このページは、中3地学/takaの授業記録2001 です

観察5 花崗岩と流紋岩
                     2001 10 12(金)

 このページは2005年夏、4年前の記憶によって書かれたものです。また、画像資料として利用したのはCさんの学習プリントだけです。ほどんど学習内容だけなので、他の年度の学習記録観察13火山をつくる岩石(火成岩)1年(2002年)なども参考にして下さい。

授業前に考えたこと
1 本時は花崗岩流紋岩だけ学習し、火成岩6種類の足掛かりとする。
2 選んだ理由は、深成岩(花崗岩)と火山岩(流紋岩)の2種類にしたかったから。ただし、教科書は流紋岩ではなく安山岩を選んでいたので少々迷った。
3 生徒は鉱物(岩石を構成している粒:石英、長石、黒雲母)を学習している。
4 だから、2つの岩石の成分については問題ない。
5 したがって、本時は地殻の断面図の説明に重点をおくべきだろう。


授業の流れ
1 学習プリントの配付
(1分)
 できるだけ生徒に書かせたいので、プリント中央に火山の形だけを印刷しておきます。

2 火成岩の説明(7分)
(1) マグマが冷えて固まった岩石を火成岩という
(2) 火成岩は火山岩を深成岩の2種類に分けられる
(3) ただし、それらの成分は同じ(マグマ)である

図1 火成岩についてまとめたCさんの学習プリント

3 地殻、マグマの説明(8分)
(1) 火山を縦に切った断面図を紹介する
(2) 火山の下にあるマグマを紹介する
(3) マグマは一気に噴火するのでは、途中で固まり「マグマだまり」になることを紹介する

図2 火山の下にあるマグマ

4 表面で固まったマグマとマグマだまり(5分)
 材料は同じでも、つまり、同じマグマであっても地表付近で固まったものと地下深くで固まったものには違いができます。違いができる原因はマグマが冷え固まる速さです。すなわち、地表付近は速く固まるので結晶が小さくなり、地下深く固まったものの結晶は大きくなります。それを、先ほどの火山の図と関連させて、図3のようにまとめます。


図3 火山の地表付近にできた火山岩と地下深くにできた深成岩

5 硫紋岩と花崗岩の共通点(7分)
 同じマグマからできても、結晶の大きさの違いによって岩石の特徴が変わること、つまり、名称が変わることを紹介します。そして、それらの共通点は結晶(鉱物)の成分です。硫紋岩と花崗岩の場合は、いずれも石英、長石、黒雲母からできています。それらの大きさが違うだけです。

6 硫紋岩と花崗岩のスケッチ(13分)
 図4のようにスケッチします。教科書や理科便覧の写真を見ても良いですが、できるだけ岩石標本(実物)を見てスケッチしたいですね。

図4 硫紋岩と花崗岩のスケッチ

7 術語の説明(5分)
(1) 斑状組織等粒状組織
(2) 斑晶(小さな結晶)と大きな結晶
→ 斑晶
はんしょうについては、小さな結晶として、等粒状組織の大きな結晶と比較させると理解しやすいです
(3) 石基

8 生徒の感想・まとめ・発見(4分)


授業を終えて
 5分程度のビデオ教材を入れると、理解度がぐっと高まると思います。

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