このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録:地学 3年(2001年度)です

  観察1 火山の形
                     2001 10 2(火)

  私が富士山から持ってきた火山弾を投げ上げながら「こうやって空中で固ま
  ったから表面張力で、まるで水のように丸く弾丸のようになったのです。」
  と説明すると、「先生、勝手にとって来たらいかんでしょ?」と質問された
  ので、「見つかったら警察に捕まります。」と答えておいた。

  (上:富士山の火山弾)
  


  <授業の流れ>
  1 富士山の火山弾を紹介する(導入)
   ・ 実物をまわす

  2 火山の形について学習する
   ・ 火山の下にはマグマがある
   ・ マグマの粘り気の違いによって3種類に分類する
    1 たて状火山
    2 成層火山
    3 鐘状火山
   ・ それぞれの火山の写真をスケッチする(教科書、理科便覧)

  (上:Aさんの学習プリント)

  3 ポイントを確認する
   ・ 噴火の激しさ (穏やか)たて状→ 成層→ 鐘状(激しい)
   ・ マグマの粘り気(柔らか)たて状→ 成層→ 鐘状(固い)
   ・ 溶岩流(たて状火山): 高温のマグマが水のように
   ・ 火砕流(鐘状火山):激しいマグマの流れ

  <若手教師のために>
  次の順序で説明するとよい
  1 たて状は楯を横にした状態
  2 これはマグマの粘性が低くて山にならないから
  3 マグマの温度は高い
  4 写真を見ると激しく噴火しているように見えるが、これは毎日の
   ようにだらだら噴火しているからであり、噴煙のように見えるもの
   は『水(雲、水蒸気)』である。

  5 次に、成層火山を飛ばして鐘状火山を説明する
  6 これはマグマの粘度が高くてすぐに固まった山
  7 噴火は激しく、火山弾を飛ばす

  8 最後に成層火山の例として富士山を挙げる
  9 これはマグマの粘度が美しい山の形をつくるのに適当なので、山
   肌全体に満遍なく溶岩が冷え固まる
 10 色チョークを使って噴火、さらに、違う色で2回目の噴火をさせ
   ると『成層』の意味が理解できる。


授業を終えて
 導入部分で、火山噴火のビデオがあるとさらに盛り上がっただろうが、これまでの生物の授業でたくさんスケッチをする習慣ができていたから、生徒はたっぷり時間を使っていた。次時は火山噴出物の観察をする。

◎ Cさんの学習プリント(下)

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