爆発性
  ・ におい

  4 実験のまとめ
  プラス極から『塩素』、マイナス極から『水素』が発生した。
  これを説明するためには、水の電離を考えなければならない。
  (上:Bさんの学習プリント)

  また、水を加えずに『塩化ナトリウム』を電気分解すると、次のようになる。
  
  (上:Bさんの学習プリント)

  ◎ C君の学習プリント
  ほぼ完璧にまとめらている。
  注目ポイントは、−極にナトリウムが析出しないこと。
  プリントには赤で×がつけてある。
  

  ◎ Dさんの学習プリント


  授業を終えて
  実験結果は明確だけど、その説明は難しかった。
  イオン化傾向を教えればよいけれど、時間的余裕がない。
  本時は、「ナトリウムという金属は、簡単には作れないんだよ。」という説明に留めた。

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