このページは、中3地学/takaの授業記録2001 です

侵食と堆積 ―海岸(河岸)段丘、三角州、扇状地―

                     2001 秋

 このページは2005年夏、4年前の記憶によって書かれたものです。また、画像資料として利用したのはCさんの学習プリントと教科書です。

授業前に考えたこと
 系統的に思考のためのキーワード侵食と堆積をくり返すこと。次に、前時に学習した隆起と侵食と関連させること。それを忘れたら理科の特性を失ってしまう。簡単なことだけれど、絶対に忘れてはならない。


授業の流れ
1 学習プリントの配付
(1分)
 ほとんど白紙状態の学習プリントを配付しました。

2 海岸(河岸)段丘(15分)
 次の手順で、海岸段丘のでき方を説明して下さい。簡単です。また、河岸段丘については容易に類推できるので、教科書や理科便覧の写真資料をみて確認するだけで十分です。ポイントは侵食・堆積、そして、隆起です。
(1) 波が海岸を侵食する(図1上)
(2) 侵食されてできた砂が堆積する(図1上)
(3) 海岸が隆起する(図1中央)
(4) 海底にあった段丘面が現れる(図1中央)
(5) (1)〜(4)をくり返す(図1下)
(6) 新しい段丘面が現れる(図1下)
(7) (1)〜(4)をくり返す
(8) さらに新しい段丘面が現れる

図1 海岸段丘のでき方をまとめたCさんの学習プリント

3 扇状地と三角州(15分)
 黒板に山、川、海を書きながら(図2)、扇状地と三角州を説明して下さい。これも簡単です。ただし、説明が終わったら、扇状地と三角州の共通点を考えさせて下さい。ポイントは侵食・堆積、そして、水流の強さです(図3)。


図2 扇状地と三角州

扇状地
(1) 川の流れがまわりを侵食する
(2) 斜面から急に平野にかわる場所では、川の流れが緩やかになり、
(3) 侵食されて運ばれて来た土砂が堆積する
(4) 堆積してできた三角形の部分を三角州という

三角州
(1) 川が土砂を運びながら下流へ流れる
(2) 川が海へ入る場所では、川の流れが緩やかになり、
(3) 運ばれて来た土砂が堆積する
(4) 堆積してできた砂の陸地を三角州という


図3 扇状地や三角州ができる理由をまとめたCさんの学習プリント

4 本時の感想・疑問・発見(5分)

5 練習問題(15分)
 今日で第3節土地の変化が終わるので、市販の問題プリントで復習しましょう。机間巡視で個別の質問に応じますが、風化、土、V字谷、氷河などのテストに出題さそうなところは問題に合わせて一斉に解かせ、説明します。

◎ Cさんの学習プリント


授業を終えて
 簡単な内容ですが、だからといって全く違う内容を始めてしまうと生徒は混乱しますので、短い時間でもきっぱり授業を切り上げることも大切です。

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(C) 2001-2005 Fukuchi Takahiro